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攻撃とは何か?

このコラムでは、攻撃とは何かについて説明しています。攻撃を攻撃と認識しないままでいることは、リスクが大きいです。なぜなら、いつの間に自分自身が疲弊しているのに、原因が分からないということになるからです。どんなものが攻撃かを知っておけば、そのリスクを下げられます。

攻撃には、2つのタイプがあります。

(読了時間:3分半)

①他者や他者のものに対して、害(不利益)を与える

害(不利益)を加えるとは、他者や他者のものを壊したり奪ったりすることです。奪うという行動には、盗むことや侵入することのような分かりやすい行動だけでなく、少し分かりにくいものがあります。

"無断で"借用する(借りる)
 借用とは、モノの持ち主は他者だけれど、自分がモノを使用できる状態にすることです。所有のルールでは、取れる行動が4つあります。その中の使うことと保つことだけしてもよい状態が借りている状態です。それ以外の、手放すことと変えることはしてはいけません。例えば、図書館の本は行政のものですが、市民はその内容を読んで知識を得ることができます。しかし、内容を読めるからといって、本そのものが自分のものになるわけではありません。その本を他の人にあげたり、捨てたり、ドッグイヤーやペンや鉛筆で書き込みをしたりするのもダメです。

そのモノを扱う権利は所有者のみが有しています。つまりいつでも自由に使ってよいのは所有者だけです。にも関わらず、所有者ではない人が許可なく使ってしまうと、それは、所有者がいつでも自由に使ってよいというルールに反します。仮に使った前と後で変化がなかったとしても、ルールに反していることには変わりありません。

他人のものには、原則触れないでおく。もしも触れるときは、相手に一声かけて、できれば元通りに戻しておく。これを守れば、お互いが快適に生活できるでしょう。

強制する(強いる)
 強制するとは、義務を課す(○○しなければならない)ことと、禁止する(○○してはならない)ことで表わされます。人は自分自身の行動を自分自身の意志で決定する権能を持っています。しかし、強制することはその選択肢を奪い、自由を狭めているのです。

②他者や他者が同一視しているものを否認する

否認とは、ある(存在する)ものをない(存在しない)ということです。同一視とは、違うものを同じものとみなすことです。他者が同一視しているものは、その相手にとって自分自身そのものと同じくらい大切なものです。ですから、それを否認(ないことに)されるのは、自分自身を否認されたのと同じくらいのインパクトを持ちます。好きなものや属している集団、自分の発言のような、本人にとって愛着のある、思い入れの強いものは同一視しやすいです。

否認にはその対象が3つあります。存在の否認と価値の否認、責任の否認です。この内、存在の否認と価値の否認をすると、攻撃と見なされやすいです。詳しくは、否認を説明したコラムをご覧ください。

まとめ

攻撃とは、以下のような行動をすることです。

①他者や他者のものに対して、害(不利益)を与える
 a. 壊す
 b. 奪う(無断で借用する、強制することを含む)
②他者や他者が同一視しているものを否認する

おわりに

私は害意に鈍いです。なんだかわけの分からない内に、争いの場に飛び出してしまうと、実りもなくただ不快な気持ちになるだけです。ですから、何が攻撃であるかを見極めることで、争いが多いところを避けるようにしています。私だけでなく、みなさまも、より安心して生活できるといいなと願っております。

よろしければ、スキを押していただけましたら幸いです。

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