2023年にみてよかった映画 旧作編
2023年にみた旧作映画のなかでも「みてよかったな~」と思ったものを計8本紹介します。ランキングとかでもなく順番適当です。
各月の感想記事に詳しい感想?や他作品の感想もあります。こちらから👇👇👇
こっちは新作のよかった映画。
アンドリュー・ニコル『ガタカ』
超ド級の名作SF映画。画面の徹底的な美しさと、静謐な情動で脳みそぶち抜かれました。
この映画の主軸になっている登場人物たちのように、我々は自分にはどうしようもない理由で人生に大きな打撃を受けたりします。それでも自分の人生を制御していこうという切実さにやられました。
レトロフューチャーなデザインも魅力的です。超オススメです。
2023年上半期にみてよかった映画としても紹介しました。
カン・ヒョンチョル『スウィング・キッズ』
これも本当に傑作だけど本当につらいので見る時期を選びますが、マジでオススメです。
これ人生2本目の韓国映画だったんですが、まえにみた作品が『新感染 ファイナルエクスプレス』だったので、私が長女じゃなければ温度差で風邪をひくところでした。
まずエンタメ性とメッセージ性のバランスが最高に良かった。バランスもいいし、両方が最大限のパフォーマンスを発揮していました。そのために必要な脚本、演出、演者が揃っていました。
同じ民族同士で戦争をしていたり、後ろに別々の国がいたり、そういうバカバカしさと最悪さの中で生きる人々に流れる「ただ踊りたい」というリビドーを描いたさまはどんな説教よりも我々の心を打ちます。しんどいしかっこいいし悔しい。
2023年上半期にみてよかった映画としても紹介しました。
ボブ・ペルシケッティ&ピーター・ラムジー&ロドニー・ロスマン『スパイダーマン:スパイダーバース』
なんか特筆すべきこともないくらい文句なしに大傑作なので、この映画をみないままで死ぬことのないようにだけ気をつけてください。
こちらやこちらの記事でも紹介しました。
ジョーダン・ピール『NOPE』
エンタメ性◎、画面のかっこよさ◎、オタクへの目配せ◎、メッセージ性も◎、最高でした。ぶち上がるし脳天もガツンいかれます。
ただみるということの楽しさと同時に、「見ること/見られること」について考えさせてきて、今画面のこちら側にいる我々のあり方を揺さぶってくるのもすごくよかった。
こちらが詳しい感想です。
デイミアン・チャゼル『ラ・ラ・ランド』
とにかく映像や色使いが美しく、また音楽も素晴らしい名作ミュージカル映画。
映画好き(というかハリウッドの人々)への「お前らこういうのが好きなんだろ?」という目配せが鼻につきますが、そのことすら夢追い人としてのミアとセブのどうしようもなさを支えている気がしてきて素敵です。定期的に映画館でリバイバル上映されるタイプの映画だと思うので、可能な場合はぜひ劇場でご覧ください。
こちらやこちらにも詳しい感想書きました。
タイカ・ワイティティ『ジョジョ・ラビット』
文句のつけようがないくらいめちゃくちゃよい映画だった。楽しいのにしんどいし、そのバランスの良さすらもわざとらしくなくて本当に完成度が高かった。映画をみている私たちの気の抜けた顔面を掴んでくる感じ、こういうものを作れる人生、素晴らしいですね……
12月にみた映画でした。
ポン・ジュノ『グエムル 漢江の怪物』
「この瞬間を待ってた!」が2時間続く脅威の映画。かっこよすぎて脳が破壊されました。本当にありがとう。
話のおもしろさ云々を語ろうとしてもあの画面の強さが先に出てきてしまい、最高だったな〜しか言えなくなる。
何回でも言いますが映画中盤あたりにある家族で食卓を囲み黙々と飯をかっ食らうシーン、今まで見た映画の中でぶっちぎり最高な食事シーンでした。
2023年12月にみた映画です。
パク・チャヌク『お嬢さん』
「誰かにめちゃくちゃにされたい」「辛い人生から自分を救い出してくれる誰かのことをずっと待っている」こんな願望に心当たりはありませんか?オタクの皆さんに言っています。
この映画はそれが実現される尊い作品です。結構直接的な表現もおおい映画ですが、誰かにとって美しいものや醜いものがどんなものでもありうると思わされます。そしてかなりいい喫煙シーンがあります。ありがとう。
個人的な癖の力で心臓グリグリされたい方におすすめです(エログロで避けるのはもったいない作品です)!
こちらに少し詳しい感想あります。
おわりに
新作編はこちらから!
そのほか月々の感想はこちらのマガジンにまとめてあります。今回紹介した映画の詳しい?感想もあります。
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