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2023年上半期の「これにハマった」BESTs

こんにちは。
気づけばもう半年が終わろうとしていて、
上半期の出来事を指折り数えようとしたら一切指が曲がらず絶望してます。

そんな2023年上半期ですがエンタメは変わらず面白く、
いくつも「これ最高だな!」というものに出会ったので、今回は
『上半期に出会った「これにハマった!」』
をジャンル別に記録としてまとめようと思います。

一人でも興味を持ってくれると最高ですね。


書籍: 『文化がヒトを進化させた―人類の繁栄と〈文化-遺伝子革命〉』

上半期読んだ本の中ではこれが一番印象深いです。

「『ヒト』という生き物はどのように進化してきたのか?なぜ他の動物とこんなにも違う性質を獲得してきたのか?」というテーマについて、『文化』という観点から掘り下げを試みる一冊です。

一章の「人間は、人間が思っているほど賢くない」という内容だけでも面白いのですが、「ではそんな『特別賢くはない生き物』がどうやってこれほど繁栄したのか?」という点に関する展開は説得力があります。

また主題から少し外れた小ネタや雑学チックな記述もとても面白く、
・「『社会性が無い天才発明家ばかりの村 vs バカでずっと人とつるんでばかりいる村』はどちらが栄えるか?」
・「読み書き能力の発達は、もしかしたら人の顔認識・記憶能力を蝕んでいるかも」
といった興味をそそる内容がひたすら並んでいます。


アニメ・映画: 『BLUE GIANT』

上半期みたアニメの中でも、映画の中でも一番夢中になりました。

序盤の物語に関する説明がとても簡素で筋道も一本道なので、「この映画の幹は演奏シーンなんだな」とすぐに気づかせた上で、その演奏をしゃぶり尽くせる作りが好きです。

最初は演奏シーンのCGがあまりにも安っぽくて「これが手書きならもっと良かったなぁ」と思いっぱなしでしたが、終盤に差し掛かる頃には引いて余りあるほど演奏と演出が素晴らしかったです。
雪折のソロには思わず泣きそうになり、そこからブルーノートでの演奏、エンディング後のエピローグとひたすら夢中になりました。

個人的にはエンドロールの入りがめちゃくちゃこの作品らしくて好みです。


お笑い・演劇: 『東京03 FROLIC A HOLIC feat. Creepy Nuts. in 日本武道館. なんと括っていいか、まだ分からない』

お笑いは演劇、配信作品の中だと上半期は結局これですね。

この作品については公演直後の熱量で書いたnoteもあるので詳しくはそちらを見てもらえると嬉しいです。

結局Day1のあとDay2のチケットも買ってしまい、オードリー春日の『春日らしさ』を目の当たりにして腹が捩れるほど笑ったことを追記しておきます。

いつか再配信や映像化された際には、とにかく見て欲しい作品です。


キャラクター: 成瀬あかね(『成瀬は天下を取りにいく』)

上半期夢中になったキャラクターといえば彼女ですね。

このnoteを書くきっかけも、『成瀬は天下を取りにいく』を読み終えて「最高のキャラクターと出会っちゃったな、これは」と思ったからです。

成瀬は「200歳まで生きる」を始めとしたスケール違いな目標をいくつも掲げ、そしてその達成のためしっかり前へ歩みます。
たとえ目標に届かずとも落ち込まず、「途方もない目標を口にしてそのうち一つでも達成すれば、『凄い人だ』となるだろう?」と言います。
そんな成瀬は友人の島崎に「じゃあほら吹きとは何が違うの?」と問われると、しばらく考えて「……同じだな」と返します。

最高ですよね。
『愚直に努力する健気な少女』でも『なんでもできる天才少女』でもなく、ただの『目立ちたがり屋』や『不思議ちゃん』でもない。

気になることや目標がたくさんあって、そのための努力ができる。
ただその努力は彼女にとってはやはり過程でしかなく、その足跡は彼女の本質ではありません。
強いて言えば、「足跡を残す決断と結果として足跡が残っていること」自体が彼女の本質なんだと思います。

「彼女の魅力を言語化したい!」と思いましたが、どうにも陳腐になってしまい難しいですね。
よければ是非、『成瀬あかり』が天下を取りにいく姿を読んでください。


漫画: みつばものがたり 呪いの少女と死の輪舞《ロンド》

漫画だとこれでしょうか。

ハマっておいてなんですが、内容の説明もおもしろポイントの説明も難しい漫画です。良ければ読んでみてください。

で丸投げするのも考えたのですが、あまりにもなので簡単に紹介します。

原因不明の病気による長い眠りから謎の万能感と共に目覚めた少女が、
無邪気さと無垢さを感じさせながら、向けられる悪意を貪り楽しむ物語。
とでも言いましょうか。

夢中になったポイントはまさに「退屈を嫌う故に、他人の悪意さえも『娯楽』として楽しむ少女の無常で残酷なまでの無垢さ」に詰まっています。
主人公を主体とした『悪意』が殆ど描かれていないにも関わらず、
少女の行動が結果として悪意に塗れていて最高
なんですよね。

ニコニコ漫画やコミックウォーカーなどで無料で読むことができるので、是非読んでみてほしい作品です。



以上、2023年上半期「これにハマった」BESTsでした。
BESTということで各ジャンルから一つに絞る形で考えたのですが、
泣く泣く書けなかったものばかりでなんだが消化不良感もあります。

お笑い・演劇についてはダウ90000の『あの子の自転車 vol10』『また点滅に戻るだけ』が両方とも最高でめちゃくちゃ喋りたいし、
書籍については今更ながら読んだ『同志少女よ敵を撃て』が納得のクオリティで発売日に買うのをためらったことを後悔しました。
キャラクターについても『暗号学園のいろは』の「いろはくん」「たゆたん」、『アオのハコ』の「千夏先輩」等々と最近強いキャラばかりで目移りが止まりません。(たゆたんの「アタシはもっとキャワユイだろ?」が最高すぎてもう……)

逆に映画については『RRR』と若干迷いましたがすんなりと選べましたし、アニメについても「どっちみちBLUE GIANTだし映画部門と一緒でいいか」という結論に至りました。
音楽も色々見直したんですが、結局去年以前にでた曲ばかり聴いていて「今年のコレが最高だから聴いて!」というのはなかったですね。強いて言えば米津玄師の『LADY』をめちゃくちゃ聴いています。(年が明けてからも未だにKARAKURIの『Re:SONANCE』から抜け出せずにいます。最高すぎる。)

下半期もいきなり『ABCお笑いグランプリの決勝』がありますし、今日公開された『アニメ 葬送のフリーレン』の情報がやばすぎるしで楽しみなものがたくさんあります。
なにより下半期こそは「この半年何やったっけな〜」で指がボキボキに折れるようにはなりたいですね。


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