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ニッポン移民の町ツアー【第6回 埼玉県川口市周辺のトルコ・クルド料理店10選🇹🇷】

2023年2月6日、トルコ・シリアで大規模な地震がおきました。震源地はガズィアンテプ付近。そして同日の内にカフラマンマラシュ県で2回目の大きな地震が起き、トルコとシリアあわせて東日本大震災を超える5万人を超える死者数を出しているといいます。(2023年2月末現在)

そして、この地域というのは、埼玉県蕨市を中心に住む多くのクルド人やトルコ人の出身地。奇しくも私と友人のじょいっこさんは、この地震の日の翌日に川口市にある2つの朝食を提供する店を梯子する、という約束をしていたのです。

じょいっこさんのその時の記事は、こちら!

そして、この店を知ったのは、こちらのカフェバグダッドさんのツイート!

カフェバグダッドさん、じょいっこさん、そして私の3人は、一緒にトルコやシリアの代表的なスイーツ「バクラヴァ」についてのガイド本を出版したばかり。そのため、トルコやシリアに対して強いシンパシーを感じ、寄付などをした方が良いのではと色々と考えていました。

職人的なSKY CAFE & RESTAURANTのシェフ

しかし、こうした売上に関して寄付をするという行為は、曖昧で偽善だの、本当に寄付したかなど、色々と煩いネガティブな人間がたくさんいると聞いきました。実際に中東関係では、本当にくだらない揚げ足を取る陰湿な人間が一定数いるのを目撃したばかり。特にシリアに関しては、戦争中というなんともやり切れない状況。どこに寄付するかは、その人の信条によって左右されてしまい、言ってることがみんな違うのです!私は、どうするのが一番良いかを考えた結果、私にぴったりの答えがでたのです。それが今回の川口市周辺でのトルコ・クルド料理を食べて支援するというものです。

いつもサービスしてくれるコールケバブのシェフ

この埼玉県川口市周辺に多く住むトルコ人やクルド人に少しでも寄り添うことが出来ればと、2月12日から2月25日の2週間、毎日少なくとも1回(食べられなかった日が1日あり、その時は翌日2食分食べた)は、トルコ料理を食べる、あるいはシーシャを吸うなどして店の収益に貢献しようと思い立ったのです。川口市周辺には、彼らが経営する店が10店舗ほどあるので、丁度良い数だと思いました。

一所懸命にトルコ語で話かけてくれたケバブセンターのシェフ

故郷から遠く離れて家族の安否に不安な日々を送る人たち、あるいは家族を亡くした人たち。中には、25人の親戚を亡くした人もいました。皆、明るい笑顔で仕事をしているけど、地震の話をした途端、ものすごく悲しく困った顔をしていました。正直、聞くのは辛かったけど、それによって自分の中に、よりトルコやシリアについて強い想いが自分の心に刻み込まれました。

冗談交えて会話してくれたセントラルキッチンの兄さん

この2週間で食べたトルコ・クルド料理は50種類以上。これを多くの人が読むことで、被災地を故郷に持つ人たちの店が、どんな店で、どんな料理を食べて生活しているかを知り、このガイドをベースに食べに行ってくれたらと思います。それでは、素敵なトルコ・クルド料理の2週間の旅をどうぞ!

①ハッピーケバブセントラルキッチン(川口市)

埼玉県川口市赤芝新田211

Kavurmaという牛のレバーを挟んだサンド

まず、こんな店があることに驚きました。朝5時からオープンし、昼過ぎには終わってしまうトルコ・クルド料理店など、東京周辺ではほとんど聞いたことがなかったからです。

車で行ったのですが、店の周辺は解体屋のヤードが集まるエリアで、雑然とした雰囲気。どう見ても食事を提供する店など、なさそうな場所です。

8時頃までは、クルド人やトルコ人が仕事前でわいわいしてる

そんなエリアの真ん中に現れたのが、こちら!

朝7時半にもかかわらず、大勢のクルド人やトルコ人の労働者が朝飯を食べたり、テイクアウトに寄ったりしていました。もともと、この場所は、蕨にあるハッピーケバブ(6番目で紹介)で提供するケバブや食材などを作る工場・倉庫のような場所で5年前からあるとのこと。地域で働いている人からの要望で、1年ほど前からこの朝食のサービスを始めたのだとか。

レバーを塗りたくるようにパンに詰め込む

店の売りは、このレバー炒めペイストでカヴァルマ(Kavurma)という料理です。ネットで調べたら、レバーのカヴァルマは、アンテプ風とアルバニア風があるのが分かりました。アンテプとは、昔のガズィアンテプの呼び方。もちろんこちらは、アンテプ風です。川口に住む多くの人がこの地域の人だからこそ、店で成り立つメニューと言えます。

手前にあるのは、チリピクルスとクミンパウダー

とまとや玉ねぎ、レタス、チリピクルスにクミンのパウダーなどを、お好みで選んでかけて挟んで食べる。

上のヤカンには、濃い紅茶、下の取手からはお湯がでる

チャイ(紅茶)は無料!自分でヤカンの中にある濃いお茶と下のお湯を混ぜて薄め、好みの濃さのチャイにしていただきます。これがハマる!

