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ゲームレビュアーえむの私的GOTY2022

2022年は私がゲームのレビューを書き始めてから一番忙しい年だった。

夏あたりまでは積みゲーでキャッキャする余裕があったのだが、ありがたいことに次々とレビューの依頼を頂くことになり、自分で買ったゲームはどんどん積みゲーと化していった。

しかし、そのほとんどは電脳空間に積んでいるだけ。つまり物理的にはノーダメージだ!ヤホォーイ!

その電脳空間から引っ張り出してきたタイトルやPR依頼を頂いてプレイしたタイトルのなかから2022年の個人的GOTYを書き出していきたい。

1.『最近の日常的不可思議 Monday Loop』

『最近の日常的不可思議 Monday Loop』はフリーライターが取材先で、同じ1日を何度も繰り返しているJK&DKと出会うループモノのデジタルノベル。

本作を抜きに2022年のGOTYは語れない。

昨年(2021年)、ラブムーさんに『深夜徘徊のための音楽 beats to relax/stray to』の存在を教えて頂いてからというもの、Plastic Tekkamaki Manufacturingの作り出す世界にどっぷりと浸かっている。

日常に忙殺されて疲れ切った身体に気怠げなテキストとLo-Fi HipHopサウンドが効く。私にとっては回復薬に等しい。過去作同様、非の打ち所がない。超 for meな作品だった。

ここがいいよねー的なところはレビューを読んでね。

ゲーム雑談ラジオ「超脱線!ゆるゆるゲームトーク」の2022年私的GOTY回で本作についてラブムーさんと一緒に語っているので、ご一緒にどうぞ。

2.『A Memoir Blue』

『A Memoir Blue』は水泳のトップ選手である主人公が過去、母との間に生まれたさまざまな感情を追体験するアドベンチャー。

プレイ時間はわずか1時間だが、美しいアートワークと繊細な演出に心を奪われる、濃厚な体験となった。

本作で印象的だったのは音楽の使い方。シンプルな環境音や音数の少ないインスト曲を使いながら、ここぞのポイントで女性ボーカルの曲が流れ、鳥肌が立った。演出の妙が光る秀作。

3.『The Longest Road on Earth』

獣人たちの生活を味わうアドベンチャー。

私は本作を勝手にMVG(ミュージックビデオゲーム)と呼んでいるが、本作こそ"音楽を聞くためのゲーム"の旗手的な存在になり得ると思う。

冒頭から細かくパン振り(音を左右に振り分けること)された作りは音楽を味わうことにフォーカスされているし、その先にあるビジュアルと音が溶け合うような感覚がある。ヘッドホンでのプレイがおすすめ。

今回選んだタイトルのなかで唯一レビューを書かなかったので、おすすめのレビュー記事を紹介しておこう(「ゆるゲー」で何度か言ってるけど、ヨージロさんのこのレビュー最高なんだよなー)。

4.『Road 96』

『Road 96』は独裁国家からの脱出を目指して国境超えの旅に挑むアドベンチャー。

主人公は旅の途中で個性豊かなキャラクターたちと出会う。道中のイベントはランダムであり、プレイヤーによって異なる体験ができるのが本作の売りだ。

旅先で出会った人たちとのその場限りの交流を強く印象付ける作りはロードトリップアドベンチャーを名乗るにふさわしく、一期一会の旅を味あわせてくれた。

PRで書いたレビュー↓

5.『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』

『レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ』はスター・ウォーズシリーズの映画9作品を体験できるアクションアドベンチャー。

本作もPRでプレイした。事前に映画を観てからプレイしたのだが、映画の世界観をレゴに落とし込むの上手すぎるだろ!と口走ってしまうぐらい、スター・ウォーズみがある。

デフォルメされているし、演出もコミカル寄りだが、リアリティーがあり、映画全作品を履修していなくても、名シーンを中心にシリーズ全体をザザーッと追えるところも良い。

本作に限らずレゴシリーズは基本面白いし、版権モノは原作への愛を感じるものが多い印象がある。マイ・ベストレゴゲーは『レゴ バットマン』だが、それに匹敵するぐらい楽しめたタイトルだった。

レゴだからってお子さま向けとかなめるなよ!!!

おわりに

改めて書き出してみると、私は音楽そのものや音楽の使い方に優れたタイトルを好んでいることを再認識した(1,2,3)。

良い音楽であることは前提として、どのタイミングどの曲どのように鳴らすか、そのための音選び音作りはゲーム演出における重要なファクターだ。

ゲーム音楽が注目されている今、好きな曲について語り合うことも楽しいが、それと同じぐらい音楽の使い方についても注目してみるとゲームの見方はもっと変わっていくのではないだろうか。

2023年はゲーム内で音楽がどのように使われていて、それがなぜ良いのかをいっぱい考えてみようかしら。そして、その調査と言いつつゲームライブラリーを増殖させる未来が見える……やっぱりやめとくか。

本年もお世話になりました。来年もよろしく!!!

◆◆私のTwiterとレビューサイトもよろしくねー!◆◆






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