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失敗を成功のもとにする



 昨日、クソまずい夜ごはんを作った。


専業主婦になり1年が経過して、初めてと言っていいほどの大失敗だった。



数日前にえのき入り大葉つくねのレシピを見て、今週中に作ってみようと思っていた。
冷蔵庫には舞茸があるから、舞茸入り大葉つくねにしてもいいかも!舞茸を入れるとカサが増すし、柔らかくなるし!と、自分にしてはいい案だと鼻高々、ふふん、という気持ちだった。



鶏のひき肉と大葉を買い、細かく刻むものは刻んでボウルで捏ねた。
よしよし。
計6つのつくねを形成し、フライパンで焼き始めた。


なかなか焼き色がつかない。
想像よりも時間が掛かっている。
コンロの前に立ち、じっとフライパンを見続けた。
よっ!
つくねをひっくり返して、水を入れてから蓋をする。よしよし。大丈夫だ。


火が通ったつくねに砂糖、醤油、みりんで味付け。


ぼろっとくずれ、剝がれた塊をなんの気なしに食べてみた。


うべぇ。まずい。

まずくてびっくりしてしまった。


想像を遥かに超え、つくねはやわらかくなりすぎていた。


えのきを舞茸にしたのが悪かったの?
レシピ通りにしなかったから?



今から別のものを作るわけにもいかない。
あと数分焼くから、その間に美味しくなっていてくれ、と念じて蓋をした。



夫が帰宅。


食べてからまずいと言われるのが嫌なので(言わないと思うが)、夜ごはんを上手に作れなかったことを自己申告。


本当に美味しくできなかったと説明しながら、
先に食べてみるからね!と味の確認をした。


まずい。
やはり、まずいままだった。


食べ物をまずいと言うのは好きではないが、これは、まずかった。
自分の作ったものであることが、余計にまずいという言葉にさせた。


やわらかすぎて、よく分からない食感。
施設などで暮らすお年寄りが、やわらかくさせられたごはんを「まずい!食べたくない!」と言うのを何かで読んだ(か、見た)ことがある。
これはそういう食べ物だろう、こういうもののことを言っているんだろうと思った。


夫が「美味しいよ、食べられるよ」と言って食べてくれたのが、救いのような慰めで、また落ち込んだ。(食べられるよ、ということはまずいってことじゃんなどなど)


専業主婦になって1年が経過し、
自分って意外と料理できたんだ!と自惚れ始めていた。


失敗するときは、失敗するのだ。



まだまだだな。そりゃそうか。
進級といっても、主婦2年目だもの。
2年目だからか、2年目だからこそなのか。失敗を成功のもとにするぐらいの成長はみせたいところ。
新年度は始まったばかりだ。



でももう、鶏つくねは作らないかもしれない…。




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