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公立学校で初めて実施!「大豆ミートのキーマカレー」を作りました☺旭川市立啓北中学校編

 関東で桜も開花し始め春到来を肌で感じるようになる頃、遠い北海道ではまだ雪解けはしているものの身長を超すような雪山に初めて北海道を訪れた私は驚いてしまいました。
 北海道といえば「スープカレー」「ラーメン」「ジンギスカン」など、グルメが多いですよね。これまで数々の大豆ミートを紹介してきましたが、その原料として使用されている大豆の総生産量国内第1位なのが「北海道」です。国内の大豆の総生産量の28.9%を占めています。(※農林水産省 大豆生産量上位について)
  そんな北海道産大豆ミートを使用しました旭川市の授業をご紹介していきたいと思います。

●学校のご紹介


 今回お邪魔させて頂きましたのは、「旭川市立啓北中学校」です。最寄り駅は「旭川駅」で、バス停は「花咲6丁目」で下車します。ちょうど私達が伺った際は卒業式が終わったばかりで、華やかな飾り物を生徒全員で片付けをしているところでした。青春の1ページのような雰囲気をどこか感じました。

学校 校門

●授業詳細


 今回は家庭科の授業として、1年生3クラスを対象に実施しました。
 
3月16日
  9:45~10:35 全クラス 講義
 
 10:45~12:00 ①調理実習 
 12:00~12:25 ①グループワーク
 12:25~12:30 ①アンケート回答
 
3月17日
  8:45~10:00     ②調理実習
 10:00~10:25 ②グループワーク
 10:25~10:35 ②アンケート回答
 
 10:45~12:00 ③調理実習
 12:00~12:25 ③グループワーク
 12:25~12:30 ③アンケート回答

●講義内容


 八千代エンジニヤリング株式会社
 「食と環境問題とのつながり」 (40分)
 
 株式会社 藤井様
 「大豆と環境問題について」(10分)

●グループワーク

~テーマ~

①   「大豆ミートのキーマカレー」を実際に作って食べてみてどうでしたか
②   大豆ミートを広めるためにはどうしたらいいでしょうか

~生徒の皆さんから出た意見~


①   通常のお肉と味や見た目・食感が遜色なかった、大豆ミートを普通のお肉と言われても気づかない
 
②   環境問題について短くまとめたCM を出す、スーパーなどで試食コーナーを作る、キッチンカーでイベント実施、大豆ミートアイドルを作る

グループワークの様子
生徒達から出た意見

●試食品のご紹介


 株式会社藤井様にご用意いただいた「北海道産大豆ミート」を試食しました。植物性の大豆ミートだけではなく、動物性肉との違いも分かるように少し豚肉も混ぜました。株式会社藤井様、ご協力いただき本当にありがとうございました。

実際の商品
「大豆ミートのキーマカレー」
(豚肉と大豆ミートの見分けがつかない⁉)

●調理の様子


 4人の班ごとに調理をしてもらいました。中学1年生なので包丁の持ち方など不慣れな生徒もいましたが、にんじんとたまねぎのみじん切りも頑張って成し遂げました。先生方も含め、大豆ミートのキーマカレーは「美味しい」と大変好評でした。

調理の様子
試食の様子

調理工程は以下に示します。

1.玉ねぎと人参をみじん切りにする。
2.お湯を沸かして(80℃程度)、大豆ミートを5分お湯に浸す。
3.お湯に浸した大豆ミートを、ザルにあげて水洗いと絞りを3回繰り返す。
4.お湯で戻した大豆ミートをフライパンで水分を飛ばすように炒めて食感を出し、豚ひき肉も入れる。
5.フライパンにバター、ニンニク、ショウガ、みじん切りにした玉ねぎと人参を入れてしんなりするまで炒める。
6.トマト缶、コンソメを加えて煮詰まってきたらカレールウと牛乳を加えて塩・コショウで味を調える
7.ご飯とカレーをお皿に盛り付ける。

●生徒の皆さんの感想


 ・私は豚と牛のお肉がアレルギーで食べられないので大豆ミートをこれから食べていきたいと思いました。大豆の味をあまり感じなかったし、環境問題も考えてこれからぜひ、食べていきたいです。美味しかったです。
 
・環境問題と食料の関わりや、大豆ミートの凄さが分かりました。これからの生活でも、今回教えてもらったことを生かして生活していきたいです。
 
・数年後お肉が食べられないかもということをはじめて知りました。だから大豆ミートはすごく良い食品なんじゃないかなと思いました。大豆ミートがもっと広まるといいなと思います。

●最後に


 皆さんもご存じの通り北海道は日本で最大の面積を持つ都道府県です。日本の国土面積の22%が北海道ということになります。更に驚くことに、北海道は日本国内の耕地面積のなんと1/4を占めています。(※国土交通省 北海道農業の特徴)
日本で乳牛用として飼育されている牛のうち60%が北海道で飼育されていますし、肉用として飼育されている牛も20%が北海道です。(※農林水産省北海道農政事務所統計部 令和2年発表)
 それだけ私達日本人にとって、北海道の影響は大きいということになりますね。国産の牛肉や牛乳の供給を賄ってもらっている私達は、北海道の皆さんに深く感謝をしなくてはですね。中学校によっては、給食は無くても「牛乳だけは毎日提供される」という学校もあるようです。きっと北海道で生産された牛乳が多く使われていることでしょう。
                以上、食育部のyurinaがお伝えしました。

●会社のご案内
株式会社 藤井
 
設立:1975年
本社住所:北海道旭川市流通団地2条4丁目31-1
HP:http://www.beans-rice.co.jp/

営業品目:国産大豆・輸入大豆・国内外産穀類・製餡原料・味噌原料・醸造
    原料・米菓原料・玄そば・飼料原料・精米・玄米・澱粉粉・
    蒟蒻粉・食品添加物



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