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東京からの脱出 -サンライズ出雲に乗って-

noteを見ていると、アルゴリズムの影響か、サンライズ出雲を利用した旅の記事をよく見かける。
ふーんと見ていたが、そういえば自分も乗ったことあるじゃん。
そんなきっかけをくれたので、個人的には封印していた出雲旅行を振り返る。

以下、有益な情報はない。これは私の脱獄逃避行録。
チケットを取るコツや出雲のおすすめ!といった情報はないので、ご注意を!

それでは行こう。

2022年3月某日。
私はサンライズ出雲に乗り、鳥取県は出雲市に0泊3日の旅というなの逃避行。

この時期は転職前の職場で、毎日23時までの残業+土日15時間労働で、完全週休2日のはずなのに、休みは月4回というありえないスケジュールで働いていた。
今思えば若さと青い責任感だけでこなしていた。

そんな中、貴重な休み2日を使い、超弾丸で出雲に行ってしまうことに。
乗り物好きなので、寝台列車に乗ってみたいという気持ちもあったが、それよりもとにかく東京から抜け出したい!という気持ちが1番だった。
どうにかこの状況から抜け出せないかと思考した結果だった気がする。
もはや脱獄犯のそれである。

だから正直、出雲を楽しんだというか、仕事のしなくていい環境に安堵していただけのような気もするが、サンライズ出雲に乗って素晴らしい体験はできたはずなので、記憶を掘り起こしてみる。

早速だが、どうやってチケットを取ったのかは、正直覚えていない。
社会人になって2年目、収入はほぼUberEatsに流さないとやってられない状態だったので、お金はそんなになかった。そのためサンライズの料金に少し緊張しながら予約したことは覚えている。

サンライズ出雲は聞いたところによると(席によっては?)、そこそこ取りにくく、10時打ちが必要だそうで。
①1等席ではない②日曜夜発〜月曜着の平日につながる日③コロナ禍 
の三拍子のおかげか、何も気にすることなく予約できた気がする。今はグレードや日付に関わらず、そこそこ取りにくいのかな?


🪽わくわくの出発

確か22時ごろの発車だったため、20時にはどうにか、無理やり、仕事を切り上げ東京駅に向かう。

入線の瞬間は収めることができなかった。外観の写真も撮っていたと思ったが見つからない・・・あぁ。

向かいの普通列車を眺める
これから寝ながら島根に行くなんて。変なの〜
高松〜出雲まで本当に行くんだ
1人用の個室
1人には十分な広さで窓の大きさが嬉しかった記憶
駅で買った焼きうどん


サンライズ出雲に乗って、1番感動したのは、大きな窓に流れる朝焼け。
10〜15分の太陽が山際を照らし始めてから完全に日が登りきる時間帯が1番清々しかった。

知らない田舎の風景に寝台列車からグラデーションの空を見る。
一生見てられる風景。

頑張って写真や動画に収めたけど、こういうのって全く伝わらない。
テレビや雑誌、SNSで情報が溢れ、ネタバレだらけの世の中。
もはや行かなくても良くない?と思う人も少なくないと思うけど、人間の瞳の画素数はまだまだ負けてない。(そこ?)

動画のスクリーショットだから画質が・・・・。
日が登りきるまでがボーナスタイム


🪽ついたぜ、出雲市

い ず も し

あっという間!だったような、それなりのような。笑
朝方はほとんど車窓を眺めていたので、朝まで熟睡とは行かなかったが、仕事からの開放感と本当に出雲まで来てしまったという半信半疑な気持ちでいっぱいだった。

サンライズ出雲に乗ることで目的の80%は達成してしまっている。
とはいえせっかくの休みなので、かの有名な出雲大社に行くことに。

🪽ゆたゆた出雲大社

月曜&コロナ禍ということもあり、出雲大社周辺はほとんど人がいなかった。
私自身、東北の出なので田舎の空気感は知っているが、出雲はかなりゆったりした時間が流れていた気がした。
毎日23時までの仕事&土日出勤の忙しない中過ごしていたので、相対的にそう感じただけかも知れないが、東京の時空を脱出できた気がして非常に清々しい気持ちだった。

出雲大社へはローカル電車に乗って向かう。
本当にあの有名な出雲大社があるの!?と不安になるくらいには、随分田んぼ道だった。
実は、出雲大社に向かう電車の中で上司から連絡がきてしまったんだけど、その時の私の気持ちったら。文明には距離や時間は関係ない。あいつらは超えてくる。