レバーの隣に並んでいるひよこ豆煮込み

他にも、このようなひよこ豆の煮込みとペーストの間くらいの料理が、レバーの隣にありました。この2つの料理がメインの料理。ネットで調べるとこちらもガズィアンテプの名物で「Nohut Dürümü」というもののようです。

レタスの下の黄色い部分がひよこ豆の煮込み

こちらは、別日に行った時に食べましたが、やはり、レバーのようにパンに塗り込むように挟んで、野菜類をトッピングします。素朴な味わいで、スパイスがちょっぴり入った程度のひよこ豆カレーのような感じです。

見た目はパニーニのような「トースト」

もう一つは、こちらの「トースト」と呼ばれるサンドイッチ。パニーニと一緒ですが、中身が異なります。

これは初めて見たので興奮!

中身のメインは、こちらのスジュクと言われる牛肉と羊肉で作ったスパイシーなソーセージ。

映えるw

チーズや卵も入っており、いわゆるソーセージエッグマフィンのような味わいでとても親しみやすい。これは、普通の日本人でも流行りそうな普遍的な味でした。

ほっとフード

他にも小さいサイズのピデ(トルコのピザ)やチーズやオリーブの入ったポアチャなどをいくつか販売しています。

こちらも普遍的な味わい。チーズは、やや少ないかなと感じるくらい。ボリューム感は、先ほどの3つの料理に比べると物足りない感じです。

しかし、なんと言っても、この店の楽しさは、クルド人労働者がワイワイやっている朝飯の雰囲気!確実に海外気分を味わえます。店の人たちは、日本語も堪能で、料理について聞けば親切に教えてくれます。

ちなみに、9時頃行くと料理がほとんど売りきれてることがありますが、お昼に行けば、新しく作った同じ料理をまた提供しているとのことです。朝5時から営業しているみたいです。

②SKY CAFE AND RESTAURANT(越谷市)

埼玉県越谷市神明町3丁目54−6

東京から一番遠いが、窓が広くてゆったりした空間が魅力

そして、同じ日に行ったのが川口の北東をちょっと越えた場所にある店。2022年10月にオープンしたばかり。今回、この店だけ越谷市になります。

一番右がシミット

そして、カウンターをのぞくと、なんとあのシミットが並んでいました!!シミットとは、胡麻がたっぷりまぶされたドーナツ型のシンプルなパン。トルコにいくと、必ず朝食に販売しているのを見かけます。

シミットの左が日本のチーズ、右がトルコのチーズ

日本のチーズとトルコのチーズが入った、ポアチャ2種とシミットを注文。チーズのポアチャは、想像通りの味で美味い。そして、肝心のシミットは、胡麻の香ばしさと焼きたて感で、なんとも言えない美味しさ!

実は、今までこのシミットを何度もイスタンブールで食べているんですが、特にこれといって美味しいと思ったことがありませんでした。埼玉県川口(越谷ですが)で、こんな素敵シミットに出会えるとは思いませんでした。

パセリと玉ねぎが良い仕事をしているレバー

こちらでも、1軒目にもあったレバーのペーストが!やはり、ガズィアンテプの定番の朝飯のようです。この店では、皿に盛り、それをパンで掴んで食べる方式でした。味は、1軒目と甲乙つけがたいですが、この見た目とパセリのフレッシュ感でややこちらの方が美味しく感じてしまいました。

ちなみに、その後、他の店でもこの料理は見かけましたが、メニューに書かれていないことが多いです。日本人はレバーを朝から食べないだろうという配慮からかと思われます。

アイラン(塩味のヨーグルトドリンク)とチャイ

チャイは一店目同様、無料です。アイランは200円。

さっき結構食べたのに、なんだかんだと、じょいっこさんと2人で全部食べちゃいました。この日の朝飯は、相当量のカロリーだったと思われます。

夜10時くらいの時のカウンター(昼に作られた残り)

その後もこの店には、2週間の間に計3回通いました。丁度、朝昼晩ですね。昼以降に行くと、このようなケバブやタヴァ(Tava)と呼ばれる、鍋に入れて食べる料理がカウンターに並びます。

さて、こちらは、先ほどカウンターにあった鍋物やケバブ。

こちらは、パトゥルジャンケバブ(Patlican Kebap)。ナスと羊肉のハンバーグ状のものを交互に串刺しにして焼かれる料理ですが、ここではオーブン焼きにしていました。この店は、ビックリするくらいあっさりした味付け!この後も、同じ料理を何軒かで食べましたが、味付けは相当異なります。

こちらは、鍋物(Tavaもの?)の一つBesni Tava という料理。ガズィアンテプの近くの街ベスニのタヴァという意味のようです。ラタトゥユを思わせる牛肉トマト煮込みです。

こちらは、Kilis Tavaという料理。同じくガズィアンテプの近くの街キリスという街のタヴァのようです。こちらは、トマト煮込みハンバーグといった感じで、多少濃い目の味付けです。でも、この店は、全体的に薄味の傾向が強いです。

このTava(Tawa)は鍋やフライパンの意味として、インドからバルカン半島にかけて使われていて、このように鍋に入れて出てくる料理が各国で見られます。語源は、ペルシャ語のようです。

鍋の料理は、この写真のようにパンと一緒に提供され、それが定番のようです。この時は、分厚いナンのようなパンが一緒についてきました。他にも、この店は、パンがやたら美味しい!

こちらは、エキメッキになるのかな?パーフェクトなフォッカッチャという感じです。近くに売ってたら毎日食べたい代物です!

