Hiro Kay(比呂啓)

世界の移民街を巡るYouTube番組「Ethnic Neighborhoods」のディレクター。世界の様々な国の料理を紹介しています。https://www.youtube.com/EthnicNeighborhoods 問い合わせはleninpartyk@yahoo.co.jp

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    マガジン

    • 世界を知るための10皿

      カフェバグダッドさんが提唱する世界を知るための10皿シリーズです。https://note.com/cafebaghdad/m/md0b6f625ecbf

    • ニッポン移民の町ツアー

      日本に住む様々な移民の方がまとまって住む地域を訪れ、旅をした備忘録です

    • イスタンブール移民Gourmet探訪記

      2022年7月、私が共同運営するYouTubeチャンネル「Ethnic Neighborhoods」の取材で訪れたイスタンブールの移民街で食べた料理などを紹介します。全部で10話分くらいになるかと思います。乞うご期待!

    最近の記事

    ニッポン移民の町ツアー【第6回 埼玉県川口市周辺のトルコ・クルド料理店10選🇹🇷】

    2023年2月6日、トルコ・シリアで大規模な地震がおきました。震源地はガズィアンテプ付近。そして同日の内にカフラマンマラシュ県で2回目の大きな地震が起き、トルコとシリアあわせて東日本大震災を超える5万人を超える死者数を出しているといいます。(2023年2月末現在) そして、この地域というのは、埼玉県蕨市を中心に住む多くのクルド人やトルコ人の出身地。奇しくも私と友人のじょいっこさんは、この地震の日の翌日に川口市にある2つの朝食を提供する店を梯子する、という約束をしていたのです

      • ニッポン移民の町ツアー【第5回 東京都豊島区大塚のミャンマー🇲🇲】

        私は、板橋区に住んでいるので、仕事場に行く途中に大塚があります。で、この町、何が良いかというと、移民の店はもちろん、仕事しやすいカフェがいくつもあるのです。これ書いている時も、大塚のカフェで書いてます。 で、いつも北口をうろうろしてるんですが、ベトナム系の店が減って来てる気がします。南口には、まだ数軒ありますが、なぜか北口のベトナム関係の店は大分なくなりました。 その代わりにミャンマーの勢いが増している気がします。昔からの店が新しくリニューアルされたり、渋い場所に店が出来

        • イスタンブール移民Gourmet探訪記(跋)

          いかがでしたでしょうか?いつものような10皿ではなく、10話(?)という感じで分けてみました。今回書いた記事は、2022年7月下旬におよそ2週間イスタンブールに行った時のものです。 その渡航費用の半分は、BAIXIANの奨学金を使っています。BAIXIANとは、このような団体で、Ethnic Neighborhoodsを一緒にやっているダウミがこのプログラムに関係していることと、この活動が意義あるものと認めてもらったことで、援助していただけるようになりました。改めて、BAI

          • ⑩ポーランド村のピエロギ

            今回、紹介するのは、ポロネズキョイ(Polonezköy=トルコ語でポーランド村の意味)という村です。イスタンブールに住んでいるトルコ人でも、なぜこの村がポーランド村と呼ばれているか知らない人も多いのだとか。イスタンブールのベイコズ地区の山奥の方にあります。東京なら奥多摩みたいな感じの場所かもしれません。 地図を見ても分かるように山の上にある森の中を切り拓いた村という感じです。地図の真ん中の交差点が村の中心地になります。 かつて数百人から数千人のポーランド人とその子孫がい

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          • イスタンブール移民Gourmet探訪記
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          記事

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            ⑨チェルケス料理とアブハジア料理

            映画「アラビアのロレンス」でロレンスがトルコ軍に捕まるシーンがあります。その一連のシーンでトルコの将軍が、ロレンスに何人かと聞きます。 「Are you Circassian?」 この英語のサーカシア人こそ、トルコで言うところのチェルケス人。トルコでは「チェルケス=青い目金髪、美人が多い」というイメージがあるそうです。確かにロレンスも青い目金髪です。実際、オスマン帝国皇帝のハーレムの女性には、このチェルケス人が多かったのだとか。では、このチェルケス人、いったいどこの国から

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            ⑧アフガニスタン料理と「ほんとのトルコ人」

            今回、イスタンブールに行くにあたって、移民のことを書くならこれしかない!というくらい持ってこいの本に出会いました。 で、この澁澤さんの本によると「ほんとのトルコ人」と呼ばれる人々が、ゼイティンブルヌという中心から少し外れた場所に住んでいるという。そもそもこのエリアには、牛の皮革工場がたくさんあり、そこで働く人たちの多くの人々が「ほんとのトルコ人」だったらしい。 こちらは、私がゼイティンブルヌに来て初めて出会ったハザラ人の若い女性と私。シーシャ屋でバイトしていて、フレンドリ

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            ⑦イスタンブールはトルクメニスタン料理店で溢れている

            イスタンブールには、トルクメニスタン料理店が20軒近くあるのでは?! グーグルマップでチェックするだけでも10数軒あり、それ以外に引っかからない店をイスタンブール市内各所でみつけることが出来たのです。世界広しといえど、ここまでトルクメニスタン料理が溢れている都市が、本国以外にあるでしょうか?試しにモスクワ、ニューヨーク、ロンドンなど移民が多い都市をグーグルマップでを調べましたが、やはりほとんどヒットしません。 なぜかシアトルにピザ屋メインにみせかけて、トルクメニスタンを代

