真逆のことをしてるかも!?子どもができるようになる教え方7ステップ!
もう〇〇なんだからできるでしょ?
1人でやってごらん!
自分で考えてやりなさい!
って、日々子どもに言っていませんか?
もし言っていたら、あなたは子どもに
「じりつ」を期待しているからでしょう。
では、どうしたら子どもが自分で考えて
動けるようになるのでしょうか?
この記事では、モンテッソーリ教育の第一人者
相良 敦子さん著『お母さんの「敏感期」
モンテッソーリ教育は子を育てる、親を育てる』より、
子どもができるようになる教え方を
7つのステップで紹介します!
あなたが毎日当たり前にしていることは
子どもにとって難しいことばかり。
ここで紹介する7ステップで教えれば、
・子どもが理解できる
・子どもが自分で考える
・自分のからだを自由に使えるようになる
・やり始めたことを発展させる力がつく
・子どもの心が満たされる
特に幼児期の子どもがいるなら必見です!
子どもが願うことはただ1つ!
子どもは「じりつ」という明確なゴールに
向かって自ら育っていくことができます。
「じりつ」には自律と自立がありますが、
自分をコントロールできる「自律」という
前提があってこそ、「自立」できるのです。
では,どうしたら自律が身につくのでしょう?
幼児期に「敏感期」と「知性」のエネルギーが
十分に発揮された生活を送ることで身につきます!
敏感期についてはこちらの記事で分かります↓
幼児期には下の図のように6つの敏感期があります。
子どもの「自分でやりたい!」「動きたい!」
という強い願いは、同時に「学びたい!」という
強い力も含んでいます。
↑↑ここを活かすことに手間をかけることで、
子どもの中に自然と「学びとる力」を育てる
ことができます!!
人は「知性の法則」に従って動く!
子どもに「知性」が働くと、「自発的」に
動き、長続きし、発展させていくという
特徴があります。
極めて数学的。
子どもが何かにハマって集中している時って
この「知性」が働いている時なんです!
子どもが知性の働きに従って
物事を発展させている例をあげると、
●色とりどりのビーズを種類ごとに分ける
●ブロックを形や色で分けている
●おもちゃを比べて自分なりに並べる …
あなたの子どもも見覚えありませんか?
このような機会をたくさん与えられた子は、
・本質を見抜く
・抽象する
・因果関係を知る
・時間・空間をわかる
子どもは自分の中から湧き上がる
強烈なエネルギーを使って、
自然と様々なことを学び取るのです。
そこで親ができることって何でしょう?
子どもが「見て」「学び取り」「自分からやる」
親はそういうチャンスをたくさん作ること。
なので、「動き方」をうまく子どもに教える
方法を7ステップで見ていきましょう!
子どもができるようになる教え方7ステップ!
子どもはどう動けばいいのか?を
強く知りたがっています!
さっそく教え方のステップを見ていきましょう。
1.対象を1つだけ取り出す
教えたいものを1つだけ選びます。
選んだことに集中させるため、
他のものは片付けておくといいです。
2.動作を分析し、順序立てる
まず、あなたが動作の各部分がどうなっているか
を確認し、正確に、順を追って実行します。
3.むずかしいところを、ハッキリさせる
難しい部分や子どもがいつも行き詰まる部分を
見極め、その部分をはっきり、ゆっくり、
くり返し見せます。
4.動作を見せる間は、言葉は使わない
黙って、ゆっくりしてもらうと、子どもは、
その行為に注意を集中できます。
大人より7〜8倍遅くやって見せましょう。
すると「ああ、そうやればできるんだ!」と
感じることができます。
5.正確に実行し、精密なところに心をこめる
自分の行為を完成させたい!と強く願う
子どもにとって、正確に、細かいとこまで、
丁寧にすることは子どもの心を引きつけます。
6.教えながら、教える
間違いを訂正しながら教えてはいけません!
けっこうやってしまいがちですよね。
反射的な大人の訂正に出会うと、
子どもの心は萎縮し、閉じこもってしまいます。
一度自分の殻に閉じこもってしまうと、
もうどんなに教えても受け入れてくれません。
だから、あくまでも、教えて、教えて、
繰り返し教えることが大切!
7.自分からする自由を与える
子どもにやり方を教えたら、親はかならず
子どもが実行することを期待してしまいます。
ところが、それをするかどうかの自由は
子どもに任せなければならないんです!
自由に自分で考えて実行した時にこそ、
それが自分のものになるからです。
子どもが自分からする自由を与えれば、
子どもは自分の行動の主人公になれます。
モンテッソーリ先生が鼻のかみ方を教えると…
子どもたちがいつも鼻水を垂らしていて、
自分でかみたがっていることに気づいた先生は
次のように鼻のかみ方を教えました。
この一連の動作を、順序立てて、
ゆっくりとやって見せたのです。
すると、それを見ていた子どもたちから
拍手が起こり喜ばれたということです!
大人は当たり前にできることだけど、
子どもはできなくて煩わしく思っていた。
それを先生が子どもにもわかるように
見事に教えてくれたのです。
ただ、ゆっくり見せるだけじゃダメ⁉
大人がやるより7,8倍ゆっくり
やって見せればいいんでしょ?
それだけでは不十分です!
意識するポイントは、いつも
「合わせる」「分ける」「集める」「比較する」
などを正確にすること!
日常生活の中から、子どもができるような
ことを選び、「どうすればよくできるか?」を、
子どもがわかるように動作を分析してみましょう。
そして、一連の動きを、ゆっくり、はっきりと
やって見せてみましょう。
そうすれば、子どもが「やってみたい!」
「これならできそう!」と思えますよ。
子どものエネルギーを活かして教えよう!
以上、『お母さんの「敏感期」モンテッソーリ
教育は子を育てる、親を育てる』を参考に、
子どもができるようなる教え方を
7ステップで紹介しましたが、いかがでしたか?
今回の内容をまとめると、
●どんな子もみんな持っている強い願望は
「自分で動きたい」+「学びたい」
●子どもが何かにハマって集中している時は
「知性」が働いている時である
●知性の性質とは、
「分ける」「集める」「比べる」「合わせる」
●子どもに教える時は「知性」を意識して
動作を分析、順序立て、ゆっくり見せる
注意したいのは、ステップ6と7!
親はつい子どもに手出し口出しをしたり、
教えたことはやってほしいと思ってしまいます。
そこをぐっと抑えて、くり返し教え、
子どもが自ら考え動くまで待ちましょう!
この本では、モンテッソーリ教育を実践した
お母さんと子どもたちの事例や関わり方など、
イラストでわかりやすく紹介されています!
この本は、私が何度も見て参考にしてきた
教科書的な存在です!
ぜひ、興味ありましたら見てみてくださいね。
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