薄いナンのようなパンも出てきます。これは、ケバブ類の時についてくる場合が多いです。この時は、レバーと一緒に出てきました。これも日の打ちどころがない美味しさです。とにかく、この店に来たらパンです!

大きなオーブンを持っており、シェフが使い方をかなり心得ている模様。だから、冒頭のシミットも美味しかったし、こうしたパンもフッカフカで、味わい深い美味しさなのだと思います。

トルコのピザ「ピデ」も現地と変わらない大きさと美味しさです!こちらは、チーズと挽肉のピデ。オーブン使いの上手いシェフの真骨頂ともいえるでしょう。

こちらは、挽肉のピデになります。味付けバッチリ!

さらに、トルコのチリパウダーをちょっとつけて食べると、凄まじいマリアージュで、こんなに美味しくなるのか!とビックリでしました。

他にも焼き物で、羊のケバブをいただきました。こうした焼きケバブなどは、朝昼はやっていないらしく、夜のみの提供のようです。BBQの器具を昼間は準備していないようです。

その代わり、この店の昼食には、特別美味しい料理が食べられるのです!

それが、この料理ケッレパチャ(kelle paça)です。メニューには、書いていないのですが、基本毎日作っているとのこと。

ここにも書きましたが、昨年イスタンブールで食べて大好物になった料理で、羊の頭の肉をトッロトロに煮込んだスープです。ただ、この店のものは、イスタンブールで食べたものとは違い、赤い色をしています。唐辛子入りです。これが、素晴らしい味わいで、パンとものすごく合います。ライスとも最高の相性かもしれません。

5店目の店でも出していますが、このタイプのケッレパチャを毎日食べられる店は、日本ではここしかないのではないでしょうか?超オススメの一品です。午前10時以降から準備しているとのことです。

ハルカタトリ(Halka tatlı)

こちらは、ガズィアンテプやアダナなどの名物だというお菓子。読み方は、ハルカタトリ(Halka tatlı)で良いのでしょうか?いつも聞き取れない。味は、かなり甘めで、何気に大学芋に味が似ています。この菓子は、今回紹介している主な店のどこにでも置いてありました。

あと、この店は、お酒が充実。この日は、メンバー1人がトルコのラク(RAKI)を注文。水を混ぜると白濁するアレです。

とにかく朝昼晩、すべての時間帯が魅力的な店で、食べられるものも異なるので、是非、好きな時間帯を探ってみてください。

③シリン カフェ&バー(川口市)

埼玉県川口市弥平2丁目23−11

外観はこんな感じでかなり日本人を意識してる?

私は、板橋区に住んでまして、環七沿いということもあり、車の交通の便が良いのです。今回、川口市のトルコ料理店を調べたら、なんと車で15分ほどで行ける店があるではないですか!それが、昨年4月にオープンしたばかりのこの店です。

トルコの民族的な柄で統一された店内

ここは、午前11時オープン。店主は、ガズィアンテプ出身の方で、日本語がとても流暢。店員の方も、皆、日本語に長けており、サービスも日本的な感覚で対応してくださってます。

メニューに説明がちゃんとしてあり親切

また、川口の半数くらいの店には、トルコやクルドの人しか注文しないと思ってメニューに書かれていない料理(ケッレパチャとか)があります。しかし、この店は、すべての料理がメニューに書いてあるように思われます。

そういう意味で、日本人客も多く受け入れたいという心意気を感じました。

まずは、前菜ということでナスのトマト煮(Soslu Patlican)をいただきました。あっさりしていて、味わい深く食べがいがあります。都内の店に比べると確実にボリューミー!これで500円は安い!

サービスで、スープとエキメッキ半分をいただきました。パンですくってトマト煮込みを食べます。パンもいい具合に焼かれていて、外はパリッと中はフワッと。

レンズ豆のスープ(Mercimek Çorba)は、トルコ料理の定番です。現地にいる時は、必ず何度もいただいてます。間違いない味。

肉と野菜だけかと思ったら、パンもライスもついてくる

続いてメインに食べたのは、店で一番人気とオススメされたアダナケバブ(Adana Kebab)。スパイシーな牛と羊の合い挽きハンバーグ状になっており、トルコではかなりポピュラーな料理です。この店では、肉料理にライスとパンがついてくるのが、デフォルトな「わんぱく」仕様です。

メニューの日本語訳は「ラムと牛挽肉の串焼き」

肉はかなりジューシー。ラムの特徴的な味わいが強くでており、ラム好きにはたまらない味!今まで、世界中で食べたアダナケバブの中でも、ベスト3に入るかも!

こちらは、2回目にランチで訪れた時に食べた前菜4種。フムス(右手前)は、特徴的な滑らかさと旨味があり、かなり好みの味付け。刻み野菜のピリ辛ペースト(Acli Ezme)が、さっぱりしていながらもジワリと来る辛さがクセになる味です。奥の右手は、先ほどのナスのトマト煮で、左はチーズ。

ムサカとライス

ランチメニューが、別にあり、その中には、夜にはないメニューがありました。それが、こちらのムサカセットです。

ムサカ(Musakka)

バルカン半島から中東にかけて良く見る名前の料理ですが、国によって結構、料理の仕方が変わります。ここでは、いわゆる肉と野菜のトマト煮込み料理で、とろみがあってご飯にかけて食べると、日本人には、すごく食べやすい味と感じるかと思います。日本語では、ナスと挽肉の煮込みとなっていました。

ムサカは、ギリシャのスタイルが有名で、ジャガイモやナスなどをレイヤー状にして、その上にベシャメルソースをかけた、グラタンやラザニアを彷彿とさせる料理。しかし、中東各国では、色々とバリエーションがあるようです。トルコでは、このような肉、トマト、ナスの煮込み料理で出てくる時もあれば、レイヤー状で出てくる時もあります。

続いて、先ほどの店でも食べたパトゥルジャンケバブ(Patlican Kebap)です。この店は、明らかに串焼き状で焼かれており、肉がちょこっと。

見た目は小さいけど、満足度高し!

