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迫りくる職場崩壊を救う感謝が生む挑戦とシナジー(元リク女子が見てきたMVPチーム土台の作り方)

突然ですが、あなたは部下、同僚、上司、職場で「ありがとう」と面と向かって伝えていますか?「いやいや、言うでしょ当たり前に」「そんなに言い過ぎたら当たり前になる」「そんなこと言わなくたって、わかってるでしょう」と思っている方はちょっと危険です。


危険な思い込み

 心のどこかで、「やって当たり前だよね」、「もっとやって欲しい」などと、相手の存在が当たり前になってしまっていたり、期待しすぎてしまっていたりする人もいるかもしれません。

誰しもが、家族や友人、職場の同僚、上司、部下などから「ありがとう」と労われ、報われた気持ちになったり、辛い気持ちが救われたり、1日の疲れが吹き飛んだりした経験は、誰しも経験したことがあると思います。

求人サービスなどを提供するエン・ジャパン株式会社(東京都)のアンケート調査にて、「仕事のやりがいを感じるとき」のランキング1位は「お礼の言葉をもらうこと」

エン・ジャパン株式会社(東京都)のアンケート調査

多くの人にとって、相手からの感謝の気持ちが、働く意欲の源になっているとも言えます。

一度考えてみてほしいのです。あなたが最後に、感謝の意を伝えたのはいつでしょうか。自分は「感謝」を伝えているつもりでも、その頻度が低い人は多く、習慣として言えていない人が殆どなんです。(自戒を込めて)

「ありがとう」は自己肯定感を引き上げる

「ありがとう」って、理由と一緒に言われたら、やっぱり嬉しいんですよ。誰かの役に立てた、喜んでもらえたって思えるから。人は誰でも、認められたいと思っています。周りから評価され、認められ、愛されたいと思うのです。「ありがとう」という声がけをもらえないと、自分の頑張りが無視されたような気持ちになってしまう。そうすると、自己肯定感が下がり、目標に向かって努力するモチベーションは確実に低下していきます。

「給与をもらって仕事をしてるんだから当然だろう」「ありがとうと言われなければ、できないのか」という声も聞こえてきそうだが、人間は機械ではないのです。

上司が「ありがとう」を言えない職場の末路

時代は今、大転職時代です。誰もが自分の価値を高く見積もってくれる、自分を大事にしてくれる会社で成長したいと考えます。そんな中で、指示や命令ばかりで、労いが不足した環境で仕事をしていると、自分は何のためにこの会社にいるのか、わからなくなりませんか。

「ありがとう」言えない上司は、人間関係で必ず躓きます。どんなに秀逸な戦略を描こうとも、あなたが自身がどれだけ優秀であっても、人間関係で躓いてしまうのです。会社は団体戦です。信頼関係が築けないというのは、致命的な弱みになります。

 相手に、何に感謝しているのか(行動、存在)を丁寧言語化して、ありがとうを加えて、「助かっているよ」「救われたよ」「嬉しかったよ」「感動したよ」「刺激を受けたよ」などをフィードバックしてあげて欲しいのです。
あなたのちょっとした気遣いが、相手をもっと喜ばせよう役に立とうと思うエネルギーになるからです。

「ありがとう」で自己効力感を感じている組織

自己効力感がある組織には挑戦が生まれます。この挑戦のシナジーは、「ありがとう」の愛から生まれるのだと私は思います。上司、部下、同僚、それぞれがそれぞれの存在を認め、その存在や、行動に感謝する、そういう仕組みや習慣が、組織にありますか?褒める文化が醸成されているでしょうか。

リクルートでは、3カ月ごとに表彰があります。15年の中で様々な最優秀チームを見てきましたが、共通点は、「全員で同じものを見て、挑戦している」ことです。なぜ挑戦できているか、それは上司と部下間はもちろんですが、チーム内でお互いの挑戦を認め合い、ねぎらいの声を掛け合う土台が作られているから。そういう文化醸成ができるチームは「私はこのチームにいていいんだ」「私はこのチームにいる価値がある」という自己効力感があります。悩みは消え、本来の力を引き出しやすくなる、そしてそれがそのまま行動量になり成果となるのです。

「褒めること」を習慣化する

普段から出来ていなければ、「いざ」ってときには全く言葉が出てこないのは当たり前です。

✖ 相手が何か、特別なことをするまで「待つ」
〇  小さなことでも労いや感謝の言葉をかける

上司の言葉は、とても大きな影響力があります。その言葉に、救われる人もいれば、失望する人もいて、その言葉をきっかけに、職場を離れる決意をする人も多いのです。(本当の理由はもちろん人事には伝わりませんが)

感謝やねぎらいは、口に出して言わないと伝わらないのです。言葉を変えて、感謝を伝え続ける、その言葉の引き出しを作っていくためには習慣にするしかないのです。

「ありがとう」「いいね!」「助かったよ」「嬉しかったよ」そういう言葉が、社内に溢れ、「よし!もう一歩踏み込んでやってみたい!」と思える、そういう文化を自分から作れるリーダやマネージャーのチームで働くメンバーは元気です。

多くの社員の仕事のやりがいの原動力は「ありがとう」なのです。

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