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■原体験がもろもろと顔を出す―『深夜、生命線をそっと足す』

学生時代に、友人と
ミュージカルを観に行きました。
とても感動的で素敵な物語でした。
終幕後、ふと隣に座る友人を見ると
ものっそいダダ泣き状態。
それくらい深く感動したのだなと
ぼんやり思って泣き止むのを待ってると
彼女が一言、

「なんで泣いてないの?
あんた、人間じゃない!」

と言い放ったのです。
泣いていないというだけで、
まさかの種から否定(笑)
あまりにも根本からの否定過ぎて
反論も思いつきませんでしたとさ。

とまぁ、学生時代
わりとざっくりめに刻まれた傷
私の「原体験」として
ひょっこり浮かび上がってきたのは
この本を読んでいるときでした。


■『深夜、生命線をそっと足す』について

■燃え殻・二村ヒトシ著
■マガジンハウス
■2022年12月
■1400円+tax

コチラの本は、
燃え殻さんと、二村ヒトシさんが
深夜に配信されていた
「夜のまたたび」という番組でのトークを
書籍化したものです。

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