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【ウガンダ旅・0-1】マウンテンゴリラが見たい。しかし断られまくる日々

まだnoteの勝手がわからないので、肩慣らしに準備編から書いていこうと思います。これからウガンダに行く方の参考にもなれば。

マウンテンゴリラが見たい!

そもそもどうしてウガンダに行こうと思ったのか。それは、ウガンダの首都カンパラでバッグなどの布製品の工房を営む社会起業家、仲本千津さんの仕事ぶりと、現地の人々の暮らしぶりを自分の目で見たかったからでした。つまり、「人物」の取材です。

詳しい話は別の日にゆずるとして(→【ウガンダ旅・0-3】)、動物ライターでもあり、野生の「ボノボ」という類人猿を見るためにコンゴ民主共和国にも出かけていったわたしとしては、せっかくウガンダに行くなら、マウンテンゴリラが見たい! ぜひとも見たい。

日本から出発するマウンテンゴリラツアーは、ゴリラの観察だけでなく、ライオンやキリンなどがいる国立公園のサファリなどもついた、たいそう豪華なツアーです。料金はたいてい50〜90万円で、しがないフリーランスのわたしにはとうてい手が出ない。

しかし今回は、ウガンダまで行ってから現地発着のツアーに参加できるわけで、シンプルにマウンテンゴリラだけを見に行くツアーを選べる。これは絶好のチャンスじゃないか!

さっそく、現地のツアー会社3社の情報を見てみると……いやはや目が飛び出るほど高いのです。折からの円安もあって、カンパラ発着2泊3日で25万円

高いのにはわけがあって、ひとつは、ゴリラを見るには一人およそ10万円(700ドル)の「Gorilla Permit」という許可証が必要であること。もうひとつは、一人参加だと車のチャーター代、ガソリン代、ドライバー人件費の全額を一人で負担しなくてはならないこと。

ならば、一緒に行く人を募ればいい! わたしはさっそく、興味を示してくれそうな友人・知人に声をかけはじめました。が、ことごとく断られる日々。

そうだよねえ…カンパラ集合で2泊3日のゴリラツアーに参加してカンパラ解散ね、って言われてもねえ。日本発着のツアーがゴリラツアーと国立公園サファリツアーを組み合わせて10日間のツアーとして企画するのにはちゃんと理由があるのでした。

諦めきれないわたしは、現地のツアー会社に「同じようなタイミングで行くグループがいたら相乗りさせてほしいんだけど…こちらは日程の調整はまだできるので合わせます」とメール。でも、海外宛てのこういう問い合わせってあんまりちゃんと返事来ないんですよね。

ところが3社とも、24時間以内にわかりやすい英語で親切な返事が戻ってくるではありませんか。高額なツアーの見込み客相手だからだろうか…とはいえウガンダすごい。

ビザの審査も宿の問い合わせ対応もテキパキ

実は宿の手配をしたときも(一泊6000円ほどの中級ホテル)、メールで問い合わせると、チャットか?という素早さで的確な回答が来ていました。何日かにわたって質問をしたけれど、その反応の速さは変わらず。

民間だけじゃありません。ビザ(査証)も、オンラインで申請してオンラインで支払いを済ませたら、翌日には審査完了メールが。あとは書面を印刷して日本を出発するだけ。日本よりなんでもテキパキしてない? ウガンダってほんとにアフリカ?

……先に言うと、さすがに現地では人々がもっとゆったりおおらかで、日本よりテキパキって場面にはほとんど遭遇しませんでした。でも、アフリカの中ではかなり「きちんとした」国だと思います。

ゴリラを諦め、ハシビロコウに狙いを定める

その後、現地のツアー会社から「相乗りできそうな問い合わせがあった」と知らせが来て小躍りしたかと思えば、別の会社からはコロナ禍の前でも相乗りが実現したことはないので今年はもっと難しいだろう、という非情な事実を教えてもらったり。

さらに、マウンテンゴリラを見に行ったことのある日本人研究者の方から、ワイルド過ぎてわたしには挑戦できない行き方を教えてもらったりもしましたが、結局、体力的・時間的にも本来の目的であるカンパラでの取材にしわ寄せが来そうな気配が濃厚になってきて、マウンテンゴリラツアーは断念にいたりました。

ただ、ツアー会社のサイトでマウンテンゴリラ以外の野生動物ツアー情報をつらつら見ていると、むむむ、カンパラからそう遠くないところにハシビロコウを見に行くツアーもあるじゃないか。これだ! 聞けば、NHK「ダーウィンが来た!」のハシビロコウの回もウガンダで撮影されたという。

マウンテンゴリラのツアーに比べると、ハシビロコウツアーは桁がひとつ少ない。ゴリラ断念の失意を埋めてくれることを考えたら、タダみたいなものだ。いさんで申し込む。

再びダメ元で仲本さんと仲本さんの会社のインターンさんを誘ってみると、今度はめでたく「行きます!」とのお返事(3人参加だと一人14,000円ほど)。物事が進むときって、こういうものですよね。

引き出しの奥から、野生ボノボを見に行ったときに活躍してくれた双眼鏡と望遠撮影ができるオリンパスのコンデジをひっぱりだし、スーツケースの衣類の間につめこむ。久しぶり、双眼鏡とオリンパス。出番だよ。



Top photo by Monika /Pixabay

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