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燃え尽き症候群になりました

今回は、自分がなってしまった『燃え尽き症候群』に関する経験について書かせていただきます。


こんにちは。はじめてここで個人的な投稿をさせていただきます🙏

軽く自己紹介させていただくと、今シンガポールに在住していて今年で3年目になります。現地法人の広告代理店に勤めてます。このことに関しては多分また別途書かせていただきます!


ーーー そもそも燃え尽き症候群とは?

Google検索でトップで出た記事を参照すると、「今まで熱心に仕事に取り組んでいた人が、急に熱意や意欲を失ってしまう様態を指します」と定義するそうです。誰でも時には仕事にやる気なくすことは多々あるかと思いますが、限界が来たとき何をしても嫌な気持ちしか沸かないという感じですかね。燃え尽き症候群を引き起こしてしまう要因は大いに職場環境や仕事自体にあるのは確実ですが、少なからず個人要因(性格、特徴、年齢や経験)も関わっています。


ーーー 燃え尽き症候群になってしまったきっかけ

業界として広告代理店はえぐいといことは世界のどこ行っても共通しているそうで(シンガポールは少し状況が違うかと思いきや結局一緒でした(泣))。ということで、業界が業界なのでかなり仕事がストレスフルというのが大前提としてあるのですが、このストレスフルな状況が長時間にわたって続き、さらにコロナのせいで悪化したような気がします。

現地法人に務めているので、基本同僚、マネージャーやクライアントは日本人よりもシンガポール人か外国の人の比率が多いです。日本から来たばかりの頃は、無駄に職場に早く来たり、無駄に残業したり、休暇取れていないとかなり怒られていました。ここに来て仕事に関する考え方や取り組み方を180度変えさせられましたね(『お客様は神様』なんて概念はそもそもない等)。この経験で分かったことは、自分の生真面目な性格も大きく自分の燃え尽き症候群に関わっていること。気づけば、会社で夜の8時ー9時まで残業していたり、同僚ともほとんど関わり合いないまま仕事に没頭していたり、コロナじゃないのに、仕事が多すぎて家から出れなかった時も(社畜)。

今まで、こんな社畜な状況を2年間やってきたものの、限界だ!と感じ始めたのが2021年の初め。会社側の様々な組織変革で今までお世話になったマネージャーのもとで働くことはなくなり、一緒に働くチームやクライアント側の変化でワークロードが異常に増え、心身ともに疲弊し始めたのもこの時期。


ーーー 自分が燃え尽き症候群になったとわかった瞬間

メールを読むのも一苦労、返信するのも一苦労、仕事がひとつ終わってもまた新しい仕事が降ってくる、仲のいい同僚といても仕事の愚痴しか出てこない、もうあたしはいくら頑張っても評価されないならもうどうでもいいんじゃないかと…ひたすらネガティブ思考のスパイラル。

仲のいい同僚に半泣きで現状を訴えたところ、今までお世話になったマネージャーにWhatsappにて報告。ありがたいことに理解のあるマネージャーに巡り合え、私が休暇をとるときは仕事をカバーしてくれるということに加え、メンタルヘルスへの理解がものすごい深いということがかなりプラスに。自分がいない間、仕事がどう引き継がれるのか再確認した後、勇気を振り絞って休暇を申請しました。


ーーー 充電期間を設け方とその結果

『自分は燃え尽き症候群になったんだ』と自覚してから、約3週間ほど休暇を取りました。最初の2週間は徹底的に仕事から離れて、徹底的にだらけました。それ以外にもカフェインの量を減らしたり、睡眠時間をできるだけ7時間以上は確保するようにしたり、メンタルヘルスに関する動画を見たり、本を読んだり、ジャーナリングを徹底的に実行。SNSの使用もメンタルヘルスに関するグループとの交流や情報収集ではない限り使用頻度をできるだけ制限。最後の1週間はようやくセラピーに通うことを決意。最初は話を聞いてくれるだけの格安オンラインベースで始め、その後紹介を通して専門家と直接話すセラピーに通うことにしました。


ーーー セラピーへの印象と受けた時の感想

日本ではそもそもこういったサービスが普及しているのかわからないのですが、シンガポールでは60分のセッションで約150から300SGDがスタンダードです。日本円で換算すると約1万5千円から3万円。会社からの健康保険で賄えるかと思いきやそうでもなく、心療内科を受診してちゃんと診断されてから、初めて請求申請ができるようになる感じだそうです(これも完全に請求できるのかどうかもわからないかなりグレーゾーン)。海外に来てから分かったことですが日本での医療費が「3割負担」がどれぐらい大きいのか感じさせられます。ということで、メンタルヘルスにセラピーは欠かせないとは分かったいても費用高いし、本当に効果が得られるのか若干疑っていたためすぐには手出せられなかったです。

それでも、ものすごくお世話になったマネージャーに背中を押され、やっとセラピスト(先生)に問い合わせてみました。Whatsapp経由でのやり取りで話をすすめ、セッション当日は現地の小さいクリニックにて1時間ひたすら話を聞いてもらうとい形で始まりました。最初の1、2回はひたすら自分のことを話すだけなので、正直効果を得た感じはしなかったのですが、そのあとの3、4回目でやっと効果が見られた感じ。

私の場合はラッキーなことに一回目でいい専門家と巡り合えましたが、知り合いの中では3、4回人を変えてもらう必要があったりして、セラピーはご縁と運で決まるのかなと。もちろん、セラピーは双方で協力し合いながら取り組むもので、セラピスト(先生)が一方的に解決策を与えるというわけではありません。セラピーを通して何を学んだかに関してはまた別の投稿で書かせていただきますが、メンタルヘルスに悩んでいる方、悩んでいない方にも是非試していただきたいなと思います。


ーーー 燃え尽き症候群から回復した今

復帰した最初の2週間は午後だけ出社するというルールを設けました。そのあと、引継ぎできる仕事はできるだけ引き継いで、できるだけ自分のワークロードを軽くするようにしました。

復帰したてのころは、もちろん情緒不安定で、メールを開くだけでも涙が止まらなかったり、ネガティブ思考がひたすら頭の中でぐるぐる走っていたりなど、最初は本当に苦痛でした。でも時間がたてば、心身ともにそのルーティンに慣れ、セラピーのおかげでネガティブ思考にどう向き合えばいいのかもわかってくるようになり、自分の体の変化に人一倍センシティブになってきました。

シンガポールもコロナのせいで、できることが限られていますが、今はおうち時間を楽しめるアクティビティに注力するようにしました。自分が子供のころよく楽しんでいたアクティビティを再開。お絵かき、水彩画、文章を書くこと、読書など、外に出なくても、お金をかけなくても楽しめることはたくさん。

もう少し落ち着いたら仕事やキャリアを改めて見直す時間を設けたり、アクションプランを考えるようにしていこうと思いますが、今のところは自分の健康を第一優先していきたいです。


ーーー 燃え尽き症候群を経験している方たちへ

仕事に熱心に取り組めることは本当に素晴らしいことだと思います。でも心身的負担が抱えきれないほど大きくなってしまったり、明らかに体調がよくなかったり、仕事に対するネガティブ思考が止まらなくなったりしまったら、一人で悩まず必ず相談してください。自分の健康は自分でしか守れません。どうかこの投稿でご自身のメンタルヘルスを優先するきっかけになれたらなと心から願っています。

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