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毎日読書メモ(224)『舟を編む』(三浦しをん)

三浦しをんの職業小説が好きだ。職業、と呼ぶにはちょっと微妙な『仏果を得ず』とか『神去なあなあ日常』とか、会社員小説の極みのような『星間商事株式会社社史編纂室』とか、『愛なき世界』も職業を極めている物語だ。
その中でも、本屋大賞をとった『舟を編む』(光文社、のち光文社文庫)は特に、プロフェッショナルの何たるかを教えてくれる。最後は勿論大泣き。

本屋大賞受賞直前に図書館に予約を入れ、それからでも随分待ちました。待った甲斐がありました。長くもない物語なのに、そのなかで長い時間が豊かに語られ、最後は滂沱の涙。読書の歓び、ことばを大切にする豊かな人生。電子辞書だけでは駄目、いつも辞書をブラウジング出来るようにしておかないと。まじめくんも大好きだけど、西岡も大好きだよ。(2012年5月の読書記録)

ちなみに、辞書好きなら、是非とも佐々木健一『辞書になった男 ケンボー先生と山田先生』(文藝春秋、のち文春文庫)も読んでほしい。面白くて悶えるよ。

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