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【読書】「DIE WITH ZERO」ビル・パーキンス

「お金より経験」
この本が言いたいことはこの一文に集約されるといっても過言ではない。

自己啓発本はほとんど読まない。ベストセラーも図書館の予約カゴに放り込んで、ほとぼりが冷めたころ私の番が回ってくる。

自己啓発本をほとんど読まないのに、何故この本を手に取ったか。愚息1が買ったはいいが読みもせず、仕事で海外に行ってしまったから。積読に哀愁を感じてしまう私は、手に取られないこの本が気の毒になった。

この本の大前提は「大金持ちでなくともある程度のお金がある」である。どんなに貧乏旅行をしようにも「お金」と「健康」と「時間」は必要。それらはある程度の「金銭」がないと始まらない。

残念なことに、私たちは喜びを先送りしすぎている。
手遅れになるまでやりたいことを我慢し、ただただ金を節約する。
人生が無限に続くかのような気持ちで。

今しかできないことに、惜しみなく金を使え

「今しかできないこと」に投資する

50代の今ですら思う、「人生って短い」。これから年を取るともっともっとその感が強くなるんだろうな。自分のために使える「時間」も「お金」も多くはないけれどあることはある。自分のしたいことに忠実に生きよう、嫌な事はもうしない、だって「人生は短い」から。

昔、日産のCMでこんなのがあった。

覚えている方も多いのではないだろうか。上手いキャッチャコピーだな。

子供との楽しかった思い出は年々色あせるどころか、何度も心の中で、夫と会話の中で反芻し、磨けば磨くほど輝く玉のような存在になる。
それをこの本の著者はこんな風に表現する。

経験は私たちに、尽きることのない「配当」を与えてくれる。

金を払って得られるのは、その経験だけではない。その経験が残りの人生でもたらす喜び、つまり記憶の配当も含まれている

一刻も早く経験に金を使う


死ぬ前に後悔することトップ2

最大の後悔は、
「勇気を出して、もっと自分に忠実に生きればよかった」
2番目は
「働きすぎなかったらよかった」

やりたいことの「賞味期限」を意識する

だそうだが、私はどちらも当てはまらない( *´艸`)。
嫌いな人からはさっと距離を置くし、行きたいところ、会いたい人には、お金が許せば迷わないし、時間は捻出する(あっさり有給休暇を取得する、ともいう)。
働きすぎたことなど、新卒で採用されて以来36年も同じ会社で勤務しているが、ほんの半年くらい。

どの年代で読んでも、何かは心に響くんじゃないだろうか。

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