しかし、実は、私この店のものが一番好き!

というのも、このナスに羊の肉汁の味がしっかり染みているからです。他の店で、この味を出しているものはありませんでした。肉の塩気もしっかりしていて、ナスと一緒に食べると絶妙なマリアージュを楽しめます。

この料理を私は、トルコで食べていないので、これが現地テイストかどうか分かりませんが、この味付けは素晴らしいので、是非とも味わって欲しい一品です。

普段だと土曜夜はベリーダンスが開催していましたが…

じゃーん!

実は、この店の2階には、こんな宴会場のような場所があるのです。私も2回目に来た時初めて気づきました。ここで、ベリーダンスも行われるそうですが、故郷の地震の状況を考えて今は開催されていないとのことです。

この写真は、一緒に行った友人が撮ってくれたもので、今回2週間の川口市トルコ料理探訪の最終日に9人で行ってきた時のものです。以下は、その時に注文した料理の数々!

エキメッキ
アジュル・エズメ(左)とフムス(右)
チーキョフテ(生キョフテ)
私の大好きなパトゥルジャンケバブ
これ初めて食べて美味しかったやつ!
ベイティ・ケバブ(挽肉を薄いパンで巻き、ヨーグルトをかけたもの)
イスケンデル・ケバブ
切ったパンとドネルケバブを炒め、ヨーグルトとトマトソースがかかっている
マントゥ(トルコ風ラビオリ)
シリン・スペシャルケバブ
野菜を混ぜ込んでおり、この店ならではの味わい
シェケルバーレ(アーモンドの味わい、食感がユニーク)
お馴染みバクラヴァ

ということで、最終日の料理は、一品一品書くと大変なので、駆け足で書かせていただきました。詳細を知りたい方は…

じょいっこさんも一緒に行ったので、こちらをご覧ください!(じょいっこさん、手抜きで申し訳ない。。。)

じょいっこさんも書いてたと思いますが、この店の肉の焼き物は、どれもかなりの美味しさです。肉の品質をすごい気にしていると、オーナーの方も言っていたので、この店に来たらケバブ系の何かは絶対食べて欲しいです!

ガズィアンテプ城の絨毯

店の1階には、故郷の有名な城の絨毯が飾られていました。ニュースで、この城が倒壊している様子を見ているので、この絨毯を見るとなんとも切ない気持ちになります。店のオーナーの実家も、全壊してしまったそうです。

今回、どのレストランでも、地震について聞いて回っていますが、皆、何かしら地震で大きな被害や親族が亡くなったりしていました。こうして、大勢で食べに行くことで少しでも店の利益が出て、今回の地震に間接的にでも支援になれていたらと想います。

④コール Cafe Kebab(川口市)

埼玉県川口市柳根町6−47

この店の写真をツイートしたら1000イイね以上がつきました。確かに美味しそうな写真です。こちらは、1年程前にオープンした店のカウンター。

店の外観は、大通り沿いでこんな感じ。細長く狭い感じなので、ケバブを売るだけの店に見えてしまいます。

しかし、中には先ほどのツイートのようにパンやブレクなどがカウンターに並び、トルコやクルドの人たちで溢れていました。シーシャを吸ってくつろぐ人たち、数人で集まってチャイを飲む人たち、店の子供?が走り回る様子、気分は完全にトルコです!

ポアチャとチャイ(チャイは無料!)

そんな現地の人で溢れる店内に日本人が一人で入ってきて、カウンターのポアチャ(チーズ入りのパン)に興味を持って尋ねたからか、一個サービスしてくれました。

クルド人やトルコ人にとって、こうしたチーズパンはなくてはならないものなんでしょう。とにかく、多くの店で見かけました。日本人ならさしずめアンパンとかメロンパンですかね。

ラムの炒めもの(Kuzu Kavurma)

メインに頼んだのは、ラムの炒めもの(Kuzu Kavurma)です。もっと、肉を炒めただけのものかと思ったのですが、トルコ料理定番のトマト味で、あっさり目な味つけでした。

鶏手羽(Tavuk Kanat)

こちらは、先ほどのラム炒め同様のトマト味の手羽先。手羽先をこのようにマリネして食べるものは、ありそうで無かった味わいで、とても新鮮!トマトが染み込んでて美味しい!

メルジメッキチョルバ(Mercimek Çorba)

レンズ豆のスープ(メルジメッキチョルバ)4人前です。スープの上にかけられている油は、テルビア(乾燥ミント、バター、粉赤唐辛子を温めたもの)と呼ばれるものだそうです。(ネットで調べました!)

なんで2皿?と思っていたら…シェフが出てきて1人分にテーブルでよそってくれました。この店は、なんかこういうシェフのちょっとしたサービスが魅力的!

