榎並洸太

榎並洸太(えなみこうた)と言います 小説を書く一般人です よろしくお願いします 感想等…

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榎並洸太(えなみこうた)と言います 小説を書く一般人です よろしくお願いします 感想等々あれば是非お願いします!  ※誤字脱字・誤用などなどが多い人間です。見つけたらこっそり教えてください X(旧Twitter):https://twitter.com/Enami_Kouta

マガジン

  • ランダムお題 短編集

    ランダム単語ガチャで書いた、短編小説をまとめた物です。

  • 短編小説集

    私が書いた短編小説をまとめてるやつです。 【ランダム単語ガチャシリーズ】とは別に、趣味で書いたものや、過去に書いたものなどなどをこっちにまとめます

最近の記事

明日へ

1  四月七日、新学期を明日に控えた日。職員室の前に、知らない名前の青年が佇んでいる。  担当の先生が言っていた転校生だろうか、僕以外にも多くの生徒が転校生を観察している。  体型は筋肉質で背は平均ぐらいだろうか、なかなか綺麗な顔立ちをしている。通信用デバイスを立ち上げると、クラスメイトの女子達が早くも転校生の顔立ちについて黄色い声援を挙げている。  転校生は旧式の通信用デバイスをズボンのポケットから取り出す。 レトロ趣味なのだろうか、政府によって出生時にマイクロチ

    • 短編小説 碑

       十月二十八日木曜日、気温二七度、湿度八三%、北西からやや強い風が吹いている。  昨晩から今朝にかけて強い雨が降っていたが、八時三十分現在時点では、大部分の雨雲は東南へと流れている。  僕はベッドから身を起こし、身支度を整える。今日は賢人に合う日だ、ここしばらく雨が続いていたため、賢人の元へ行くことができなかった。  僕は鼻歌を歌いながら、コーヒーを一杯準備する。未だにコーヒーの美味しさは分からないが、今日はどことなく甘く感じる。  家の外から登校中の小学生の声が聞こえる。変

      • 短編小説4 架空請求

        お題:「架空請求」「秋」「不愛想」 ➡書き終わってから「不愛想」の存在を思い出しました… なので、不愛想要素はないです。すみません 俺、山田正は今日、山田正の実の両親に架空請求を行う。 夏の暑さが薄れ、道を行きかう人々の中に、ちらほらと長袖を着ている人が出始める季節。俺は、パーカのフードをかぶり、行きかう人々の流れに逆らって歩いている。  俺は先月、架空請求の被害にあった。こんな詐欺引っかかるのなんて年寄りか、よほどの世間知らずだけだと馬鹿にしていた。しかし奴らは俺が想像

        • 短編小説3 遠い所

          お題:「あんぱん」「脚」「千客万来」  皆さんこんばんは、今夜も千客万来で良かったです。多くのお客さんが入れ代わり立ち代わり来ていただいて、学者冥利に尽きますよ。  さて、今日は何の話をしましょうか。そうですね…。そうだ、皆さん刑事という職業は知っていますか? えっ、知らないって。まあ、それはそうですよね。なにせ、刑事についてわかったのなんて、最近の事ですから。 私でも、まだまだ知らないことだらけですよ。それでも、私にも意地がありますから、全力を尽くしましたよ。そして、何と

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        • ランダムお題 短編集
          4本
        • 短編小説集
          2本

        記事

          短編小説2 忘却

           お題:「コカイン」「過剰摂取」「忘れる」 何で、連続でこんなにお題が暗いのだろうか。 もうちょっと楽しいお題で書きたい…。 ※注 「コカイン」を文中に出しているのでお気をつけてください。    俺は何か忘れている。それは多分物凄く重要で、絶対に忘れてはいけないことのはずなのに、どうしても思い出せない。  数日前に何か強い衝撃を受け、気を失った後に病院へと搬送された。精密な検査の結果、俺は記憶の半分近くを失っていることが分かった。それは、基本的な物や事柄に関する事だった

          短編小説2 忘却

          短編小説1 ペン回し 

          お題:「ペン回し」「ジレンマ」「認知症」 僕は今日も勉強しているふりをして、ペン回しをする。  同じクラスの佐藤がきっかけだったと覚えている。  高校生の兄がいる佐藤が、家で覚えてきたペン回しをクラスで披露した。今思えば稚拙で、ペン回しとも呼べるものではなかった。でも、学校という、退屈気回りない空間に押し込められていた僕等にとって、ペン回しは都合の良い暇つぶしだった。  2.3日もすれば、僕たちは何処からともなく覚えた技を互いに競いあい。そして、もう数日もしたら、購買のデ

          短編小説1 ペン回し 

          決意

          こんばんは、『挨拶』に不定期更新と書いたのですが 文章力向上のためにも、『ランダム単語ガチャ』で出たお題を数日に1本、短編小説として書くことを決意しました。 何時まで続くかわからないですが、できる限り頑張っていきます…。 生温かい目で見届けてください。 よろしくお願いします。

          短編小説 水母 

          ※注意 いじめ・家庭内不和などの描写などを含みます。ご了承いただける方のみ読み進め下さい。  私は海が好きだ。幼い頃母に連れられてやってきた海の楽しさが、夕日に照らされ茜色に染まる海の綺麗さが。  私は、茜色に染まった海を眺めながら、彼が来るのを待っている。  彼と呼んでいるが性別はわからない。ただ、低く響く声をしているから彼と呼んでいる。  彼は半月前に、今日と同じように海を眺めていた私に声を掛けてきた『クラゲ』である。  当初は困惑した。クラゲ型の水中ドローンか

          短編小説 水母 

          挨拶

          始めまして、榎並洸太(えなみこうた)と言います。 趣味で小説を書いている一般人です 書いた小説を見てもらうためにX(旧Twitter)とnoteのアカウントを作りました。 ジャンル問わず色々と書いてます。陰鬱な内容などあまり気分の良くない小説もあるので、見ていて気分の悪くなった方はそっと閉じてください。  (なるべく配慮をして投稿するつもりです。ご了承ください) 投稿頻度は不定期です。出来たら上げます(めんどくさがりな上、遅筆です…) 感想も是非お願いします。楽しみに読ませて