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⑦イスタンブールはトルクメニスタン料理店で溢れている
イスタンブールには、トルクメニスタン料理店が20軒近くあるのでは?!
グーグルマップでチェックするだけでも10数軒あり、それ以外に引っかからない店をイスタンブール市内各所でみつけることが出来たのです。世界広しといえど、ここまでトルクメニスタン料理が溢れている都市が、本国以外にあるでしょうか?試しにモスクワ、ニューヨーク、ロンドンなど移民が多い都市をグーグルマップでを調べましたが、やはりほとんどヒットしません。
なぜかシアトルにピザ屋メインにみせかけて、トルクメニスタンを代表する料理Fiççiを提供する店を発見しましたが、こんな店はおそらくレア中のレアでしょう。とても行ってみたくなりましたが!
さて、このFiççi(フィッチ)とは何ものなのか?今回、イスタンブールで個人的にすごく感動した食べ物の一つが、このフィッチです。
![画像1](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85661183/picture_pc_278353e9e9f37d96e272c7504b39e4da.jpg?width=1200)
こちらです!本国トルクメニスタンでは、屋台のような場所で販売されているようです。これが激ウマで、2週間のイスタンブールの旅の中で、確実にベスト3に入るレベルの美味さだったのです!
そんな独自の料理を食べるべく、トルクメニスタンの移民街を探したのですが、調べてみると店は市内に拡散していました。
今回イスタンブールに行くにあたって、この本の作者ギュルソユ慈さんと一緒にこのトルクメニスタン料理を食べに行くことにしました。一緒にZINEを文学フリマで展開しているカフェバグダッドさんの紹介です。
そもそも、noteを始めたのもカフェバグダッドさんがいたから。なので本当に頭が上がりません!ということで、撮影をご一緒してもらったのは、トルクメニスタン関係の店がそれなりに集まっている、イスタンブールのヨーロッパ側の中心からアジア側の中心とも言えるカディキョイへ向かいました。
![画像4](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85709382/picture_pc_500f5616e7c7f9082f14794d64ceef36.jpg?width=1200)
私、2019年にイスタンブールに数泊してまして、その時にカディキョイでトルクメニスタン料理店があることを知りました。店に行くと、そこには私が生涯一度も出会ったことのないトルクメニスタン人が、自国の料理を食べていたのです。出会ったことのない国の民族と出会うと感動します。
![画像2](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85709284/picture_pc_68803e7de3d8de0a4a4bb466c7aea149.jpg?width=1200)
この店に来るまで、トルクメニスタン料理は、中央アジアの料理なので、ラグマンやプロフなど同じものを食べて料理も似ているものばかりだろうと思っていました。しかし、メニューを見ると見知らぬ料理がちらほら。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85709307/picture_pc_269a4b35469308874d675f476e0c3fd1.jpg?width=1200)
その時、食べた料理は、こちらの肉がぎっしり詰まったパイIşlekli(イシュリクリ)。上記のメニューの一番下を見ると分かりますが、値段がこの料理だけ極端に高い!なんでかなあと思ったら、極端に大きいからでした。(笑)こちらの味の方は、想像できる範囲のミートパイだと思ってください。普通に美味しいです。
ただ、そんな料理を食べたものだから、王道なトルクメニスタン料理が分からずじまい。2019年以来もやもやしていたのですが、それが今回の旅で解放されました!
![](https://assets.st-note.com/img/1662386303937-FYzAI6nq0T.jpg?width=1200)
こちらは、そのトルクメニスタンの店が多く集まるカディキョイの船着場。観光地であるヨーロッパ側のエミノニュやカラキョイからの船が頻繁にやってきます。
![](https://assets.st-note.com/img/1662387674565-TCXhc6MvX5.jpg?width=1200)
この日も、ギュルソユさんが、トルクメニスタンのポーチを持っていたら、この船着場で声をかけられ、15分くらい立ち話が続いていました。(笑)
![](https://assets.st-note.com/img/1662387448645-foRSK5haVA.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1662437311323-UiwGMpzuia.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1662437319681-fdJseXNZxc.jpg?width=1200)
写真のような素敵な場所がいくつもあり、グルメな旅行者にとってカディキョイの中心部は、観光で欠かせないスポットなのが見てとれます。
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そのカディキョイの船着場から東西に貫くSöğütlü Çeşme Cd.を東に10分くらい歩くと、トルクメニスタンやウズベキスタンの人たちが集まるエリアがあります。上の写真の右手の店は、ウズベキスタン料理の店です。
![画像7](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85830218/picture_pc_8a57dcf82f8ad80999df68d234445ed5.jpg?width=1200)
![画像9](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85830281/picture_pc_ce8c641d0ff5d32c8f90ff5e59180381.jpg?width=1200)
トルクメニスタン航空やトルクメニスタン人が買い溜めした荷物(本国は色々な物資があまりないため)を送る会社、ビザの代行会社などが、このエリアには集まっています。
![画像8](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85830251/picture_pc_f3d55e57744b1c72e442c07f487ed579.jpg?width=1200)
その中に数軒、トルクメニスタン料理やウズベキスタン料理を出す店があり、そこには中央アジアの食器や刺繍、ロシア産の食材などを販売していました。
![画像13](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85830962/picture_pc_7a25ea9080f2f6130947ffb8a91bdcdb.jpg?width=1200)
そんなエリアの中で今回訪れたのは、Fiççi Dünyası。イスタンブールのトルクメニスタン料理店の多くがこのフィッチを店の名前につけています。それぐらいトルクメニスタン人にとって、食べたい料理なのでしょう。
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カフェ・バグダッドさんが提案された「世界を知るための10皿」という企画に乗り、様々な国の料理を取り上げていきます。料理を通じて、移民の方々や、聞きなれない国に親しみをもってもらいたいと考えてます。今後はYouTube「世界のエスニックタウン」と連携した企画をアップしていきます。