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質問「うつ状態とは?」について答えます

オンラインサロン【知能インフレーション】クラウドでいただいた質問に答えます。

【質問】
うつ病と呼ばれる「うつ状態」とは、どういう状態を指しますか。この状態は人によって必要な場合はありますか。また、このうつ状態から最適な状態に行くには、どのようなプロセスがありますか。


■「うつ状態」とは?


セロトニン(幸福を感じさせるホルモン) の分泌がガンガン減っていくのがうつ病の状態です。心の病気ではなく、脳の病気だと考えた方がいいと思います。セロトニンが分泌されにくくなり、前頭葉の働きが悪くなります。すると、何もやる気が出ない無気力状態になります。うつ病の人に「気合いでがんばれ」と言ってはいけないとのは、ホルモンの分泌の問題を気合でどうにかできるわけではないから。前頭葉は、人間的行為(思考・判断し行動する)を司る所なので、 他の動物には複雑すぎてできないことほど、やり辛くなります。特に多くの社会活動が当てはまります。次は、その具体例。

会社へ仕事をしに行く
→パソコンでエクセルを使い企画書を作り、営業 に行く
→複雑なことは当然できない
→やる気が出ない
→何もできなくなる 
→何もできない自分はなんてダメなんだと思い込む
→死にたくなる気持ちになる

風邪をひいた人がくしゃみをするように、重度のうつ状態が出ると必ず死にたくなる気持ちが出てきます。前頭葉の働きが悪くなることと関係していると思います。

■人によって「うつ状態」は必要か?


人によっては、必要な場合はあります。必要性があるという想定のもとに答えを出すならば、自分を幸福にしない考え方をしている前提で、その人が社会背景や行動・成果、人間関係に囲われてる時に必要になると思います。うつになる必要がある時を、パソコンを人間の体に例えるとこう。

電源が入らないパソコンに何度も何度も電源を入れ、酷使。このCPUとメモリの容量だったら、もうこれを使うのは無理だと感じる時。

うつ状態に必要性があるのだとしたら「あなたは今こんな状況ですよ」と身体が知らしめてくれていると思います。そして、強制的にストップさせようとしている感じです。

■「うつ状態」から最適な状態に行くプロセス


・現状の仕事を一切やめる
うつの対応策の中には「現状の仕事を辞めずに後でその職場に復帰するようにしましょう」というものがあります。僕はこの考えには反対で、そもそもその会社で仕事することがうつを生み出していると思うので、現状の仕事は一切辞めた方がいいです。

・日光を浴びて、自分のペースを取り戻す
うつ状態の人は休養をとることや、日光を浴びてビタミンDを増やすのが効果的だと言われています。つまり、ワーカホリックをやめ、自分のことを大事にし、自分でできる範疇を進めていきましょうということです。 本当の意味での「ナチュラルな自分のペースを取り戻すこと」がおそらく最適なプロセスの一つだと思います。

■現代日本人の働き方は、働き方は人間らしくない


21世紀の2000年代に入ってもワーカホリックな人たちはたくさんいます。「過労死 」という言葉は、英語では「karoshi」の表記でオックスフォード英語辞典に掲載され、日本を飛び出し世界共通語に。人間らしくない働き方、つまり「おかしなこと」が社会にはまかり通っていると理解をした方がいいと思います。人間らしくない働き方をしても、うつにならない人たちもいます。

例えば、仕事をして終電で帰宅し、倒れ込むように眠る。そして飲み会で日々の愚痴を言うことが、素晴らしい生活だと錯覚する。そう思い込まないとやってられないからです。

この社会は、そんな鈍感な人たちによって成り立っています。そんな中では、うつになる方が正常だと思います。

■自分にとって「人間らしい生活」とは何なのか


うつにかかってる人に注意しておいてほしいことが、これ。

一般的に言われている治療法で自分のうつ状態が治ると思ったら大間違いだということ。大切なのは、自分にとって「人間らしい生活」とは何なのか考え、取り戻すことです。本当にうつを治したいと思うなら、自分の周り(上司やパートナーなど)がそれを阻害してくるようなら離れる。

まずは「人間らしい生活」をする。その後「自分らしい生活」へとスイッチしていきましょう。


この記事はオンラインサロン【知能インフレーション】クラウドの
トークを文字にしたものです。

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