君は何にゃん?
心配になる時刻表

🪽ごうごう出雲大社

駅を出て、出雲大社へ向かう。
出雲大社前にはお店が並んでいて、お土産なども買えるようで観光地ぽくなくっていた。参道だから普通のことか。

出雲大社の第一印象は、
「あの太いしめ縄ははどこ?」

神社仏閣・パワースポット類には詳しくないため、正直、出雲大社には何が祀られていて・・・みたいなことはきちんとわかっていない。なんせ今回は都会からの脱走だからね。

でもすごく凛とした空間で「脱走」には打ってつけだったかもしれない。
境内を散歩する気持ちで見えた方向にただ歩く。
歩いていたらあの「太いしめ縄」も見えてきて、満足満足。(単純)

入り口が思った以上に大きかった
下からのアングルは、しめ縄の見てはいけないところを見ている気分
正面から見る君が好き
隠れミッキー!
丸が3つ並んでるだけでそう思うのはほんと良くない。
これは巨大な柱が発見された場所を占める丸らしいです。

この投稿のためにフォルダを久しぶりにひっくり返したが、ちゃんと景色を見ていて安心した。意外と落ち着いてができていた瞬間があったんだ。


当時は自分の心の安寧を保つために、限界ギリギリで飛び出した現実逃避だった。
でも実を言うと、明日の仕事の影響やトラブルが頭の片隅で気になり続け、表面的な脱出だったと思う。仕事とプライベートが地続きすぎていたんだろうな。
私はちゃんと仕事とプライベートを切り離せて、月曜の朝にはログインパスワードを忘れてるくらいの方がいいタイプなのだと思う。

🪽当てもなく、寄り道

目的を果たした私は立ち尽くす。
次はどうしようか。できればミッションは絶えずいただきたい。オープンワールドは苦手。初期のポケモンくらいガチガチにレベルを上げながら誠実にマップを進め、敗戦を知ることなく殿堂入りしたい。

帰りの時間に刻一刻と近づいている現実から逃げるように、近くに博物館があるようだったので行ってみる。
私ともう1人くらいしかいなかった印象。
そんなに期待はしていなかったけどすごく綺麗で、意外と(失礼)スタイリッシュだった。出雲大社の理解を深めたい人にはおすすめ。

思ったよりいいでしょ

駅に向かうバスを待つ間、カフェにも立ち寄る。

昔の建物を生かしたリノベーション系のカフェに立ち寄りがち
レジ横のフードメニューに心奪われがち
でも結局飲み物だけにしがち
バスを待つ夕暮れの参道(J-POPかよ)


🪽出雲への逃避行をまとめる

気持ちも旅程もなかなかに弾丸だった。
憧れの寝台列車に乗れたと喜びを感じると同時に、結局は仕事の焦りがちらつき続けた勿体無い旅でもあった。

日々の仕事の疲れを癒すために旅に出たり温泉に行ってみたり・・・ということはよくある。というかそれを、旅行のきっかけとする人は多いと思う。
今回は私もそんなつもりだったが、振り返ると、皆のいうそういうきっかけに乗っかっていただけだった気がした。
人の少なさや寝台列車の特別感に紛れたようで全く紛れていない、そんな一人旅。
仕事を忘れて楽しむ!
一見簡単そうなことだけど、人間そんなに単純ではないのかも。

仕事が忙しすぎたらどうしてもそちらに気が向いてしまい、正直旅なんかじゃ癒せない。仕事のかりは仕事でしか返せないのである。
日常を忘れて、仕事を忘れて・・・これをすっとこなすには「ドわすれ」覚えた人間じゃないと!

「ドわすれ」
技の効果:自分の特防を2段階上げる


自分の特防をあげて・・・心の自衛ってこと!?
ぐーーんとあげてこう。

私は「ドわすれ」を覚えられるのかな。
当時はおぼえられない!だったけど、今は環境も変わったこともあり、覚えられている気がする。あつ森マインドでまず「ドわすれ」で場を整えよう。
(どうぶつの◯なのか、ポ◯モンなのか・・・)

あつ森マインドについては、前回の記事で↓


半分ほとんど仕事投げ出して、向かった今回の逃避行。
いや、もう今回の旅を「旅」呼ぶのは諦めよう。

東京からの脱出 サンライズ出雲乗って 〜完〜

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