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【ウガンダ旅・10】ウガンダはおいしい――スナックの話

2022年7月に10日ほど滞在したウガンダの旅日記です。よければこちらを先にどうぞ!

まえがき代わりの 前置き

しばらく間が空いたウガンダ旅日記。まだまだいくらでも書きたいことがあります。前回(【ウガンダ旅・9】ほんのり甘酸っぱい料理用バナナと、白いサツマイモに魅せられて)は、食事の話だったので、今回はスナックの話を。

愛しのスイカジュース

ウガンダは赤道直下の国。その首都であるカンパラは熱帯中の熱帯なはずですが、東京の夏よりずっと暑さが穏やかです。それもそのはず、標高が1200mもあるんです。わたしが滞在した7月は乾期だったので湿度も低く、最高気温は30度ほど。寒がりのわたしには、夜は長袖が欠かせません。ウガンダが「アフリカの軽井沢」と呼ばれるのも納得。

それでも日中に日差しの照り付ける道路の上で、エアコンなしの車に乗っていたらさすがに喉が渇きます。車にエアコンはついてるんだけど、ガソリン代節約のため、たいてい使われてない。

で、ふだんはミネラルウォーターを持ち歩いてちびちび飲む。そして、「すごく喉かわいた!」というときに最適なのがスイカジュース

あるとき、あちこちにわたしを同行させてくださっている仲本千津さん(詳しい経緯はこちらに)が、カンパラ在住の日本人の方との会話で「スイカジュースが好きなんです」と話していました。とくに、「カフェセリーという店のスイカジュースは当たり外れなくおいしい」と。そりゃ気になる。

そこでわたしは、ある暑い日、カフェセリーに寄って頼んでみました。

カフェなので店内で飲んでもいいし、テイクアウトもOK

暑い日の駐車場の車内。差してもらったストローから、勢いよくスイカジュースを吸い込みます。……うーまいっ!!

スイカジュースって、水っぽいことも多いですよね。水分補給にはいいんだけど、スイカ感がイマイチというか。しかしこのスイカジュースは味が濃くて、でもどろっとしているわけではなく、ごくごく飲める。

この日から、ホテルで朝食の際に頼むフレッシュジュースもスイカ一択になりました。ちなみにそれまではマンゴージュース。マンゴージュースは別の土地でもおいしく飲めるけど、カンパラのスイカジュースのおいしさはちょっと格別でした。

スライススイカ売りの男

さて、ある日、わたしは仲本さんの買い付けに同行して、毎週金曜日に市が立つクラフト商品のマーケットに出かけました。ここはすごく楽しいのでいつか別の記事で書きたいのですが、今日はスナックに限定。

ちょうどお昼前に行ったので、市場を回っているうちにわたしはお腹がすき始めました。ちょっと喉もかわいたし……水飲むかな、と思ったときに目の前に現れたのが、スイカ売り。

手前の男性が売り子さん、奥の女性がお客さん

スイカを左手の上に載せ、右手のナイフで器用に一切れそぎとって売っているのです。ちょっと糖分と水分ほしいなというときに出会ったせいか、スイカの赤が輝いてみえる。

とはいえ、わたしがこのフライデーマーケットに来られるのはこの一度だけなのでここでスイカを食べていては、取材がおろそかになってしまう。次にウガンダに来たときの楽しみにとっておくことにします。

ほんのり塩味のトウモロコシ・スナック

さまざまなクラフト商品を見ながら前を歩く仲本さんが、道端で何かを買って、ビニール袋に入れてもらっていました。なんだろう?

