見出し画像

私には就活がよくわからなかった

私は就活をしたことがある。日本を代表する企業4社から内定をもらった。
けれど、私は就職をしなかった。

それまで就活に向けて、いろいろなことをしてきたつもりだった。部活を片手に、大学一年生の時に短期の海外インターン、二年生で長期インターン、ひとつ上の代が行く夏と冬のインターン、三年生は夏ごろに就職先2つが決まった。そこからもうちょっと続けて、一般企業の選考を受けて、最終的に内定先を4社に絞った。

世の中の役に立ちたいなあ。
自分と違った思考を持つ人とも働いてみたら楽しそう。
このサービスやモノはなくてはならないものでとても価値あるものだなあ。
そう思って内定先を選んだ。けれど、自分には大きすぎてどこの歯車にいるかわからないような、掴みどころがない仕事をしているだけで、初任給30万円がもらえる自分を想像すると、それって本当に世の中の役に立ってるの?と思った。働いているうちに、たくさん給料を稼ぎ、自分の幸せを追い求めている自分が想像できた。そしてその自分はあまり好きじゃないと思った。

だから私は4社から1社に絞ることができなかったし、しようともしなかった。「世の中の役に立つ」方法は人それぞれ、たくさんあると思う。私の場合、また5年間学生をするということは、むしろ社会の役に立つとは逆の矢印だと多くの人は想像するだろう。今の決断をした経緯については、また別の記事で書きたいと思う。
自己分析をもうちょっとちゃんとすれば就活しなくてよかったかな、なんてことも思ったけど、私にとって就活はとても良い経験だったと思う。就活中は、必死に悩んだり、いろんな大人と自分の将来の話を聞いてもらった。社会の仕組みを垣間見ることができた。自分の苦手なところ、意外な一面を知ることができた。
そして、なによりもよかったのは、就職を今はせずに、自分の歩くべき道が見えた。(と思う。)

人にはそれぞれ幸せのかたちがあって、どれが良いとか悪いとか言えないものだ。もちろん就活の同期は社会人2年目を迎えている。自分は少しのバイト代、相手は数十万円稼いでいる現状に焦りを感じることはぶっちゃけある。けれど、私は当時就職しなかった決断を後悔したことは一度もない。

今の就活生は慣れない環境で、慣れない就活をしているだろう。就活を終わらすことに必死にならずに、自分の幸せを考えて就活をしてほしいものだ。

読んでいただいただけでうれしいのですが、大学生応援してやるぞという方がいらっしゃれば、ぜひお願いします!いただいたサポートは岡山探検のために使わせていただきます!