光田健輔論(46) 変革か呪縛か(1)
戦前の「光田イズム」は、戦後のハンセン病医療を担った光田らの次世代の医者や厚生省官僚にどのように受け継がれたのだろうか。
「三園長証言」の光田健輔(長島愛生園)、宮崎松記(菊池恵楓園)、林芳信(多摩全生園)はほぼ同年代であり、絶対隔離政策を生み出した「第1世代」である。次に、光田らの指導や影響を直接に受けた直弟子たちの「第2世代」、さらに光田らが引退した後の「第3世代」、彼らは「光田イズム」を継承したのか、それとも呪縛されていたのか。私は「らい予防法」の廃止は、光田イズムの