売り子さんはバケツからなにかをすくってビニール袋に

仲本さんはくるりと振り返り、その一部を「どうぞ」と私の手にざらざら~とあけてくれました。

トウモロコシを揚げて塩味をつけたスナックでした

一粒、二粒、つまんでみます。ほんのり塩味で、おいしい! 油っぽくないし、塩味もきつくなく、パクパクいけます。わたしはこの素朴な塩味タイプが好きだけど、スーパーに行けば、より凝った味のトウモロコシ・スナック(Maize Snack)も入手できます。

袋入りトウモロコシ・スナックは大量に買って帰りました。ちょっとしたお土産にも気軽でいい。ウガンダはクラフトものがたくさんあるのでお土産選びには困りませんが、女性向けのものが多くなりがち。このスナックは男女問わずに渡せてよかった。

キャッサバのうすしおフライ

仲本さんの工房に行くと、管理部門のキャロルちゃんが午前中に「軽い朝ごはん」を買いに出かけることがあります。行先は工房の近くのローカルな市場。

「7つの丘の街」と言われるカンパラ。だいたい、丘の上のほうには富裕層が暮らし、一番下のふもとに低所得層が暮らす。ローカルなマーケットはたいてい、ふもとにある。
マーケットではこんな風に、野菜を売りながら、調理したものを売ったりもしている。ここで、キャロルちゃんは「キャッサバのフライ」を買っていた。売り子の女性との軽いおしゃべりも楽しそう
キャッサバのフライ。日本でいうとフライドポテトみたいな位置のスナックかな。写真だとさほどおいしそうに見えないけど、軽く素揚げしてあって、(わたし好みの)ほんのり塩味で、すこぶるおいしい。

甘すぎないバナナチップス

前回は料理用バナナへの愛をえんえん語りましたが、スナックとしてのバナナも捨てがたい魅力があります。ウガンダには数種類のバナナがあって、用途別に使い分けられているのです。

ある日、仲本さん行きつけの「ファーマーズマーケット」に連れて行ってもらいました。ここは常設の市場ではなく、こだわりをもった生産者が集まり、直販するマーケット。定期的に、レストランのテラスを借り切って開催されます。

野菜はもちろん、シアバターや卵など、質のよさそうな農産物が並ぶなかで、わたしが買ったのがバナナチップ。日本でよく見かける輪切りじゃなくて、縦にスライスされています。

「ゴンジャ」という品種らしいです。書籍『ウガンダを知るための53章』の情報によると、一般名はプランテン・バナナ。ウガンダではこの品種はもっぱら軽食用。生で食べたり、主食として調理されたりすることはまずない、とのこと。

これが! また! ほのかに酸っぱくておいしいのです。バナナチップってややもすると甘すぎて、何枚か食べたらもうごちそうさま、ってなっちゃいませんか? ウガンダのバナナチップは酸味と甘味がベストマッチ。これも、現地でのおやつとしてはもちろん、(割れるリスクとかさばるデメリットはあるけど)お土産におススメしたい。

パイナップル・ソーダのNOVIDA

あと、これはウガンダ特有ではないですが、日本では見かけず、ウガンダではコーラよりもふつうにレストランのメニューにあるんじゃないかぐらいにポピュラーだったソフトドリンク。

NOVIDA。パイナップル・ソーダです。炭酸入りのせいか、思ったよりさっぱりしていて飲みやすい。

この旅行記を、衣→食→住と書き進めるつもりが、衣→食→軽食になってしまった。それほどに「ウガンダはおいしい」のです。きわだった美食があるわけではないんだけど、無理がない、ほっとするおいしさがあるんですよね。

実は、コンゴ民主共和国の料理もおいしいのです。こちらは、味付けがうまい、という感じ。肉や魚を煮込むときにトマトやニンニクをすごく上手に使っていて、日本食とは全然違うんだけど、日本人の味覚に合うお料理が食べられました。けたはずれに辛い料理も多いですが。なんか、その国の人らしさが表れているような……。

ではまた次回に。今度こそ、私が泊まった「象牙色のお城ホテル」について書きます。


ウガンダ旅のメモ バックナンバー

・行く前の話(全4話)

・ここからが旅行記(いま10回まで来ましたが、まだまだ続きます)

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