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ますます増える?副業という選択

 

 こんにちは!
 えぽっくの若松です!


 4月以降さまざまな事業が動き始めていますが、えぽっくでは ”働く” をアップデートする中で、インターンや副業のコーディネートもしています!今日はインターンや副業に関わってきた中で感じていることを書いていきたいと思います!副業に興味のある方はぜひ読んでみてくださいね。




■学生インターンと社会人による副業の動向


 2014年頃からインターンに関わる仕事をしていたため、当時から仕事の一環でインターンの募集をかけることもしていました。掲載するウェブサイトは、学生のインターンを募集する旨のものだったのですが、2017年頃から時々、学生ではなく社会人からの応募がありました。そのほとんどが平日フルタイムで働いている方でした。


 たとえばわかりやすい例を挙げると、アウトドアを手掛けている会社のインターンには、『前からアウトドア関係の仕事に興味がありました。トレッキングのインストラクターやツアーのガイドなどで、土日だけでも何か関われませんか』との応募がありました。


 応募された社会人のお話を伺っていくと、『仕事もあるし、生活のことなどを考えると正直、すべてを興味があることにシフトするのはハードルが高い。でもインターンで募集しているプログラムに興味があり、一度経験してみたい』、もしくは、『(自分のやりたいことは)あまり稼げるようなものではいし、仕事にはなりづらいけれど、今の仕事をキープしながら休日を活用してやってみたかったことに挑戦したい』、という想いを持たれている方が多い印象でした。


 このような応募が年に数件というペースで2017年頃から徐々に出始め、社会人からの『仕事以外の場所で何かしら関わりたい、参画したい』というニーズが増えてきているように感じていました(あくまで僕の肌感覚ですが)。


 また、週末を利用して地域で何かしたい人向けのフィールドワークやコンテンツに参加するなど、“地域で” ということにフォーカスしている方からの問い合わせが増え始めた感覚もありました。


 関連して最近、『会社がホワイトすぎて辞める人が増えている』という内容の記事を読む機会がありました。


 確かに定時できちんと帰れるけれど、仕事もある程度ルーティン化していて、面白みがない。いろいろ経験したい、いろいろなプロジェクトをやってみたいと思っていても、会社の中では自分のしたいことが叶わず、やりがいがないと感じている方が中にはいるようです。これに近い現象が徐々に起きているのを感じ始めたのもまた、2017年前後でした。実際、『会社の中で成長する機会が少ない、だから副業したい』とお話ししていた方がいらっしゃいました。


 副業元年と呼ばれているのは2018年ですが、それよりも少し早く、働き方のニーズが副業へ移行していく流れが確かにあったように思います。これらの現象を考えると、社外で自分の経験、成長の機会を求める人たちが徐々に増え始めた、ということになると思います。


 僕はこの流れはすごく良いことだと思っていて、それだけ成長意欲の高い人が多いということだと感じています。地域に関していえば、そもそも人も少ないので、何かしらいろんな経験を持った人に地域を良くするための活動をしてほしいと思っているのですが、移住まで求めてしまうとどうしてもハードルが高くなります。でも副業であれば、たとえば茨城なら東京からもそこまで遠くないので、都内で平日フルタイムで働いている方でも関わりやすい場所といえます。


 理由やきっかけは人それぞれでも、『副業で活動してみたい』と思う方がいれば、そういった方をきっかけに人と地域が繋がるいい機会になるということも感じていました。


 一方で、2015年から2016年頃から、学生の長期インターンの応募は減少傾向が続いていました。その要因の一つは、1dayインターンというものが出てきたからではないかと思います。


 2015年から就活の後ろ倒しが始まり、世間的に『会社説明会等は3月から』という流れに変わりました。しかし会社側としては少しでも早く学生に接触しておきたい。そこで事実上の会社説明会や会社見学会を、1dayインターンという名前で実施することで、早期に学生にPRするようになりました。言い換えれば企業は “インターシップ” という名前を使って、就職採用活動を行うようになった、ということです。


 そのため学生の中で『インターンシップ=会社見学会』というような意識に変わっていったのではないかと感じています。こうして学生の中でインターンの定義が変化したことで、学生からのインターンへの応募は結果的に減少したのだと思います。2017年~2018年頃は副業のマッチングを行うプラットフォームはほとんどなかったため、会社で自分の実力を発揮しきれない社会人が自己成長の場を求めてインターンの募集サイトに辿り着いた、という構図になっていたのだと思います。


 なかなかこの業界にいないとわからないことではあると思うのですが、社会の流れと照らし合わせて分析してみると、おもしろい変化だなと思います。


■えぽっくの副業事業


 【プロボノ】という言葉をご存知でしょうか?

