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■8月25日 SNS断ちのその後

あと一週間で8月も終わり。みなさま、如何お過ごしですか? 私は当初の予定通り、校正の仕事に追われています。それはそれはとても楽しい日々です。いや、マジで。

以前、「SNS断ち」について書きました。
ですが、結局、ああして書いてはみたもののはっきりきっぱり断つことは叶わず、あれからも断続的に

① Iphone依存を発症しては自己嫌悪
② 半日くらいはiPhoneから離れる
③ 反動でIphoneから手を離せない

をくり返しています。
自分のことながら、この依存はなかなか手強いです。やはり、類型化された「物語」をせっせと摂取することの快楽を、脳は報酬と強く考えているのかなとぼんやり考えたりしています。

あと、何の労力も要らないこともその一助となっているかと。

人生を構成するいくばくかの時間さえ差し出せば、「快楽」を受動的に得られるというのは、極まった怠惰の一つの理想形ですからね。そりゃ、依存もするというもの。

そんなことを考えながら、それでもなかなかiPhoneを手放せずにいた、まさに「わかっちゃいるけどナントヤラ」な先日のこと。昼間に外出する用事があったため、その日に予定していた校正の仕事が夜までずれ込んでしまったのです。

考えのどこかで、「今これをやらなくても、締切には間に合う」ことは理解していました。長いこと、この仕事をしていますから、自分のペースと残り日数の関係くらいは肌感覚で分かります。だから、ほんとうに強がりでも何でもなく、その日に予定分を終わらせなくても、何ら問題はなかったのです。

でも、私は。その日の夜。

寝る時間をずらしてまで、予定の仕事をがつがつとこなしていました。「ここまでやったら寝よう」「もう1枚やったら明日ラクになる」この葛藤を繰り返しながら、結局予定分の仕事を全部終わらせたのです。

そのときの「脳がフル回転している感覚」。これが存外にミソでした。

しんどくて、苦しいんだけど、ちょっと熱くなってて、止められなくて。それは明確に「快楽」でした。しかも、それは仕事という目の前に成果がドンと容赦なく現れる、生産性のある快楽なのです。

これはもう…「楽しい」という一言では表せないほどの、まさに脳が報酬を得ている快楽とはこのことかと実感するほどの「愉悦」でした。だからこそ、私はもう体はへとへとなのに、今日やらなくてもいい仕事を必死にこなし続け、最終的に終わらせることができたのです。

そして、仕事を終えて寝ようとしたとき。「これ、何かに似てる」と思ったんです。でも、眠気のの限界が来ていたその日は、いろいろと考えを廻らせたまま、何も答えは出ませんでした。

すると。その何日か後、不意に答えが現れたのです。それは。

「これはiPhoneに依存しているときの自分のアタマの中だ!」というもの。そりゃ…どれほど疲れ果てていても、やめられない止まらないになるはずです(笑)さすがに吐き気がするまではなかったですが、あの時の私は、体力的にはかなり限界に来ていました。

しかも。校正仕事の与えてくれる「快楽」は、iPhone依存しているときのそれとは比べ物にならないほど明確で、アツいんです。

こう書いてしまうと、何となく「ワーカホリック降臨」という言葉がアタマに明滅しますが(笑)でも、もしかするとこれがIphone依存から脱出するヒントになるかも知れないと思い、その後は、iPhone依存よりも強い快楽を与えてくれるものを意識的に探すようになりました。

ちなみに最近見つけたのは、京極夏彦先生の京極堂シリーズです。

もちろん、これで完全にIphone依存から逃れられたわけではなく。反動として、吐き気がするまで(吐き気がしてもずっと)画面をぼんやりと眺めていることはあります。わりと頻繁に。でも、そこに費やす時間は少しずつ短くなっているようにも思うのです。

快楽から逃れるために、さらに強い快楽を与えるとか、何かの構図にしか見えませんが。それでも。それでメンタルの安定を得られるなら、それも致し方あるまいと、最近はちょっと開き直っています。

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今日もここまで読んでくださり
ありがとうございます。
今日がいい日でありますように。
んじゃ、また。

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