【本質】相手と同じ土俵に立つ

「地球平面論者を論破するために有効な根拠を挙げなさい。」

一言一句は覚えていないが、私が就活をしていたとき、とある企業のエントリーシートで、このようなお題が出された。

皆さんなら、何と答えるだろう。
(物理にも、地球平面論にも精通していないため、下記のものが、厳密で論理的に適切であるかはわからない、ことは予め書き添える。)
・重力(引力)の存在を示す?
・地球上をどんなに進んでも端に行き着かないことを示す?
・北極点(南極点)から、真南(真北)に進んで、真東/西に進んで、また真北(真南)に初めと同じ距離だけ進んだときに、元の位置に戻ることを示す?

ただ、考えてみてほしい。
こんなことで納得するなら、彼らは地球平面論者になるだろうか。

地球が平面だと考えると都合の良い何かが、彼らにはあるのではないだろうか。

課題では「根拠を示せ」と言われているので、初・中等教育的な(=Doで聞かれたらYes/Noで答えるんだよ、というような単純な応答ルールに則った)回答としては、上のポツのようなものがあるのかもしれない(し、就活生の私は上のように答えた)が、現実に生きていくうえで、彼らとともに行動する、生きるあるいは働く、となれば、彼らがそう考える「理由」を大事にしなければならない。

感情で怒っている・悲しんでいる人に、理詰めで説得しても、納得するとは思えない。
逆に、理論を振りかざしてくる相手に感情で訴えても、建設的ではない。
それと同じことだ。

相手の思考のメカニズムを理解し、説得することが、どんな場面でも求められる。

さて、改めて皆さんは、冒頭の課題に何と答えるだろうか。

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