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転職経験者から見たエプソンの多様性。その現在地とは?

「省・小・精」から生み出す価値で、人と地球を豊かに彩る

このパーパスの実現に向けて、エプソンでは多様な個性を持った人たちが、分け隔てなく活躍できる企業文化の醸成に取り組んでいます。
「社員が語るエプソンのDE&I」は、エプソンにおける「DE&Iの現在地」を社員の声を通じて発信するとともに、企業における多様性・公平性・包括性について改めて考えていく企画です。


第2回のテーマは「キャリアの多様性」
2022年度、セイコーエプソンでは491名の採用実績がありましたが、その約半数にあたる241名が中途採用者でした。また、管理職における中途採用社員の比率も19.7%(2023年3月31日時点)と、約5人に1人の割合となっています。今回は、転職や社内公募制度を通じて自身のキャリアや経験を豊かに広げながら活躍する2人の社員に、今後ますます重要となる「多様な人材を受け入れる風土や環境」について聞きました。


【プロフィール】大島義則
岩手県出身。都内で金型設計用のCAD/CAMアプリケーションやデバイス制御ソフトウェアの開発、医療関連のアプリケーションの開発などに携わったのち、2014年にセイコーエプソン入社。レシートプリンターなどの小型プリンターのアプリケーション設計・開発を担当した。現在はP企画設計部に在籍。ラベルライターなどのスマートフォン向けアプリケーションを開発するチームでリーダーを務める。趣味は温泉巡りで週末には各地を巡る。長野県内では小県郡青木村の『田沢温泉 有乳湯』がイチオシ。

【プロフィール】李 仁達
台湾・台中市出身。半導体メーカーに勤めたのち語学留学で日本へ。留学後、台湾の日系企業で産業機器のフィールドエンジニアを経験。その後、再来日し電機メーカーでサービスサポート、カスタマーサポート業務に約16年従事。サービスセンター/クレーム対応の責任者も務めた。2019年にセイコーエプソン入社。現在はP商業・産業CS部で乾式オフィス製紙機「PaperLab」のアフターサービスを担当するチームでリーダーを務める。趣味はフルート演奏。今、フルートで演奏したい曲は美空ひばりの「川の流れのように」。

※記事の内容、所属、役職等は取材を実施した2023年9月7日時点のものです


― エプソンを志望した動機について教えてください。 

大島:私が転職先として検討していたのは、ソフトウェア系の職種を募集しているメーカーが中心でした。それまでは中小企業で働いていましたので、より規模の大きい企業で経験を積んでみたいという思いもありました。また、妻の地元が長野県でしたので、家族とも相談して最終的にエプソンを志望しました。

 李:学生時代にエプソンのプリンターを使っていたこともあって、私にとっては親しみのある企業でした。日本での転職を考え始めたとき、真っ先に採用情報を調べたのもエプソンです。そこでPaperLab という画期的な製品に関わる求人を目にして、チャレンジすることを決意しました。


 ― 入社後に感じたエプソンへの印象はいかがでしたか。
 
大島:一人ひとりの仕事に対する意欲と、一つの目標に向けてチームで取り組んでいく組織力の高さが印象的でした。
仕事の進め方でいえば、デザインレビュー(設計審査)をはじめとする業務プロセスが、今まで経験してきた会社に比べて非常にしっかりしていますね。その分、取り組むべきタスクは多く感じましたが、現在はリーダーという立場で、そこをいかに職場の中で効率よく進めていくかを常に考えています。
 
李:職場の雰囲気も良くフレンドリーな方ばかりでしたし、福利厚生などの制度面も充実していて、安心して働ける環境だと感じました。また、前職では日系のメーカーに勤めていましたので、デザインレビューなどのプロセスには共通する部分が多く、業務にもすんなり馴染むことができました。
担当製品やプリンターの知識に関するキャッチアップは少し大変でしたが、これは転職につきものですので特に苦にはなりませんでした。


― 他社と比べて、エプソンの組織風土はどう映りましたか。

 
李:他社での経験を生かして活躍している人が私の周りにも多くいましたので、新卒入社でもキャリア入社でも分け隔てなく働ける風土があると感じました。仕事を通じて実現したいことがあれば、自ら手を挙げてチャンスをつかむこともできます。
 