別日の朝食べたMercimek Çorba

こちらは、別日の朝で、テルビアにミントだかタイムだかがかかって1皿だけで出てくることもあります。これの有無でスープにアクセントがつき、味わいが大分変わります。

サービスのピザ

この時の朝食は、こんな卵とチーズのピザや…

サービスのオムレツ

ほんのりスパイスがかったオムレツなどをサービスしていただきました。とにかく、毎回サービスで何かくれるので、申し訳なくなってしまうほど。

この店のピクルスは自家製!

こちらは、トルシ(turşu)という漬物。これが絶妙な漬け具合で、お酒が進みそうって感じでした。絶品!そして、これもサービスだった!

羊飼いのサラダ(Çoban salatası)

こちらは、トルコの定番サラダで、羊飼いのサラダ(Çoban salatası)でキューブ状に切った野菜を混ぜ合わせています。結構、店によって味付けやアレンジが変わります。この店は、パセリが良い味出していて、ドレッシングの割合も抜群です。

Acli Ezme??

こちらは、先ほどの店でも食べた、刻み野菜のピリ辛ペースト(Acli Ezme)のはずなのですが、ここではシェフがその場で切り刻み作ってくれました。こんなヴァージョンもあるの??味の組み立て方が、羊飼いのサラダに似ていて、シリンで食べたものとは別ものですが、料理自体は、さっぱりしてて美味しかったです。

ブレク(börek)を焼き上げる前のもの

そして、私が、今回の旅で一推しなのがこの料理!トルコやバルカン半島の国々で食べられているパイ状の料理「ブレク(ボレク)」です。

チーズと肉があったら間違いなくチーズ推し!

こちらは、チーズ入りのブレク。この味ですよ!バルカン諸国でよく食べました。これ日本人なら絶対好きな味なのに、知られてないのが不思議なくらい。とにかくこの店の看板と言っても良いくらい私は大好きで、今回50種以上食べた料理の中でも、ベスト1の一つです。(同率1位は2店目のケッレパチャ)1000円ですが、ボリュームたっぷりです。

肉のブレクは、お持ち帰りして食べました。こちらも美味しく、申し分ない味わいだけど、チーズの方に軍配!

この店でも、パトゥルジャンケバブ(Patlican Kebap)を頼みました。こちらは、しっかり焼かれていますが、シリンのようにナスに味は染みていません。しかし、ボリュームはこちらに軍配!

中の具材の組み合わせが微妙に違う

あと、ポアチャがいつも色々とあります。これの出来立てを食べに、朝この店に来るだけでも上がりますよね。

とにかく、サービスで言うなら、この店が一番です!とにかくシェフの方が優しいです。今回の地震で親戚の方などを亡くしているそうなのですが、私たちが来るといつも笑顔でサービスいっぱいに迎え入れてくれる姿に感動しました。この店は、これからも確実に応援して行きたい店です。

⑤アゼル レストラン&バー(川口市)

埼玉県川口市道合106-3

こちらは、今回紹介する中で、一番新しい店だと思います。私が初めて行った時で、オープンして3週目と言っていました。なので、2023年1月オープンなのかと思われます。

この大学芋は、私にはちょっと甘すぎ…

2店目のSKYで食べた大学芋のような味のハルカタトリ。こちらでも、朝飯時にこのように並んでました。奥には、バクラヴァが見えております。

その向こうに、こんなピデがあったので、素直にこの2つをいただきました。普通に見た目、美味しそうじゃないですか!ちなみに、ここもチャイは無料でセルフサービス。

オリーブとこうしたパンの組み合わせって、なんかトルコを思わせますよね。食べた途端気分はトルコに!

トマトは、かなりあっさり目でしたが、朝には丁度良い軽さです。

この店で、何気に気に入っているのがこれ。無料のチリピクルス。これが丁度良い歯ごたえと、辛さでめっちゃクセになりました。いつも食べ過ぎで、お腹にきます。(辛いの好きだけど、辛さに弱い私の胃腸…)

みんな大好きケッレパチャ!

さて、この店も2店目のSKY同様、大好きなケッレパチャがあります。こちらは、半透明の黄色いパチャです。トルコで食べたものと同じでした。

お肉トロトロ

実は、イスタンブールで食べたものが、おそらく現地でもトップクラスだったので、そこまでの味とは言いませんが、日本ではおそらくNo.1の美味しさでしょう!これが食べられるだけで、とてもありがたい!これのためにまた、この店は通うと思います。

ブレクは、こんな四角い形のもある

こちらは、四角いポテトのブレクだったかな。

朝飯にこんな料理が並ぶことも

そして、こちらは肉のブレク。こいつがすこぶる美味かった!結構、肉たっぷりで、焼き加減のパリパリ感としっとり感のバランスが素晴らしいです。4店目のコールで食べたものとは、また別のベクトルの美味しさです。

ポアチャ2種とブレク2種。食べる前までは、ブレクは大したことなかろうとタカを括っていたので、単品アップの写真を撮っていないのです。

おろかな私。。。

4店目と朝飯の料理名は、被っていますが、向こうが優しい味付けなら、こっちはパンチの効いた味付け。甲乙つけ難い朝飯たちです。

実は、この店だけ、たまたま3日分、朝食を食べています。でも、毎回違ったものが、カウンターには上がっていて、そのメニューの豊富さに驚かされました。ここは、朝飯に関しては、メニューにほとんど掲載されていないので、ちゃんと店の人に聞いて、何があるのか確認した方が良いです。そうしないと、美味しいものを逃す恐れがあります!

