風邪を知っておうちで安心して過ごそう⑥子どもの自然治癒力を促す看病の3つのポイント
前回、風邪っぽくて病院へ行って、お薬がいらない時に医者にすべき3つの質問をお伝えしました→こちら
ウィルスをやっつける薬はないなら、ウィルス性の風邪をひいた時は、おうちでどう過ごせばよいのでしょうか。
今回は、おうちでできる子ども自身の免疫力をひきだす看病の3つのポイントをお伝えします!
①子どもが『何を欲しているのか』観察して尊重する
人間は、本能で病気を治すための行動をとります。特に子どもは自然治癒力が高いです。「赤ちゃんは天才」「身体は完璧」なので、基本的に不要な反応は起きないのです。
子どもの体調不良時は、子どもが何を欲しているのか観察して、尊重するようにしましょう。
例えば、
・寝たがるなら、寝かせる
・起きて遊ぶなら、遊ばせる
・食べたがるなら、食べさせる
・飲みたがるなら、飲ませる
・抱っこを求められるなら、抱っこする
子どもがしたいようにして機嫌よく過ごす事が、自然治癒力を高めるポイントです。
②飲み物はこまめにすすめる
子どもは飲むのを忘れて熱中する事は、遊んでいる時もよくあるのではないでしょうか。飲み物はこまめにすすめてみましょう。
常温の水や白湯がおすすめです。熱があったり、汗をかいたりしている時は、ひとつまみの上質な塩や砂糖を入れてみてください。授乳中なら、母乳だけで十分です。清涼飲料水やジュースは糖分が高いので、おすすめできません。
特に熱や下痢の時は、脱水症状に気を付けましょう。
③食べたくなかったら、無理に食べなくて大丈夫
体調不良の時に食欲がなくなるのも、病気を治すための本能行動のひとつです。
その訳は、酵素のしくみにあります。ちょっと長くなりますが、重要なので説明しますね!
酵素は、「消化酵素」と「代謝酵素」に大きくわけられます。
消化酵素:食べ物を消化する時に使われる
代謝酵素:呼吸や排泄など、人間の生命活動のあらゆる場面で使われる
1日に身体がつくれる酵素の量は決まっています。消化酵素が働くと代謝酵素の働きが抑えられ、代謝酵素が働くと消化酵素の働きは抑えられます。
病気の時は身体を修復するため、代謝酵素が働く必要があり、消化酵素の働きが弱くなります。体調不良の時に食欲がなくなるのは身体の自然な反応なのです。
ちなみに、、、
薬を飲むと薬物代謝が起こり、薬の代謝・排泄のために酵素が使われてしまうと言います。
だから、子どもが食べたがらなければ、無理に食べさせなくて大丈夫です。
もし何か食べたがるようであれば、消化に良いものにしましょう。お味噌汁や野菜スープなど固形でないものがおすすめです。ただし、アイスやゼリーなど甘いものは、おすすめしません。
回復してきたら、徐々に普通の食事に戻していきましょう。
まとめ:子どもは本能で病気を治すチカラをもっている
いつも一緒に子どもと暮らすママだからこそ、子どもの様子を敏感に感じられるはず。子どもが何を欲しているのか観察して、尊重してあげましょう。
身体のしくみや風邪、薬の基礎知識を知っていると、さらに自信をもって、子どもの風邪に対応できるのではないでしょうか。ママが納得して安心感をもって対応するのが1番♡
基本的には、治る力は子ども自身が持っている事を忘れずに。ただし、子どもが「いつもと違う」「何だかおかしい」と思ったら、専門家へ!
子どもを守れるのは親である『あなた』なのです♡
次回は、子どもを守るためにすべきたった1つの事をお伝えします↓
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