大島:私もそう思います。エプソンに入社してからさまざまな職場と関わってきましたが、いずれもメンバーの個性を受け入れる土壌を感じました。適性と本人のやる気さえあれば責任のある仕事も任されますし、リーダーや管理職への道も、歩んできたキャリアに関係なく平等に開かれています。

前職ではエンドユーザーと直接コミュニケーションを取る機会もあったという大島さんは、 「これからは設計者も共創や協業を意識してどんどん外へ出かけていくべき」と語った。


― 多様なキャリアや経験を持つ人を迎え入れることには、さまざまなメリットがありそうです。

 
李:そうですね。実際、エプソンでは多くのキャリア採用者が活躍しています。私と同じ時期に入社した一人は営業本部で課長を務めていて、今後の成長が期待される重要な製品ジャンルを担当しています。こうした人材を通じて、エプソンにはなかった知見やノウハウに触れることは、課題の発見や改善につなげる絶好の機会です。
 
大島:私のチームは若手の社員が中心ですが、中には別の部署やチームから異動してきたメンバーもいます。私自身、彼らから学んだり、影響を受けたりすることが多くあります。
例えば、生産技術系の職場から来たメンバーは、緻密で丁寧な仕事ぶりでサブリーダーとしてチームを支えていますし、検査部門から加入してくれたメンバーは、検査の視点から設計プロセスの改善を提案してくれました。もちろん、部署の中で培われてきた知見やノウハウがベースにあってのことですが、異なる業務や業種からの視点が入ることで、組織の強化やイノベーションにもつながっていくと思います。


― 社内での異動のお話がありましたが、社内での人材流動性を高めることも「多様性」につながりますね。

 
大島:そういう意味では、本人の希望によりグループ内での異動ができる社内公募制度の利用はもっと活発になってもいいかなと思います。転職だけではなく、「社内での異動」という選択肢によってキャリアの幅を広げられるのは、事業の領域が広くさまざまな業種や業務を擁するエプソンならではの部分だと思います。

李:
社員が自分なりのキャリアを実現し、活躍していく上でも、社内公募は重要な制度だと思います。
私もキャリア形成において大きな岐路に立たされたことがありました。入社から約1年後、組織変更に伴う異動によって、PaperLabとは違う製品ジャンルのサービスサポートが業務の大半を占めるようになりました。そのまま管理職に向けたキャリアを歩むという選択肢もありましたが、やはり入社のきっかけでもあるPaperLabという製品への思いは捨てきれませんでした。
最終的には、現在のPaperLabのカスタマーサービス業務に専念する道を選択することができたのですが、それは社内公募という制度があったからです。

最初の就職活動ではエプソンの台湾における販売会社であるEpson Taiwan Technology & Trading Ltd.も検討していたという李さん。「今日この場にいることは想像もつかなかった」とエプソンで仕事ができることへの感謝を述べた。


― 今後の目標についてお聞かせください。

 
大島:プリンティングソリューションズ事業本部では「Epson as a Service」というコンセプトのもと、製品を起点にお客さまとつながり、さまざまなサービスやソリューションを提供しています。サービスやソリューションを形にする上でソフトウェアの役割はますます重要になると思いますので、エンジニアとしての経験を最大限に発揮して、この取り組みに貢献していきたいです。
 
李:世界初※の乾式オフィス製紙機を生み出した開発の現場では、素晴らしい知見を持った設計者や技術者が日々、奮闘しています。
私自身もカスタマーサービスの立場からさまざまな企画提案を行い、PaperLab をより使いやすい製品にして、お客さまの満足度向上に尽力していきたいです。 

※:2016年11月時点、乾式のオフィス製紙機において世界初(エプソン調べ)

PaperLabから生み出される再生紙(ドライファイバーペーパー)で作ったノート、ラベルライター向けのスマートフォンアプリ「Epson Label Editor Mobile」(日本国内では未展開)をそれぞれ手にする両名。自らが関わる製品やサービスへの思い入れはひとしおだ。


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