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Willie's Cacao

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葭始生

4月某日。コロナ禍による自粛を受けて勤務先の美術館は休館を決めました。残業時間が減って、さて何をしましょう。この非日常に日常を装うことは疲弊するばかりでしょうから、非日常が日常になってゆく過程を楽しむほうが健全、ならば今までとは違うことを行いたい、と思ってこの日記、COQUU NIKKIを書き始めました。

昔から好きな漫画家に、現在はロンドンにお住まいの楠本まきさんがいます。何かひとまとまりの書籍を作りたいと思った時に念頭にあったのは楠本さんの「耽美生活百科」や「ロンドンA to Z」でした。

さて、日本で紹介される機会の多いイギリスのbean to barにWillie's Cacaoがあります。特定のカカオ農園で採れる単一品種のみを使用して作るシングルエステート(シングルオリジンと呼ばれる豆よりももっと農園が限定されている場合に使われることが多い)にこだわり、様々な種類を展開することで食べ比べの楽しみを提案しています。タブレットの種類が多いです。

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FILM

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イギリスとフランス百年戦争を題材としたロダン作カレー市民の像。

昔イギリスに語学留学していた時、イギリスのチョコレートは日本のチョコレートに似ていることを知りました。ヨーロッパではスイスやベルギーのチョコレートがスタンダードだと思っていたので、良い意味で親しみやすく思ったものです。「Z」の項目でも触れますが、イギリスでは日本と同様にカカオバター以外の植物油などが混ぜ込まれたものでも「チョコレート」と呼ばれているせいだったのかも知れません。

イギリスは諸欧の国々にくらべれば、食事に関するこだわりや探究心は希薄…一昔前まではそのような印象が強かったと思いますが、現在はかなり変わってきているようです。bean to barも増えています。例えば「J」の項目で少し触れた大家さんが海外旅行で定番で買ってきてくれた「Hotel Chocolate」やベーカリーが手がける「 Pump Street bakery Chocolate 」など、日本でも紹介される機会が増えています。

CHOCOLATE

https://www.williescacao.com/


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