これは、サンドイッチ系。ケバブかと思いきや。。。

中身は、チーキョフテです。そんなに強いスパイス感はないです。

レバーサンド

こちらは、定番のレバーサンド。

ポテトと野菜サンド。これは、ベジタリアン向けなのかしら?中東行くと肉無しのもので、良くこうしたサンドイッチがあった気がします。

カダイフは、愛知県のベイザーデっぽかったです。安定の美味しさと甘さ。

しつこいようですが、ベイザーデに関しては、こちらに映像があります!4:20からその店の映像が出てきます。

話を戻します!こちらは、名前がわからなかったですが、今回食べたデザートの中では、初めて食べた上に、好みの味でもありました。かなり甘いのですが、何とも言えない味わい深さがあります。インド・パキスタンの人参ハルワにちょっと似てますが、ご覧のように表面と内とで食感が変わる味わいを楽しめます。

この店、デザートも結構色々なものが、カウンターやカウンター裏に現れます。デザート好きの方は、ちゃんと店の人に何があるか、聞いてから注文することをオススメします。

チャイは、こちらも無料でございます。

⑥ハッピーケバブ(川口市)

埼玉県川口市芝新町 7-9 アドバンス 1F

こちらは、もう蕨でお馴染みの店ですね。メディアでも蕨駅の近くにあることから、クルド人の街「ワラビスタン」を紹介するときに必ず登場する人気店です。とにかく、ドネルケバブが美味しいんですよ!

ちょっと前までは、駅から徒歩10分くらいの場所だったのですが、引っ越してからは5分もかからない場所になりました。より広いスペースで料理を提供でき、ケバブだけでないメニューも充実。いつもクルド人、トルコ人、日本人が混ざりあい、現地仕様の料理を楽しんでいます。

チョバン サラタス(Çoban Salatası)

お馴染みの羊飼いのサラダ。基本がケバブなどの肉類を食べることになるので、サラダはこのように一品頼むと良いです。

アダナケバブ(Adana Kebab)

アダナケバブを注文しました。肉の味わいがドッシリとして、食べ応えがあります。シリンで食べるよりも羊のクセは、少ない気がします。店によって、羊と牛の配合が違うからでしょう。日本人には、この方が食べやすいかもしれません。スパイスの効いたハンバーグというと分かりやすいかな。

ラムチョップです。この店は、基本、何食べても美味しいのは、知っているので、安心してちょい高めのこんな料理も頼んじゃいました。焼き具合を心得ております。美味〜!

クル・ファスリエ(Kuru fasulye)

白インゲン豆の煮込みのスープです。これ一杯で、かなりお腹がふくれるようなボリューム感です。

ライスには、短い細い麺(バーミチェリ)も入っていて、ピラフのような味付けされているので、単体でも美味しくいただけます。

見てください、この具沢山!肉も豆もたっぷり。野菜も入っていて、栄養満点でヘルシーです。同じインゲン豆煮込みは、イギリスやイラクにもありますが、あちらのものは、なんだか気の抜けた味わいなんですよね。

トルコ・クルドのこの料理は、これだけ毎日食べても飽きないような旨味やコクがあり、かなりの満足度の高い料理です。

いつも賑わいを見せるこの店は、今回紹介した中では、都心から一番アクセスの良いロケーション。トルコ・クルド料理の初心者の方は、この店をしっかり味わってから、他のディープな店に行くと良いかもしれません。

⑦KEBAB CENTER ケバブセンター 南浦和(川口市)

埼玉県川口市芝7231−4

大きな敷地の隙間の三角地帯に建っている

今回、訪れた店の中で、一番謎な存在の店がこちらでした。というのも、看板を見ると何気にトルコの蜂蜜とかを押していて、スイーツも充実していそうなイメージ。ネットで調べると、そういう情報も書いてありました。

店の前にくると、確かに「カルス地方の山の蜂蜜」を推してます。バクラヴァなどのスイーツの写真も!いったい、どんな店なんでしょう。

む!かなり狭い店内。ほとんどキッチンです。座る席が2席。2人で来たので、ちょうど良いですが、基本はテイクアウトの店なのでしょう。2階があるようですが、上には行きませんでした。というのも。。。

日本語も英語もほぼ話せない、こちらの方がワンオペで作業していたからです。2階に行く雰囲気でもなかったし…

でも、とても人懐っこい感じの方で、言葉が通じなくても、とてもフレンドリー。写真を見せ合ったりしてして打ち解けました。かつては、イスタンブールのスルタナーメットでシェフをしていたそうです。旅気分でなんか楽しかった!

ジョッキでいかにも場末感

アイランは、2階から2人分持ってきてくれました。2階、気になる。。。

う〜む。まあ、無難なビーフケバブです。こっちは薄いパン。

こっちは、バーガーのパンに挟んでます。バーガーパンは、ちょっとパサついてましたので、ピタパンの方をオススメします。

入口には、スープも書いてますが、明後日ならあると言われました。

後でネットで調べたら、2021年2月オープンの店のようです。その時は、店名も別で、オーナーが違っていたようです。

なので、今は、まあ普通のケバブ屋さんです。ただ、やってる方がたまたまなのか、トルコ語しかできないおじいさんで、言語コミュニケーションがまったくとれなかったのが、逆にとても楽しかったです。(笑)

⑧DENO deno(川口市)

埼玉県川口市戸塚東1丁目2−21

この店は、以前行った別の埼玉にある店と初め勘違いしていました。そちらの店は、味は良いのですが、結構お値段お高めだったので、あまり好印象ではなかったのです。なので、全く期待せずに友人と2人でやってきました。

そうしたら、何気に素晴らしい店だったのです!