プロボノ(Pro bono)とは、各分野の専門家が、職業上持っている知識やスキルを無償提供して社会貢献するボランティア活動全般。または、それに参加する専門家自身。

Wikipedia

 前述した状況を鑑みて、えぽっくとしてこのプロボノのようなプログラムを社会人向けに作ろうと思いました。副業が禁止されている企業も多かったので、結局有給にして参画していただいてもお金を受け取れないなら、いっそプロボノにしようと思ったのです。たとえば社会人3名ほどでチーム作り、地域の課題に対して何かしらの活動をする、というような企画です。


 ただ、ここまで述べたように働く側からの需要はじわじわと出ていたものの、地域の企業が副業やプロボノ等を受け入れることに対してまだまだ消極的でした。実際に2社ほど話は出たのですが、そのときは上手くいきませんでした。


 そのあと別の流れで、『中小企業の経営革新を目的として、企業の経営力アップのために都内の社会人を人材として受け入れ活用しよう』という事業を行う団体があり、その事業の一環として、えぽっくが茨城県での実証実験のパートナーとして参画する機会をいただきました。


 僕が関わらせていただいたのは、20名弱くらいのIT企業でした。経営革新ということで組織体制の課題解決を担ってくれる方を募集するために、当時まだあまりなかった副業専門サイトに掲載し、募集をかけました。


 驚いたことに、掲載して2時間ほどで1名の申し込みがありました(早い…笑)。最終的に5名ほど申し込みがありましたが、選考も順調に進んだため2週間ほどで掲載は終了し、結果一番最初に手を挙げてくださった方が副業という形で入ってくださいました。この経験からも、社会人の副業への関心の高さを感じました。


 副業に応募してくださる方々には、本当にいろんな方がいます。大手の企業で長年活躍されている方やフリーランスの方、業種も経験も多種多様ですが、やはり皆さん向上心に溢れていると感じています。


 身に着けたスキルを他で生かしてみたい。プロとしてやったことはないけれどやってみたい。地域に貢献したい。そんなことをおっしゃる方が多くいます。僕の印象としては、出世やお金よりも、『人や地域の役に立ちたい』という情熱を持った方が多いように思います。


 副業でマッチングをした方が、『(雇用関係にあると)一般的には上下関係の中で、トップダウンの指示のもと事業を進めていきますが、副業だと対等に話してもらえることが多く、同じ目線で一緒に方向性を考えて事業をしていけるところが魅力です』と語ってくれたことがありました。


 経営者に近い目線でディスカッションができたり、アドバイスをくれる。想いへの共感を意識しながら共に事業を進めていけるのも副業ならではの魅力なのかなと思います。また、想いへの共感を意識してくれる存在がいることで、社内の人たちの働き方や考え方にも良い意識変化が起こっていく事例もあり、とても良いことだなと感じています。


 副業専門のプラットフォームは2019年くらいから勢いよく増え始めました。その中でも、YOSOMON!や、ふるさと兼業などのサービスは、前述のような『想いへの共感』を重視した副業の実現を目指しています(もちろん、えぽっくも!)。僕たちのようなコーディネーターがいてサポートする企業もありますし、そういった意味でも本当に多様な働き方が実現できる環境になってきたように思います。


 副業と一言で言ってもいろいろとありますが、6/7(火)に副業セミナー(無料)に登壇いたします。
「副業人材の活用~新たな人材獲得、自社の成長のヒント~」
また、家業イノベーション・ラボというサイトで、家業をされている方向けの副業募集がはじまっています。


 えぽっくも地域コーディネーターという形で参画させていただいています!応募〆切は6月16日です。ご興味ある方は覗いてみてくださいね!




 ★副業もマッチングがとても大切。関連記事もぜひ!




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