ツールで相互理解の「きっかけ」づくり
2022年8月から Engagement Run! Academy に参加している、NRI横山です。
草野球が大好きな、新米チームリーダーです。
今回は、私が相互理解のきっかけに使用したツールのご紹介と、ツールを使う際に気をつけていることを共有します。
Wevox values card
言わずと知れたバリューズカード。初めはひとりでやりました(笑)
でも面白かったです。どれも大切なものだけど、取捨選択を繰り返して最終的に最も大切な5つに絞り込む体験は、内省を促して自己認知を高めます。
若手のタスクフォースとか、部署をまたいでのコミュニティ活動とか、社内の階層別研修でやってもいいかもですね。
複数人でやる場合は、選んだカードについて、なぜ選んだのか、取捨選択時の思いを共有するとより相互理解が進みます。
使い方のコツは、テーマの決め方です。
チームリーダーの集まりで使うときは「チーム運営で大切にしているもの」、新人や若手の集まりでは「今年度の業務で意識したいこと」などとすると、その人が普段大切にしているものとは、また違ったものが手元に残ったりするので、ゲーム後の会話が盛り上がります。
16Personalities
2年前くらいにやったときは領事官でしたが、先日やったら主人公になっていました。チームメンバーで各自でやってもらって共有すると、色々なキャラクターが集まって面白いですね。
MBTIの資格を取ろうとしている方は、このツールの取り扱いには注意が必要とのことなので、頭の片隅に留めておいてください。
他にも相互理解のためのツールはたくさんあると思います。みなさんが使用したことあるツールについて、使用した感想をコメントいただければ嬉しいです。
これらはあくまでも「きっかけ」
Wevox values cardは「自己認知系」、16Personalitiesは「性格診断系」のツールです。
初対面のときは、自分で回答を選択できる「自己認知系」のツールやミニワークがおすすめです。
個人的な意見ですが、「性格診断系」のツールの結果を、初対面でいきなり共有するのはおすすめしません。診断結果のイメージが先行して、その人の言動が、「あぁ、〇〇(診断結果)だったからね。」のようにその人自身の感情や願いに目が向きにくくなってしまうと感じているからです。
「性格診断系」のツールは、長らく仕事をともにしていて、相手のイメージが固定化しているメンバーでやるとより効果的です。「あぁ、こういう一面も確かにあるかもね。」「この結果は自分でどう思う?」「あの案件のときの活躍(立ち振舞)とか、この診断結果のようないい動きをしていたね。」というような、相互理解を深めるための追加情報として扱えると思います。
診断結果の共有の仕方は、工夫が必要です。
メンバーの診断結果をズラッと並べると、あたかもその人の自己紹介のようみ見えてしまうので、取り扱い方法には注意が必要です。(自分で紹介内容を書くのが自己紹介であり、自分でコントロールできない診断結果だけを自己紹介とするのは、少し違うと思っています。)
例えば、定期的に実施して、結果の変化を見せると(私の領事官→主人公のように)、診断結果によるイメージの固定化を、緩和させるかもしれません。
(「性格診断系」のツールは内省のために使わせることが多く、他者に共有されることは少ないですが、個人的には、うまく共有して、相互理解を深めたり、円滑なコミュニケーションに活かしていきたいと考えています。)
「自己認知系」はどんどんやって、どんどん共有するとよいと思います。
ツールの性質を理解して、相互理解のきっかけに活用していきましょう。
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