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香月紫帆
2023年1月6日 09:33
あけましておめでとうございます。今年も香りと古典の話をしていきたいと思います。人間の嗅覚というのは、もともととても軽視されていました。というのは、ギリシアの哲学者がいうように、「ほかの感覚(味覚や聴覚、視覚、触覚)よりも原始的」と思われていたからなのかもしれません。じじつ、動物は(人間ももちろん含めて)脳より先に鼻の器官が出来上がるので、確かに原始的ではあるのでした。
2022年8月18日 21:48
香りをご案内するのに、読み物があったほうがいいのかな、と思って「香りの物語」シリーズを始めます。1.楽しみとしての香香りを調香する技術は奈良時代、鑑真和上とともに日本に来ました。鑑真和上についてはまたどこかでご紹介しますが、唐招提寺の薬師所が最初の調香所となりました。最初は薬の一つとして。また香りは、宗教儀式のために使用していました。そんな香りを貴族たちは自分の楽しみとして調香し、部屋にた