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Zaabär
閉塞成冬
12月某日。今年最初の雪が降りました。いただいているのはザバール(発音が分からない)。ベルギーのブリュッセルにあるショコラティエ。真空パックされたパッケージが珍しいです。「雑貨屋さんに知らないチョコがあったよ~」と椿さんに教えてもらって出会いました。
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FILM
チョコレートの起源を辿れば、紀元前2000年頃の中央アメリカ、アステカ帝国まで遡ります。それがヨーロッパに伝わったのは15世紀半ばから17世紀にかけての大航海時代、アステカ帝国を征服したスペインによってカカオがヨーロッパに持ち帰られたのがきっかけです。 17世紀頃のベルギーはスペインの支配下であったため、チョコレートを嗜む習慣が比較的早く伝わったと言われています。その後、19世紀から20世紀に入ると、ベルギーではプラリネ(中にガナッシュなどを詰め込んだ一口サイズのショコラ)など、工夫を凝らしたチョコレートが数多く生み出されました。数多くの職人がしのぎを削り、今ではビールに並んでチョコレートも名産として知られます。
ECC(現在のEUの前身)にイギリスが加盟することになったとき、「チョコレート」の定義がひとつ話題になりました(チョコレート論争)。口当たりを良くするためにカカオバターの代わりに植物油脂を混ぜ込むのを認めるのか(イギリスやアイルランドなど)、カカオバター100%で作られたチョコレートしか認めないのか(ベルギーやドイツなど)。ベルギーは今でもカカオバター100%のものしかチョコレートとは認めていません。
ここまで書いてきて改めて思うのは、「美味しい」とは感性ではなく選択によるところが大きいのではないか、その選択に感性が作用する、ということなのではないか。「美味しいもの」を決めることはできるけれど、それを選ぶか選ばないかは個々人に委ねられている、私たちが食事に期待するものは、食べることから解放されたときにリベラルな個人として居られる、そのよろこびなのではないだろうか。
CHOCOLATE
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