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ゆれる、香り、言葉。


霧の立ち込めた朝だった。
冬の真っ白はよくあるけれど、緑と白がこんなに共存した朝はめずらしい。
あぁ、晴れて暑くなるな、と思う。


仕事は午前中だけでした。
同じくお昼にサッカーを終え、おなかをすかせて帰っている兄弟を待たせないために、急いで帰る。
お土産にアイスをいつもよりたくさん買って。

二人とも、黒いタンクトップとパンツ(つまり下着姿)、という格好で待っていて、なんだか可笑しかった。


ごはんを食べたあとしばらくゲームをしていたけど、私が庭に出ていると二人も出てきて、そうだ!と今年初の水鉄砲合戦になる。
結果、びしょびしょ。笑
気持ちいいよね、こんな日は。


日陰から、二人が裸足で水を飛ばしながら走り回る姿をぼーっと眺める。
芝生の上に虹が見える。

あぁそして、また芝生はどんどん伸びている…。
目を逸らしたい。


霧の朝の麦畑。



2日前に植えたハーブたち。
苦労して作った、私の小さな花壇。


真夏日、大雨、真夏日、と続く激しいときに植えちゃって失敗したかなぁ…と、気が気じゃなかった。

でも、植えた暑い日に、つぼみのついた茎をくったり垂れていたラベンダーは、昨日の大雨に打たれ、今日の強い日差しにあたる中でも、すっくとまっすぐに首を上げていた。

他の子たちも、新しく柔らかな葉っぱを確実に増やしていて、あぁ心配しすぎだった、みんな強い、と胸を撫で下ろす。


暑い中、私の心配を知らぬ顔で、そよそよと気持ちよさそうに風にゆれている。
そっと葉っぱに触ると、それぞれの香りがしっかりと手に残って、もうそれだけでうっとり深呼吸する。

このまま、元気に大きくなりますように。



今日も結局、そんななんでもない日の日記です。



そういえば。

明日返さなければならない図書館の本が、思いがけずとてもよく、後半いっきに読み切ることができました。
最後は、喉と目の奥がツーンと痛くなって…。
よい意味で裏切られました。


でも本当は、急いで読む本じゃない。
読点が多めの文章が印象的で、それも私にとっては心地よくて。
ゆるりとしているけれど、言葉ひとつひとつに意味があって、ゆっくり、ゆっくり、深いところに潜っていくような。
あぁ、なるほど……そういうことか、とつながる。


繰り返し読みたい、でも返さなければならない、買おうかな…と迷っています。



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