東川口駅近くということもあり、それなりに商店が並ぶ中、派手なトルコの国旗カラーがお出迎してくれます。メニューを見ると、すべてケバブ系の料理。外からは、普通のケバブ屋を思わせますが…

中に入ると雰囲気は、ちょっと都会チック!昔は、トルコ雑貨を販売しながらケバブ屋をやっていたそうです。その店が、レストランにリニューアルオープン。ランプは、その名残だと川口在住の方に聞きました。

シャルガム(Şalgam)

私は、車なので、シャルガムという発酵飲料をいただきます。黒人参、カブ大根、酵母、塩、ブルガー、コショウを水に加えた飲物です。これ大体、今回紹介した半分以上の店でありました。

一緒に行った友人は、トルコの定番ビール「エフェス」で。

メニューは、入口に書かれていたものと変わりません。ここは、先ほどの7店目のケバブセンターで食べた後に来ているので、2人でミックスケバブをつつくことにしました。3300円になので、そんなに肉の量はないんだろうなあと思っていたら!

ど〜ん!パンもライスも付いて来ます。薄いパンをめくると…

この分量です!かなり食べ応えがありそう!

どの肉がどれだか分かりませんが、焼き加減も味付けも最高でした。キッチンを見ると焼き場が、しっかりしており炭火で焼いてる感じでした。

最後は、お約束のチャイ。無料だったかな?

とにかく、ここは、もう一度訪れないと、その真価が分からないなと思いましたが、ネットの評判を見ると、かなり評判が良さそうです。店舗は、少なくとも2016年頃からあり、ドネルケバブは当初からあったようです。2021年で雑貨屋さんは、やめちゃったようです。

⑨ラリンケバブ(川口市)

埼玉県川口市上青木2丁目47−3

ここも、7店舗目のケバブセンター南浦和同様、いわゆる街のケバブ屋さんです。ネットで調べると、店主がイラン人かトルコ人か、情報が二つあったのですが、イランの方でした。なので、厳密には支援から外れますが、クルド人のお客さんも来るそうなので、この店も10店舗に入れさせてください。

店に入ると、なんかちょっとオシャレな感じ。普通のケバブ屋さんにしては、かなり豪華な感じがします。十数年、キッチンカーでやっていたイラン人のオーナーが満を辞してコロナ禍の2020年にオープンした店だそうです。

メニューを見ると、お酒やラムの串焼き、ポテトなどがあるので、お酒のつまみに持ってこいな感じです。場所が、川口オートレース場にやや近いのも関係しているのかしら?

この日は、2軒回る予定だったので、おつまみケバブにチーズとハラペーニョをトッピングしたものをいただきました。

普通に美味しいドネルケバブです。チーズはスライスチーズですが、ハラペーニョは、イイ感じに効いてておすすめです。

羊の串焼きは、こんな感じです。

ソースをつけて食べると中々良い感じです。やはりおつまみっぽくて、お酒飲みたくなりました。車だったのが残念!

このラインナップだと、近所の日本人も結構やってくるのでしょう。すでにオープンして2年以上経っているので、順調に町のケバブ屋さんとしての存在になっているのではないかと思われます。

⑩ハッピーシーシャバー(川口市)

埼玉県川口市前川3丁目12−1 ピュア前川 102

最後の10店目は、こちらの午後3時から午前3時までやっているという「ハッピーシーシャバー」です。

夜中に行くとポツンと1店だけ派手な店が出現する

見ての通り、6店目のハッピーケバブが運営。もともと別のトルコ人の方がやっていたそうなのですが、1年前にやめたので、ハッピーケバブが内装などをほとんど変えずに、シーシャバーを継続してやっているのだとか。

ハッピーケバブが運営していることで、料理も充実です。ただ、バーがメインなので、メニューを見るとちょっと高めの料金設定。まあ、夜のバーですから、これでも安いかと思います。

店内では、常にトルコの音楽が流れていますが、店を運営するのは、なんとコロンビア人女性のママさん。トルコ人やクルド人たちとは、日本語で話しています。娘が、ハッピーケバブの親族の方と結婚したので、ここで仕事しているとのこと。

昔、中野にあったコロンビア料理「La Braska」のシェフ・店長さんでした。日本滞在32年で日本語ペラペラです。この日は、あまり客もいなかったので、色々とお話し聞けて楽しかったです。

チャイは、200円です。

王道なチャイとシーシャの組み合わせ。レストランというわけではなく、シーシャメインの店なので、シーシャの手入れはよく、2時間たっても色褪せることなく美味しく吸えました。ただ、現金しか使えないので、この日は手持ちがなく料理を食べられませんでした。なので…

最終日にも夜中に1人で行って参りました!土曜の夜ということで、この日は、なんだか賑やか。今回の川口市トルコ料理巡り2週間の旅は、やっぱりこんな雰囲気の場所で終えたかったのです。ここは、本当に遠い国に来た気分にさせてくれます。

