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刑務所内も天国、シャバもまた天国

いつもいく映画館で、大好きな映画の3位にはランクインするであろう
”ショーシャンクの空”にが上映中であることに気づいた。


いつも行くと言っても映画館で映画を見るなんて半年に一回ペースだけど。

ちなみに残りに同じくランクインするのはジブリの「千と千尋の神隠し」。


ショーシャンクの空という名作映画は

無実で刑務所に入れられて20年以上過ごし、
最後に脱獄して自由になるというストーリーだが

もしその名作中の名作をまだ見たことがないというたわけものがいるとしたら、
いますぐビデオ屋にいってくるか、はたまた興味が湧かないとしたら
それはそれで幸せなことである。


不幸な人間にとって、

「不幸な人間がいつか幸せになった」というストーリーは

希望でしかないが、最初からシャバの空気に慣れている人間からしたら
それは別に希望でもなんでもない。


わたしは生まれおちた瞬間から不幸であったので、
それからかれこれ30年以上「幸せ」を追い求めてきて

それを追求しすぎて、ついには「不幸な人間が幸せを見出す」という作業の
プロフェッショナルになって

最後「不幸な人間」を手伝う始末。


なにもかもが不幸過ぎる結末だが、

不幸な人間にとっては「不幸である身」を
諦めて真摯に受け止めることこそが、「幸せ」であったりするのである。


不幸な人間が幸せに様変わりする過程を、自分自身の人体実験も含めて
これまで観察してきて

いろいろわかったことはある。


ひとは、「幸せ」を必死で追いかけるが、実際「幸せ」になることに
激しく抵抗をする。


それは平たく言えば、「幸せになりたくない」のである。

怖いから。


そうはいっても苦しいので、なんとしてでも「不幸」から足を洗いたいと願い
あれやこれやともがくのだが、
一瞬「幸せ」に片足を突っ込むと、
その瞬間に恐怖に見舞われて

走って「不幸」に戻ってくるようになっている。


見事なまでにそうなっている。

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