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表現の豊かさを得る、「本の書き写し」のススメ

本の文章を 書き写したことはありますか?

恐らく あまりやったことがないと思います。

かくいう私も、最近始めました。

私が書き写しているのは、夏生さえりさんの「揺れる心の真ん中で」という本です。

表現のやわらかさがとっても好き。
そのうえ さえりさんにサインしていただいた、大切な本なんです。

本を書き写すといいですよ と教えてくださったのも、さえりさんです。

書き写していると、「ここでは こんな表現を使うのか…!」と随所に発見があって面白いです。
文字一つひとつだけでなく、句読点の位置にまで著者のこだわりが感じられて、センスにしびれます。



本を書き写すこと。
それは、「書道」と同じこと。

なぜなら、お手本を見ながら書くことで、上手く書けるようになるからです。

小学校などで書道を習ったことがありますよね。
その時、横にお手本を置きながら書いたと思います。
お手本をじっくり見て、どうしたら上手く書けるか 試行錯誤したのではないでしょうか。

本の書き写しも同じです。

文章を見て覚えて、ノートに写す。
私だったらこの次こう書くけど どうかな?と思いながら本を見る…

「この次は、どうやって書くんだろう?」

その自分なりの想像が、上手くなるコツです。

自分の予想とお手本の違いが とても勉強になります。

例を書きますね。

例えば、さえりさんの著書の中には
「自分の心と 『向かい合う』 」とあります。

普通であれば、自分の心と「向き合う」と書くかと思います。

それをさえりさんは、「向かい合う」と書く。
より丁寧に向き合っている感じが伝わってきますよね。

そうした少しのちがい・細やかな配慮が、文章をより魅力的にするのではないでしょうか。

文章の奥に見え隠れする 試行錯誤の工夫は、自分なりの想いも乗っかって、深みのあるメッセージとして 読み手に伝わると思います。

自分の好きな文章を探して 写してみる。
よかったら ぜひ試してみてくださいね。

最後まで読んでくださり、ありがとうございます! 嬉しいです♪