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【79回】読書日記(190304)〜アドラー心理学と学級経営。社会科板書型指導案。ワクワク。

○赤坂真二「アドラー心理学で変わる学級経営」(明治図書、2019年3月)

教育書で217ページ。やや厚め。著者の本気。
とりあえず読み終えた。

勇気づけのところに4割ページをさいている。それだけ、勇気づけが核ということ。

不適切な行動ではなく適切な行動に注目する。
娘たちを思い出す。

例えば、着替えの途中で大泣きする三女。
そのとき次女は、泣くことに注目せず、着替えが途中であることに注目し、「あと少しだね。」と声をかけて関わっている。

夕飯を運ぶ場面。次女が食器を落とした時。「なにやってんの!」と激しく注目せず、一緒に片付ける。再度運び終えたときに、「ありがとうね」と、運んだという行動に注目している。

娘たちは、お互いに勇気づけをしているのでは?
このように育ったのは、妻と僕が、娘たちに声をかけるときに、「何をやろうとしているか」という行動を見ようと努めてきたこと、「うちの子たち、すごいわ」と尊敬してきたことを娘たちが受け取ってくれたからかもしれないな。

そのとらえかた。
感情を揺さぶられず、引きずられずに、児童生徒に関わっていけるようにしたい。

僕は、結構、感情の起伏が激しいから。
それも、訓練なんだ。

それにしても、教育書を読んで、おもしろいという力が戻ってきた。自分にできるだろうかという不安はつきまとうが、ワクワクのほうが勝っている。

次の、社会科の本についてもそうだ。


○阿部隆幸、他「全単元・全時間の流れが一目でわかる!社会科 365日の板書型指導案」(明治図書、2019年3月)

3・4年生、5年生、6年生の3冊。
板書の型を中心に提示し、「つけたい力と評価」「つかむ(導入)」「調べる(展開)」「まとめる(まとめ)」「本時のポイント」を加えて、授業の流れを示しているもの。

全ての学年、全ての単元で構成されている。
僕は支援学校勤務経験しかない。だから、どの学年がどの内容を学ぶのかというのは、「3年生が身の回り」「4年生が自分が住んでいる都道府県」「5年生が日本全体」「6年生が歴史と政治、国際社会」程度の理解。

だから、全ページをざーっと見ると発見がある。「あ、なるほどね」「こういう構成ね」「あ、情報も扱うのね」というように。

すぐそばには「現役小学生」が2名いるので、聞いてみる。
「日本国憲法習ったよねえ」
「地域の学習何をしたの」

あれやった、これやった。
地域限定の資料も存在。

学習内容については、理解が進む。

生活単元学習で「社会人のルール」という単元があったとする。仮に9時間扱いとして、板書型指導案で9時間分作り、単元計画をまとめておくと、授業がスムーズになるかもしれない。そう思うと、興奮してきた。

だって、おもしろそうなんだもの。


○疑問点。

1.「『学習問題』を設定する。」「『学習問題』をつくる。」とある。児童がつくるとしたら、膨大な量の問題が出てくる可能性はないか。教師側で整理して、「学習問題」を提示するのか?

例えば、小6版の「今に伝わる室町文化」(p62)にて、「まとめる」に①学習問題をつくる、とある。板書には「学習問題 室町幕府が置かれたころ、どのような文化が生まれたのだろうか。」とある。
児童が問題を作ったあと、教師が整理して、板書のように示すのか。
それとも、教師が板書に示したあと、問題を作るのか。

児童が作った学習問題は、発表するのか。
教師が示した「学習問題」に大きくずれているものだけ、除外するのか。

2.自分の授業経験では、「他の人の意見を聞いたところで、なにもならない」という子どもが多かった。つまり、他人の意見に価値を見いだせない。
必要なのは、教師のインストラクションと、他人の意見…いや、仲間の意見を聞いたことにより、新たな考えの発見の経験をすることなのだろう。

「まとめる」の部分で、「まとめを読み合う」活動がある。僕の経験では、ただ読むだけで終わってしまう雰囲気が多かった。相手の意見に耳を傾ける行動を強化するにはどうしたらいいのか。

3.まとめを書くとき、ノートに書くことになると思われる。支援学校ではノートを使わず、プリント学習が多いので、ノートを使うイメージは想像するしかない。

きっとノートは、そのページを見たら、学んだ結果がひとめでわかる、ということが目的になるのだろう。

社会科では板書を写すのか。目的に応じてだが、どうやってノートを使うのだろう。
各授業でのまとめは、書き方を教え、まとめるのか。

もしも小学校で勤務したいなら。
板書とノート指導はさっぱりわかっていないので、勉強しないといけないや。