豊かな言葉を手に。
昨日の今日の…の話ですが。
はりきって何回も歩いたり走ったりしながらグラウンドまでの往復をしていたら、夕方の図書館からの帰りには、もうくたくたです。
脚がじーんとして、疲労感でふわふわしている。(運動不足め!)
今日も晴れて、空気はきんと澄んで冷たくて、遠くの山はもう真っ白。
いつのまにか大豆もすっかり刈られて何もなくなった畑、紛れもなく冬の景色だ。
朝、夫を駅まで送って行った帰りに、ひとりで本屋に寄る。
近くのTSUTAYAは朝も開いているので、こんなときありがたい。
ぐるりといつもの順番で見てまわると、雑誌コーナーで、その表紙に一目惚れ。
雪の降る街中を、くまさんが何やら買い物したのかプレゼントなのか、赤い袋を助手席にのせて運転している。
その静かだけれど心浮き立つような世界に引き込まれて、思わず手に取った。
何年ぶりに買っただろう、『暮しの手帖』。
ほくほくしながら抱えて家に帰る。
ページをめくると。
お祝いをのべる、喜びの言葉を言う、という意味のことば。
ことほぐ。
確かに、とってもふくよかだ。
この言葉に出会えただけで、もう満たされるような気持ち。
今日改めて手にしてページをめくっていると、この一冊に「暮らし」に関する内容がぎっしり詰まっていることがわかる。
豊かであたたかい。
そんな言葉がぴったりだと感じる。
ビクトリアケーキのレシピ、ウー・ウェンさんの料理、大好きな高山なおみさんの「気ぬけごはん」もまだ続いていることを知り、うれしくなる。
最後に「編集者の手帖」というページがあって、
そこに、つくっていきたい雑誌への真摯な思いと値上げせざるを得ない現状について書かれていた。
まさにそう、雑誌を読むと、その編集の方々の思いはちゃんと伝わります、と言いたかった。
最後にこんなことも。
本が、本屋が好き、大きな書店も小さな街の本屋さんも。
なくならないでほしい、そう思うなら…
便利さに負けてネットで買うことも多いけれど、でも、やっぱり本屋さんに足を運んで、偶然の出会いも大切にしながら本を買いたい。
そんなすてきな雑誌との出会いに、うれしい日でした。
少しずつ、大事に読もうっと。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?