からだと繋がる15日の旅①
自分のコアと繋がる、深く本質的な学びに浸かった。
これまでの人生で学んできたことが全て繋がるような体験。
感情・心・意識・身体を統合した考え方に触れ、人生のターニングポイントに差し掛かってきている感覚で身体中に電気が走るような体験。
恐れも喜びも内包しながら、歩みを進めてきた軌跡。
インチュイティブアナトミーの15日間の旅。
心身相関
私たちの体は60兆個の細胞、100兆以上の微生物、多くの骨や臓器・液などで構成されています。
その一つひとつが、感情や意識とリンクしていると言われていて、東洋医学(アーユルヴェーダ、中医学)では身体だけでなく心や食にもアプローチしています。
心と体はつながっている、とよく言いますよね。
実際に、スポーツすると前向きな気持ちになったり、デトックスすると思考がクリアになったり。
体感されている方も多いのではないでしょうか?
学生時代は医学、生命科学、中でも神経科学を学んでいたベースがあります。
解剖学から微生物学・腫瘍学・基礎内科・外科など知識も組み合わせていくと、脳内で神経回路がどんどん繋がってスパーク状態に。
日本の大学で習うものは西洋医学が中心で、基本的に合理的かつ構造的な理解が中心です。
東洋医学では陰陽五行説のように、それぞれの臓器と感情と季節が連動している考え方を持っていますが、全くそういう知識は入っていなかったので新鮮でした。
最初の5日間
前半となる5日間のプログラムは以下。
1日目:原子・微生物(真菌・酵母・寄生虫・細菌)・ウイルス
2日目:骨格
3日目:内分泌系
4日目:消化器系
5日目:呼吸器系
毎日が濃密な学びと、感情の大解放が待ち受けていました。
夜にはくたくたなはずなのに、翌日の学びに向けて潜在意識と体が敏感に反応してしまって、夜中に胸騒ぎで目が覚めてしまうという日々が続きました。
特に、3日目の夜は3時半に目が覚めて、そこから胸騒ぎが止まらず、不安が爆発。
血の気が引いていって、心身が冷えていく感覚。
消化器に溜め込んでいた、古い古い恐怖心や悲しみみたいなものが、体内で勝手に暴走して。
訳もなく、泣きたくなって、寝ている息子を抱きしめながら涙を流してみたり。
過去の嫌な記憶が蘇ってきたり。
ざわつくってこういう感覚なのか、と身をもって味わいました。
講座が始まるや否や、講義を聞きながら涙が溢れてしまって。
私の意図とは全く関係なく、たくさん感情が噴き出して。一人で大号泣。
今の私が形作られてきたこれまでの全ての経験、遺伝的な背景、過去生から引きずっているもの、無自覚のものがたくさん表に出てきた、不思議な体験でした。
その間、どんどん体が冷えていく。
ポリウェーガル理論という脳・心・体のつながりを論じた考えがあるのですが、
私たちの体はトラウマを記憶しています。
それを思い出す引き金に触れると、体が勝手に硬直したり、生存本能のために休眠状態に陥ります。
まさに、それを体感した1日でした。
辛い経験は、時空を超えたレベルでたくさん持っていて、それが体に蓄積されていく。
無意識レベルでそれは刻まれていることを、からだが教えてくれました。
受講仲間とセッション開始。
この時に組んだ、パートナーはとにかく安心感があって何でも受け止めてくれて、聞き上手。
優しい問いかけ方、寄り添い方。
その瞬間に、大粒の涙が零れる。
大解放
私は、昔から自分のことを人に語るのが苦手。
特に嫌だった体験や、辛かった体験は、親にも相談せずに、ずっと自己処理をしてきました。
親に、周りに心配かけたくないと。
記憶にあるのは5歳から、その癖を持っているということです。
大好きだった、祖父が亡くなってから。あの日も、火葬場でボロボロと人目を気にせずに泣きました。
周りの大人が、小さい子でも分かるんだね、と話していることも覚えています。
あの日から、私は自分で全部やらなくちゃ。
早く大人にならなきゃ。そう覚悟を決めました。
全部、一旦自分で飲み込んで、分解したネガティブな感情は外に吐き出さずに、体に溜めていく。
いじめられた体験も、大人に馬鹿にされた体験も、惨めな思いをしてきたことも・・・
全部全部、小さい頃から今まで、外に出さずに。
未消化の感情は抱え込みながら生きてきました。
我慢することが、自分で全部何とかすることが、自立だと思い込んでいたから。
パートナーからの問いかけに、からだからのメッセージが伝わってきます。
このセッションは、15日の中でも大きな大きな手放しでした。
長年蓄積した不要になったネガティブな感情を解放するデトックスプログラムのようです。
そのあとは、周りに伝えても受け入れられるし、育まれてもよいよ言う許可を出したり。
他にもたくさんの感覚をダウンロードしました。
そうすると、ネガティブな感情を溜め込んでいた体内に、少しずつスペースができてきました。
そして、本来備わっている能力や感覚を強めて、それが開花していくイメージで進んでいきます。
このセッションが終わる頃には、震えも凍るような寒さも、内臓が縮こまる感覚も全て解放されました。
ケロッと何事もなかったかのようにように、その後は過ごせました。
自覚がなくても、意識で覚えてなくても、身体はたくさんのことを記憶している。
残り10日の旅も、毎日がドキドキソワソワ。
新しい感覚に踏み入る、健全な恐れと希望が混じりながら、歩みを進めていきます。
続く
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