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はじめまして。

 私のnoteを開いてくださいまして、ありがとうございます。
 キャリアコンサルタント兼コンパッショントレーナー🄬の、なるかわです。
 私がなぜキャリアコンサルタントや、終活カウンセラー、コンパッショントレーナーになったのかなど、自分自身のこれまでを振り返りながら、初回のnoteを、スタートさせたいと思います。
 もしよろしければ、お付き合いいただけると嬉しいです。


1.キャリアの中断と再開

 数年前、私は自動車メーカーを退職し、夫の駐在先であるドイツに帯同しました。

 何の迷いもなく決断したと思っていたのですが、退職日が近づくにつれ、好きだった会社や仲間と離れ、またそれまで積み上げてきたキャリアを手放すことに、不安を抱くようになりました。

 恐らく傍らにいた上司も、そのことに気付いていたのだと思います。配偶者の転勤等により、やむを得ず退職した社員が、その退職事由が解消した際に、再び同じ職場で勤務ができるよう会社が支援する、そういった制度を使うことを、強く勧めてくださいました。
 悩んだ挙句、結果的に私はその制度を使いませんでした。「新しい人生を切り拓いていくんだ」という覚悟が、充実したドイツでの生活を送ることを後押しし、それにより得られた経験が、次のキャリアにも繋がるだろうと思ったのです。

 しかし数年後帰国した私は、案の定キャリア形成に悩むことになります。

 引っ越し荷物も届かないうちに、すぐに転職サイトに登録し、次々応募しましたが、選考の見送りを知らせる、いわゆるお祈りメールを何通も受け取ることになりました。
 もちろんハローワークにも通いましたが、その頃には、自分の市場価値が見えなくなっていて、「どんな企業のどんな仕事であれば、私は受け入れられるのだろう」と思うようになり、自律的な意思決定が、できなくなっていたのです。
 幸いほどなくして内定をいただき、再就職することはできましたが、この頃から「これから先どのように生きたら、よりよい人生を過ごすことができるのか」ということを考えるようになり、そこである時『終活』に出会ったのです。


2.終活カウンセラーへ

 『終活』と言っても、その考え方は十人十色ですが、多くの方は「葬儀やお墓」「相続」など、人生の終焉にむけての準備をイメージされるのではないかと思います。

 私は『終活』を、「人生のゴールまで、自分らしく、よりよく生きるための活動であり、自分自身と身近な人を幸せにするもの」と考えています。


 なぜか20代の頃から、人生はいつ終わるのか誰にもわからないという意識が強く、今思えば、私はずっとなんらかの『終活』をしてきたように思います。
 それは、死ぬまでにやりたい事や、行きたい場所を考えたり、実行したり。本当の自分を知り、人生という旅の計画書を、常に書き換える作業のようなものだったとも言えます。

 私は『終活』を学び、同じように『終活』を考える方のサポートをしようと決め、早速、一般社団法人終活カウンセラー協会にて、終活カウンセラー・初級を取得しました。
 
 そう遠くない将来、定年が70歳になるのはほぼ間違いないでしょう。さらに希望者は75歳まで働ける時代も来るかもしれません。そもそも定年という考え方すらなくなることだって考えられます。また、組織に属さずに、個人事業主となって、80歳でも90歳でも仕事を続ける方も、珍しくなくなるかもしれません。ちなみに母は80歳まで現役のヘルパーでした。
 終活は人生の棚卸しです。それはすなわちキャリアの棚卸しでもあります。
 ここで深めるべき学びはキャリアについてなのだと悟った私は、キャリアコンサルタント資格の取得を目指すことにしました。


3.挫折から始まったキャリアコンサルタントへの道

 専門実践教育訓練給付制度(最大70%の学費が戻ってくる制度)を使い、キャリアコンサルタント養成講座に通う日々が始まりました。
 キャリア理論やカウンセリング理論は、多くの学者が登場し、覚えるのに苦労しましたが、理論の内容はどれも非常に興味深く、また様々なバックグラウンドの、様々な年代のクラスメイトと共に学ぶことで、新たな価値観に触れ、視野も広がりました。勉強が大好きになり、暇さえあれば専門書を開いて読んでいたり、お昼休みも食事の時間を惜しんで勉強するほどに熱中していました。

