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もう毒を飲むのはやめよう 〜記事を紹介していただきました!!!

 お疲れ様です。eponaです。

 先日フォロワーさんに私の記事を取り上げて頂きましたので、感謝の気持ちを込めてご紹介します。

meronagiさん


lee・g・changさん

 深い洞察をされていて素晴らしい内容となっておりますので是非ご覧ください。

 お二人の記事を読んで、あらためて何故この映画JOKERに惹かれるのか自分なりに考えてみました。それはもう、わざわざアイコンをこの顔にしてnoteを始めようと決心したほど私は感銘を受けた訳ですので。



 いくらアメコミに詳しくない私でもこの作品の評判は聞いていました。「世界中で社会現象を巻き起こしている」とか「模倣犯を警戒して警察が出動した」とか。だから鑑賞前はジョーカーというダークヒーローが大活躍するアクション映画なのかなと思っていたんです。普段からあまりアクション映画は観ないので特に候補に上がっていなかった訳ですね。でもそこまで褒められる作品なら、死ぬまでに観ておこうかなと思ったのがきっかけです。

 いざ観てみると想像以上に暗くて救いのないストーリーだったんですね。アーサー・フレックという男性は生い立ちに難があり、笑いの発作以外にもおそらく複数の精神疾患を抱えています。この映画はアーサーが逆境に負けず這い上がっていくサクセスストーリーではないんですよね。むしろ逆で転落していくんです。自己破壊的な衝動とともに、もう戻れない場所まで一気に堕ちていってしまう。個人的には面白かったけど、本当にこんなに暗い映画が世界中で絶賛されたの!?って。私はそれが衝撃だったんです。meronagiさんの記事のコメントにも書かせていただいたんですけどね。

 皆どこかにアーサーと同じような疎外感や閉塞感を感じていて、孤独とか絶望とかが案外身近にあるんだなって直感的に感じたんですよね。私は小さい頃から「自分が変わっているせいで他のみんなみたいにキラキラできないんだ」ってずーーーっと思っていたので、そうじゃないんだと気づけたというか。まるで生きていることを肯定されているようで、すごく安心したのを覚えています。

 海外のレビューを読んでいると  ”masterpiece”とか”Life-changing"といった言葉が並んでいてとても嬉しかったですね。国は違えどアーサーの生き様は人々の心に深く突き刺さるのだなぁと。

 もちろん「暗い気持ちになる」とか「あまりに陰鬱すぎる」とかそんなレビューも見かけます。でもですよ、まるでスタンプラリーのように「あれもダメだった」「ここでも失敗した」というように挫折が続き、あの夢もこの夢も叶えられなくて、人生がずっと曇天だという人は日本にも世界にもたくさんいるんです。そう、アーサーのように。なかなか日の当たらない人々の生き方にスポットライトを当ててくれたこと、そしてホアキン・フェニックスの天才的な演技でジョーカーに命が吹き込まれたこと。私はこれが映画JOKERの真の価値だと思っています。


この動画かなり有名なようですね↓

 "Happy Face"という曲は作中には登場しませんが、歌詞と映画の雰囲気がバッチリ合っています。映画のダイジェストのようになっているので観てみてくださいっ。 




 この作品を観て感じるのはもちろん明るいハッピーな気持ちではないです。でも生きていく上で決して忘れてはいけないなと思うのは、アーサーのように心優しい人々が、その強すぎる感受性ゆえに人知れずこの世界から出る毒をたくさん飲んでいること。彼らの犠牲により解毒されているから、世界はぎりぎりのところで崩壊せずに済んでいる。私は本気でそう思っています。「本気で」ですよ。

 自分も影響を受けやすい方ですが、だからこそ心に取り込むのは毒じゃなくて美しいものにしたい。この映画の悲劇的なシナリオに共感できる方は、真の美しさを見出す力も持ち合わせていると信じています。もっと毒を飲めと言ってくる社会や相手に差し出すのは、眩い輝きを放つものじゃなくちゃいけない。それしか対抗手段はないと思うんです。だからそんな宝物を探して今日も明日も生きていこうと思います。きっとまだ間に合うと信じて。

 この映画をきっかけにnoteを始めて得られた出会いはまさに宝物だし、JOKERは私にとってもlife-changingな映画になるかもしれません。


引用して頂いた記事はこちらから↓
お二方、本当にありがとうございました。


 最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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