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#32 プチミニマルな部屋

しっかり休む日。

ようやく休みの日になった。変わらず朝8時のZOOM会議だけには参加して、あとは今日はオフの日にした。

昨晩はなんだか疲れすぎたのか、具合が悪くて寝つけないくらいだった。何年もまえにもらった入眠剤を半錠飲んで強制的に眠ったら、今朝はずいぶんすっきりしていた。しかし、ここでまた疲れをためこんではいけないので、会議のあとにもう一眠りした。

今日は雨が降っていたので、しとしと雨音を聴くのが気持ちよかった。昼前に目覚めて、さあ、今日はいろいろと片付けたいなあと思って、どこから何を、どう片付けようか考えた。

昨夜からなんとなく考えていたのが食器だった。食器って、そんなにたくさんいらないのに、いつのまにかたくさんあって、洗い物がかえって増えたりする。箸も何膳もあって、新しいのを次々使うので、やはり洗い物が増えて嫌になったりする。

ということで、キッチン周りにある食器を根こそぎだして、いらないものをどんどんと避けていった。

今日もYouTubeで情報収集をして、ミニマリストの生活風景をのぞいてみた。すると、いきなり捨てるのはハードルが高いので、ダンボールを用意して、そこに入れるといいらしい。ただ入れるのではなく、一か月後くらいにいらなかったら、中身を見ずにそのまま捨てるのだそう。

これは何をしているかというと、物がなくなった状態を体験できる期間を作っているのだ。たしかに、いきなりなんでもかんでも捨ててしまうのは心理的にもハードルが高いが、一旦、なにもないすっきりとした状態を体験してみようくらいならばできそうな気はする。

引き出しをあけると箸がたくさんある。スプーンもフォークも4人分くらいある。そんなにいらないので、二組分だけ残してあとは捨てる。平皿も無駄に6枚くらいあるので2枚を残してよける。グラスもよく考えれば一つ二つあればいい。たくさんあるから、次から次へと洗わずにだしてしまうのだ。

ということをやっていたらずいぶんとすっきりした。この食器類はだいたい100均で引っ越してきたときに買ったものか、引出物でもらったようなものばかりで、自分で選んだようなものではないので、コロナが落ち着いたら気に入った食器を探しにいって、それだけを使っていくようにしたい。

キッチン周りを片付けると、部屋の散乱の原因を探ってみると、服だ、と思った。これまで、めんどくさいので服はハンガーでかける収納(もはや収納ではない)をしていたが、ハンガーでかけはじめると、無限にかけはじめる。

クローゼットのなかも、ジャケットやシャツやニットやらでごちゃごちゃしていて、わけがわからなくなっていた。そういえば、いつからかけるようになったのだろう……思い出してもあまりきっかけがわからない。

ということで、「こんまり流」部屋中の衣類をすべて出す作戦。いったい何着あるのか、と驚く。これでも、何度もこんまり流で捨ててきたものの、それでもやはり多い。

ひとまず、うちのクローゼットはかなり狭いので、外套やジャケット類などにしぼることにした。スーツも何着もあるが、贔屓にしているブランド以外のスーツはぜんぶ捨てることにした。

結局、この生活になって、スーツはいらなくなってしまった。お気に入りのスーツとジャケットが何着かあればそれでいい。あと、ニットも好きなのでたくさん持っているが、もうこの先秋口くらいまで着なくなるので、ぜんぶたたんでしまうことにした。

たたみかたも「こんまり流」で立たせるたたみかた。すごく小さくまとまるのでかなりおすすめだ。基本を覚えると、あとはちょっとした応用で、今日は二時間以上ずっとたたんでいたのでかなり熟練度が上がった。

折り紙が苦手なぼくも、さすがに何十着と繰り返せばできるようになる。しかし、肝心の収納スペースの問題で、すべてが収まるようにはできなかった。処分するか、収納スペースの拡充あるいは、圧縮等考えねばならない。

ミニマリストの生活をのぞくと、心底うらやましくなる。あんなふうに、物に支配されない、物を大事にする生活ができたらいいなあと思う。いい物だけを持っている生活。

とはいえ、本だけはどうにもできそうにないので、それ以外を極端に減らそうと思う。休息日のはずが、結構動いた。だが、こうして充実した方が、かえって精神的な休養になったりする。片付けはマインドフルネス。

めざせ、プチミニマリスト。

【蒼馬の部屋-dialog-】
#06 2020.05.17(SUN) 21:00〜
ゲスト:野々原蝶子さん
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詩集『永遠という名のくじら』(私家版)
「日本海新聞」にも多数投稿詩掲載。

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