Kuzu Kavurma

この日は、現金があったので、お腹いっぱいなのに頼んじゃいました。羊肉の炒め物のサンドイッチ。気持ち、パニーニみたいにパンを潰しています。

コロンビア人のママの焼く羊肉。流石にレストランをやっていただけあって、焼き具合も最高!コールでも同じ料理名でしたが、店によってこのように全然違う料理が出てくることがあります。そこは、店の個性でしょう。

左の明るいところがシーシャバー(深夜1時)

地震をきっかけに始めたトルコ・クルド料理巡りでしたが、本当にやってよかったです。確実にトルコやクルド、そして震源地であるガズィアンテプを身近に感じるようになりました。また、料理を覚えたことで、今度は、本場で食べてみたくなりました。2週間の川口市の旅をきっかけに、確実に将来、私は、ガズィアンテプを訪れることになるでしょう。

1人、寒い風が吹き抜ける川口市の景色を見て、いつも海外に出て最終日に味わうなんとも言えない切ない気分になりました。ただ、ここは、家から車で30分の場所。それを考えると、なんとも嬉しい気分になって、川口から板橋へと車を走らせたのでした。

あとがき

長文読んでいただきありがとうございました!

2週間分のトルコ料理は、思った以上の文章になってしまいました。途中、じょいっこさんの文章で逃げてる部分もありますが、それでも、こんなに長くなってしまった。。。

今回、色々食べてまわった料理は、以下の通りです。

【朝飯】
Antep Kavurma、Nohut Dürümü、Toast、
Mercimek Çorba、Turkish style Omlet
【パン、ブレク】
Cheese Burek(棒状と四角)、Meat Burek(棒状と四角)
Simit、Poacha、Ekmek、
【前菜】
Hummus、Acli Ezme、Turşu、Sig Kofte、Mantu、Coban Salatasi、
Soslu Patlican、
【タヴァや煮込み】
Besni Tava、Kilis Tava、Kelle Paça、Musakka、Kuru Fasulye
【ピデ】
Small Pide、Pide (Cheese & Meat)、Pide (Meat only)、Egg Pizza
Olive Pide(small)、Tomato Pide(small)
【サンドイッチ】
Sig Kofte Sandwich、Potato tomato Sandwich、Kuzu Kavuruma Sandwich
【ケバブ、炒め物】
Lamb Kebab、Adana Kebab、Beiti Kebab、Iskendar Kebab
Sirin Special Kebab、Kuzu Kavurma、Tavuk Kanat、Lamb Chop
Doner Kebab(beef)、Mixed Kebab plate、Lamb Kebab、おつまみKebab
Patlican Kebap
【デザート】
Baklava、Halka tatlı、Kadaif

細かいものは、はしょっていますが、50種類以上の料理を食べていました。その中で、私が最も好きな料理は、項目の中でも書いたケッレ・パチャ(2店目SKY)とチーズ・ブレク(4店目コール)です。この2つは、ちょっとレベルが違う美味しさだと断言させてください。かなり感動しました。

最後に、川口市にあるトルコ・クルドスポットとして、食材店を2軒を紹介させてください。

埼玉県川口市芝5374-16 103号

MISSOさんは、Baklava Banzai Deluxe でもフィーチャーした、ガズィアンテプのバクラヴァを空輸で直輸入している店です。ここは、独自のMISSOブランドで輸入しているものもあるので、安い食材なども結構あります。あと、賞味期限が切れそうなものを安売りするので、要チェックです!

埼玉県川口市前川4丁目40番13号

DENIZ MARKETさんは、かなり前からあるトルコ・クルド食材店。昔、何かのネット記事で、ワラビスタン特集が組まれていて、この店とハッピーケバブと、十条のメソポタミアが載っていました。それを見てから、何度も訪れています。結構、その時その時で食材が変わるので、定期的に行くと掘り出し物に出会えます。

以上、見てきても分かる通り、ワラビスタンと言われている割に、食材屋も含めて一軒も蕨市には、トルコ・クルドの店はありません!なぜ、カワグチスタンという名にしなかったのか!ハッピーケバブは、最寄こそ蕨駅ですが、ここも住所は川口市なのです。

なぜ、そんなことを言うかというと、私は、この名前を信じて、今まで川口を全然チェックしてこなかったのです。川口といえば、西川口のチャイナタタウンばかりに目が行き、トルコ系の店を気にしていなかったのです。蕨にあるハッピーケバブとDENIZという食材店のみが、トルコ・クルド系で、他はないものとばかり思っていました。

それがどうでしょう!!見てくださいこの地図を!

今回の1〜10の店が川口市全体に散らばっているのが分かる

川口市を見渡すと、見事に満遍なく市内全体にトルコ・クルド料理店があるではないですか?!というわけで、私は、このことを知ることが出来て、今、本当に嬉しく思っております。

なぜなら、板橋区民である私としましては、車でパーっと行けば、すぐそこにトルコがあることが分かったのですから!電車だと、微妙に川口や蕨は、うちから行きにくいのですが、この駅から離れたエリアの店なら、車でパーっと行けてしまうからです。(高速使わず!)

これからも、トルコ料理やクルド料理を食べたり、食材買ったり、シーシャ吸ったりしに、この「カワグチスタン」へ通うことになると思います。



カフェ・バグダッドさんが提案された「世界を知るための10皿」という企画に乗り、様々な国の料理を取り上げていきます。料理を通じて、移民の方々や、聞きなれない国に親しみをもってもらいたいと考えてます。今後はYouTube「世界のエスニックタウン」と連携した企画をアップしていきます。