詩) To Sea of Silence water
To Sea of Silence water
はらはらとした歩み、海へと続く小径(こみち)
僕であるところの―――この隣人
君が言い出した
「曇りであれば、小径自身が海へ顔を向ける」と
祈りの風がスカートの裾を引く・・・
白いウェディングドレスの裾を捧げ持つ、ひと組の童子のように
砂浜はまだ見えない
けれど海原は望める
小径の両側を縁どる 叢(くさむら)が知っているとは思えない
理知という無用の創造物を生み出した人間の神など
遠く、そして、広い
抱くことも