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            ⑥ユスフパシャのガザ🇵🇸とハドラマウト🇾🇪

            この町では、イラクとシリア以外の2つの国からやってきたアラブ人たちにも出会いました。パレスチナとイエメンからのアラブ人です。どちらの国も長年に渡って他国による空爆などを受け、今も酷い迫害を受け続けている国です。しかし、そんなネガティブな雰囲気を見せずに、彼らはアラブ人特有のホスピテリティと明るさを武器に、ここイスタンブールで素敵な店を経営していました。 こちらは、ユスフパシャの駅からすぐのところにあるGazze Falafelというファラフェル屋の店員さんです。店の名前の通

            ⑤マルマラ海でパキスタン式BBQ

            今回、移民街を紹介するにあたり、どうしても外せない国がありました。私のことをご存知の方は、 「ああ、あの国ね!」 と即答できるかと思います。ご推測の通り、その国とはパキスタンです。 私が、このnoteを書き始めた時、パキスタン料理について書きました。北関東のパキスタン料理店を散策したかったからです。それからというもの、パキスタン人のコミュニティにどっぷり浸かり、上記のYouTubeサイト「パキスタンチャンネル」まで立ち上げるに至りました。なので、イスタンブールを調べた時

            ④山羊を食うならソマリア料理!

            近年トルコは、ソマリアに様々な関係を築いています。2005年の「アフリカの年」宣言以来、軍事や経済上の結びつきを強化してきました。 2016年にネットで、ソマリアの首都モガディシュにこの巨大なトルコ大使館が完成したYouTube映像を見つけた時は驚きました。まだ安定していないこの国で、いったいトルコは何をやっているのかと。(両国の関係を詳しく知りたい方はネットで検索!) その影響もあるせいか、上記の記事にも書いた多国籍な移民街「ユスフパシャ」近辺には、アラブ人たちについで

            ③シリア風バクラヴァが並ぶ街

            また、バクラヴァのツイートがバズりました。一体、どれだけの日本人が、バクラヴァに飢えているのでしょう! かく言う私も、そんなバクラヴァに飢えていた一人ですが、今回のイスタンブールで満喫してまいりました。だって、どこの街角にもバクラヴァを販売している店があり、選びたい放題なんですから! でも、そのほとんどは、当然ながらトルコ風のバクラヴァです。上のパイ生地がパリッとして、下の生地にシロップがたっぷりと浸けてある甘〜いタイプのものです。その中には、甘さの強弱、生地の違いや素材

            ②ユスフパシャのシリア人

            イスタンブールの観光地にある店は、アラビア語が併記されています。 有名なトプカプ宮殿やブルーモスク、タクシム周辺などの観光地には、湾岸諸国のアラブ人が観光しやすいために書いてあるようですが、ここユスフパシャは違います。イラク人やシリア人に向けて、日々の生活のために書かれてある場合が多いようです。その中でもシリアは、イスタンブールからイラクよりも近い隣国。内戦が起こる前から、この両国の人たちは、長距離バスで気軽に行き交っていました。 この写真は、私が2001年にシリアに旅行

            ①イスタンブールのイラク人

            どうして、このユスフパシャ(Yusufpaşa)という町には、アラブ人が多いのか?前回序文で書いたように、ここは、新大久保のように様々な移民が混ざり合っている町です。その中でも特に多いのが、イラクやシリアからのアラブ人です。 アラブ人が多く集まる理由を考えながら町を歩いていると、こんな看板に出会いました。 写真は、この周辺のとあるバス会社のオフィス。バス会社が町にいくつもあり、イラクの各都市向けのチケットを販売しています。なので、イラク人がここへやってくるのは自然なことな

            イスタンブール移民Gourmet探訪記(序)

            ここは、まさに新大久保! 様々な人種が集まり、ダイナミックな売り買いがなされ、中東〜アフリカの美味しいものが集まる町「ユスフパシャ(Yusufpaşa)」。 とにかくイスタンブールに観光に来たら、一度はここで移民巡りをしてほしいです。本格的なシリア、イエメン、ソマリアの料理が世界で一堂に会する町は、ここしかないのではないでしょうか?それは、まるで新大久保で本格的なネパール、韓国、ベトナムの料理が集まっているように。 トルコに関わる様々な国々の人たちが集まり、ここに来ると

            東京23区で食べておきたいプロフを知るための10皿

            ウズベキスタンの代表的な料理「プロフ」。扉の写真は、ウズベキスタンで食べた有名なプロフセンターの巨大釜で作るプロフです。1日だけのトランジットで2019年に観光したのですが、忘れられない美味しさでした。 こちらが、その本場のプロフ。チャーシューのようなものは、馬肉のソーセージだそうです。写真、見ただけで、また食べたくなってきます。 さて近年、ウズベキスタンからの留学生や技能実習生が増えたことから、実は、ウズベキスタンの料理店が増えています。 以前「ラグマンを知るための1

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            1都2県でガーナ料理を知るための10皿

            ナイジェリア、カメルーンとアフリカ料理について書いてきたので、 「次はガーナ料理を書かなければ!」 という想いが日に日に強くなってきました。というのも、日本のアフリカ系移民の人口で言うと、ナイジェリアの次に多いのがガーナ人だからです。 またガーナは、主食となる料理がいくつもあります。ガーナの様々な雑穀の餅状のものを総じて「フフ」と理解して食べていましたが、どうも、そうとは言い切れないことが食べ続けて分かりました。 この写真は、ナイジェリアやカメルーンで食べられているパ

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