 ここまで順調に思えた資格取得の道ですが、私はその後思わぬ挫折を味わうことになります。
 それは、学科試験の不合格です。


 資格試験は、誰でも相応に勉強すれば合格点が取れる、そう思っていました。仕事をしている時間と眠っている時間を除いた残りの時間は、ほぼ学習に充てていたと思います。
 そして、試験当日も、自信を持って試験会場に向かった私でしたが、いざ試験が始まると、最初の問題で少し躓いたことが引き金となり、パニック状態になりました。
 問題を何度読んでも、まったく頭に入ってこないのです。こんなことは生まれて初めてでした。

 結果、あと一歩のところで、合格点には届きませんでした。

 この時の落ち込みは尋常ではなく、周囲を心配させてしまうほどでしたが、実は1週間後に、キャリアコンサルタントの面接試験が控えていて、落ち込んでいる時間はありませんでした。
 早く気持ちを切り替えなければ、実技試験も不合格になってしまう、そう思っていたところに、夫の母である義母から電話がかかってきました。
 義母は「がんばったのに、残念だったわね。でも、私はがんばっても上手く行かなかった人の気持ちがわかる、寄り添えるカウンセラーになれるってことだと思うわよ。だって、そういうお仕事なんでしょう。」と言ってくれました。
 そう言えば、キャリアコンサルタント養成講座の初日、講師の先生も仰っていました。

「キャリアコンサルタントという仕事は、あなたのどんな経験も、全てひとつ残らず役立つ仕事です。」と。 

 学科試験の不合格は、今ここにこうして書いていても、未だに人に話したくない出来事です。けれども、現実としてそれを受け入れ、違う枠組みで見直すことができた私は、肩の力が抜けたのか、面接試験は緊張こそしましたが、実力を100%出し切ることができました。そして、先に実技試験の合格を手にし、次の回の学科試験で合格し、晴れて国家資格キャリアコンサルタントの登録をすることができたのです。

 すべて計画通りとはいきませんでしたが、学科試験の失敗は、それまでの私がどこか傲慢であった事を教えてくれたのだと思っています。
 また、この頃終活カウンセラー1級資格の取得も終えました。


4.コンパッション・フォーカスト・セラピー(CFT)

 何か出来事が起きた時、頭の中にふと浮かぶ考えを「自動思考」といい、人は、自動思考によって気持ちが動き、行動します。
 一方、この自動思考に歪みがあると、人は現実を正しく認識できず、ネガティブな考えを強めてしまいます。


 キャリアや人生についての悩みも、実はこの自動思考の歪みによるものが少なくないと言われています。
 例としてよく挙げられるのは「べき思考」で、これは文字通り、~すべきあるという考えにとらわれてしまうことです。ほとんどの人が、多少の「べき思考は」持っているものですが、これが強いと、自分を批判したり縛り付けたりして、気持ちとのバランスが取れなくなってしまいます。
 こうした自動思考の歪みは、他にもいくつかパターンがあり、それによって人は、意思決定も歪んでしまうことがあるのです。

 この自動思考を修正して、バランスの取れた考え方と、前向きな行動を身につけるのが「認知行動療法」であり、うつ病や、パニック障害などに対し、科学的根拠に基づき有効であるとされている心理療法です。
 私はこの認知行動療法の考え方を学ぶことにより、質の高いカウンセリングができるのではないかと考え、専門家の集まる学びの場へ積極的に参加しました。

 その過程で出会ったのが、「コンパッション・フォーカスト・セラピー(CFT)」です。

 CFTにはコンパッション・マインド・トレーニングという、ワークやエクササイズがあり、これらを通じて、セルフ・コンパッション(自己へのおもいやり)を身につけていきます。セルフ・コンパッションが高められると、自己批判が減り、幸福感が高まり、ストレスに強くなると言われています。また、自己を成長させるモチベーションを高めるので、キャリア形成にも役立ちます。
 私は、コンパッション・マインド・トレーニングにより、ひとりでも多くの方に、感情的なウェル・ビーイング(良好な状態)をお届けしたいと思い、セルフ・コンパッション第一人者である東京成徳大学の石村准教授より、直接指導を受けました。
 これまでにクライエント様に200時間以上セッションを行っています。また、現在(2022年8月)も石村准教授のCFTチャレンジコースにてオブザーバーとして参加させていただき、CFTを学ぶ仲間と、常にブラッシュアップしながら、自己研鑽に努めております。
 (CFTについては、また別の記事で詳しく投稿したいと思います。)


 以上、非常に長い最初のnoteとなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。今後とも、何卒よろしくお願いいたします。


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