風邪を知っておうちで安心して過ごそう③薬が効かないのに、薬を処方する3つの理由
前回、ウィルス性の風邪の時によく処方される3種類の薬は、直接ウィルスをやっつける薬ではないとお伝えしました。→こちら
もし、お医者さんが診断して薬をくれるんだから、子どもが嫌がっても絶対薬を飲ませなきゃ!と思っているママがいたら、
「そんなことないよ!」
「全ての症状には意味があるんだよ!」
と声を大にしてお伝えしたいです。
なんでお医者さんは薬を処方するのか、確認してみましょう!ウィルス性の風邪の時に処方される薬は、3パターンありましたね。
①熱・咳・鼻水などの症状を抑える薬
熱、咳、鼻水などの症状を抑える薬は、その症状を抑える効果があります。その名の通りですね笑。
これは、ウイルスをやっつけるという根本治療でなく、熱・咳・鼻水などの症状を抑えるという対処療法です。
ここで確認したい事は、なぜ風邪の時は、熱・咳・鼻水が出るのかという事。
①熱が出るのは、ウィルスと闘うのに有効だからです。
・ウィルスは熱に弱いため、体温が上がるとウィルスの活動を抑えられる
・白血球などの免疫細胞は体温が上がると活動が活発になるため、免疫力がアップする
②咳や鼻水が出るのは、入ってくる異物を排除するためです。
異物を出したり、粘液や扁桃腺などでウィルスと闘ったりします。
人間は、本能で病気を治すための行動をとります。特に子どもは自然治癒力が高いので、基本的に不要な反応は起きません。「赤ちゃんは天才」「身体は完璧」なので、全ての症状や行動には意味があるのです。
ウィルスと闘うために、熱・咳・鼻水が出ているのに、薬でそれらの症状を抑えてしまうなんて。。。しかも自力で治すしかないなら、熱・咳・鼻水は重要な役割を果たしているはず。薬で症状を抑えるのは、何か矛盾していると思いませんか。
それらの症状が辛くて和らげた方が良い、という医師の判断から、処方されるケースが見られます。
②抗生剤
抗生剤は、細菌性の風邪に効く薬です。
ウィルスには効かないので、ウィルス性の風邪の時に飲んでも、効果はありません。
抗生剤には、こんなリスクもあります。
・常在菌や善玉菌と言われる腸内の菌も死滅させてしまい、腸内環境のバランスが崩れてしまう
・その薬が効かなくなる耐性菌がうまれる可能性がある
ウィルス性の風邪から、細菌性の風邪にかかる可能性があるので、念のため処方されるケースが見られます。
③整腸剤
整腸剤は、腸内環境を整える薬です。
処方した薬を飲むと腸内バランスが崩れる事があるので、一緒に処方される事が多いです。
まとめ:ウィルス性の風邪で処方される薬を飲んでも、風邪自体が早く治る訳ではない。
ウイルスをやっつけるための薬はありません。ウィルス性の風邪の時に薬を飲んでも、根本的な解決策にはなりません。
お医者さんは、ウィルスをやっつけるために薬を処方しているのではないのです。辛そうな症状を抑えるためだったり、念のため抗生剤が処方されたりします。
症状を抑える薬を飲んで、熱、咳、鼻水などを抑えてしまうのも心配だし、抗生剤は、ウィルス性の風邪の時に飲んでも効果ないし、薬を飲んで崩れた腸内バランスを、薬で改善するのも何か違う気がする。。。
ちょっとした風邪の時に
子どもに薬を飲ませるのは不安かも…。
自分の免疫でしか治せないなら、
病院に行く必要はないのかな…。
そう思う方のために、
次回は、子どもが風邪ひいたかなと思った時にママが確認すべき2つのポイントをお伝えします↓
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