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ネガティブマーチ

先週末、定期的に受けている検査をしてきた。

一般的には時間もかからず難なく済むのだけれど、私の場合は時間もかかって内容も辛くて地獄そのもの。終わった後にはあちこちにダメージが残って、まともに動けなくなるおまけつき。

そんな検査をかれこれ

15年

近く受け続けているのは、我ながらとんでもない偉業だと思う。おかげで毎年1月は、この検査が終わってようやっと年明けの気分が訪れる。

例外なく今年もそうだった。

あけおめ。

ああ今日も何もできずに終わった

子供の頃から弱い体で、加えて十数年に渡る非人道的ないじめを通してそれが加速した。こういう話はどうせ信じてもらえないし、時に言い訳ともとられるから普段は一切しないのだけれど。

毎日毎日、持病と付き合いながら体調を整えるだけで大量の時間を奪われる。それでも調節は難しく、釣りで言うところのバックラッシュになっている感じ。親指代わりのブレーキが壊れているから、体調がすぐ絡まりを起こす。

つまり、健康という意味では日々アタリなし。

・特定の栄養素を欠かさずに摂る
・数分で終わるところを1時間以上かけてやる
・外出前にしてはいけない事がある
・持病の前兆が出たら全てをシャットアウト

など、人生における制限が無数にあるから時間はいくらあっても足りない。それに疲れ果ててどんなにぐっすり長く眠ろうと悪夢を見るし、起きた瞬間から「微妙」か「悪い」か「最悪」の三択博打。どの目が出ても体調のために使う時間は多く必要だし、他のやりたい事が思うようにできなくて、結果的に

「ああ今日も何もできずに終わった……」

という日暮れも当たり前になっている。

吐き足りる事なんてない

「自分が行動すればどんな苦境も変えられる」と思っている人もいるだろうし、それはそれで素晴らしいと思う。

その上で、それを踏まえて、世界には「どうやっても変えられない人」や「気力ごと壊された人」もいる事を、決して忘れてはいけない。動けばある程度どうにかなる世界とは真逆の、動く事すらできないし仮にできたとしても高が知れた未来しか待っていない世界線――というのも、事実としてある。

ちなみに、私もその世界線にいる住人だ。

だから「いい年して後ろ向きな言葉ばかり」と呆れる人もいるかもしれないけれど、構わずこれからも後ろ向きを続けるつもりだ。

二進も三進もな人生を歩いているのに「ネガティブな言葉よりポジティブな言葉を使わなきゃ」などと言われるのは、あくまで私にとっての話だけれど世界線の違う人からの相容れぬ余計なお世話でしかない。

底のない苦しみに

吐き足りる事などない

のだから、いい年だろうが老いようが今際の際だろうが吐き続ける。「くそがくそが」と言い続ける。こういう地獄のような人生ルートしか許されていない人もいるんだ、と訴え続けるためにも。

ネガティブ行進曲(マーチ)を、言葉でがしゃがしゃどんどんと鳴らしていく。

まとめ

年明けからネガティブ全開になったかな。

ポジティブを求めている人には合わないかもしれないけれど、この相変わらず感を求めている人にとって「安心」に繋がる事をエトナシは知っている。根っこを変えずに、立ち位置も変えずに、

ネガティブなりに"ここにいる"

から、気が向いた時にでも浸りに来てほしい。2023年も、どん底住まいの汚い窓の向こうに見える景色をひとつでも多く文章にするつもりだから。

「周りと同じように前向きになれなきゃダメだ」と思い詰めなくてもいい言葉を。「後ろ向き全開でも生きてる人もいるんだ」と少しでも感じられる言葉を。ひたすら、ひたすら、丁寧に丁寧に選びながら。

まずは、そうだな。身近なところで、

note200記事の達成

が目標かな。(現在196記事)

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というわけで、今後ともどうぞよろしくお願いします。

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