見出し画像

夏の北欧へのプチ移住:「90dayFinland」に参加します。

夏の3ヶ月間、フィンランドにプチ移住するプログラム(90 day Finland)に参加することになりました。約4年ぶりにフィンランドで過ごせることを楽しみにしています。

プチ移住というタイトルをつけましたが、このプログラムはフィンランドで暮らすだけではなく、世界中の起業家や専門家、投資家などとネットワークを広げたり、ビジネス機会を探ったりと、様々な恩恵を受けられます。

2020年から始まったこのプログラムは、今年で4年目に入りますが、日本人が参加するのは今年で初めてのようです(今年は日本人が2人います)。

毎年500名近い応募のある人気のプログラムですので、内容や体験をシェアしていきたいと思っています。まずは、90 day Finlandの概要や、現地へ行くまでに受けられるサポートの内容などをご紹介します。

90 day Finlandとは

このプログラムは、ヘルシンキ・パートナーという世界の起業家や専門家、投資家などをフィンランドに誘致したり、ビジネスのサポートを行う政府系の機関が実施しています。

日本でも、専門能力の高い外国人から日本が選ばれるようになるための施策(ビザ基準の緩和など)を行っていますが、人口の少ない北欧においては、より積極的にスタートアップや起業家、高度な専門を持つ人たちを呼び込むことに力を入れていると感じています。

日本には珍しいタイプの組織ではありますが、北欧ではフィンランドだけではなく、デンマークにもCopenhagen Capacityという同じく政府系の機関が「いかに自国が豊かな暮らしとビジネスに最適な環境であるか」を世界中に示す役割を担っています。

90 day Finlandも同様の活動の延長線上において、短期間のプチ移住体験をサポートすることで、フィンランドの豊かな生活とビジネス環境を世界中にアピールすることを目的にしています(と私は解釈しています)。

例年500名近い応募が世界中からあり、そのうち約15名が夏の8月から10月にかけてヘルシンキに集まります。なお、フィンランドの友人に聞いた話ですが、日本との交流を深めたいという意図もあるようで、日本人は採用されやすかったように思います。

参加するメリットについて

8月から現地で始まるプログラムに参加する前ではありますが、既に何度も一緒に参加するメンバーとZoomで会ったり、ヘルシンキ・パートナーからのサポートを受けています。

事前に分かっている範囲とはありますが、どのようなサポートがあるのか、どのようなメリットがあるのかについて少しご紹介しようと思います。

まず、前提として金銭的なサポートは特にあるわけではありません。
自分で飛行機のチケットを予約して、宿泊先を予約するのと何が違うのかというと、主に3つあると考えています。

移住準備の支援

1つめは、プチ移住のための準備に関するサポートが受けられることです。

例えば、私は家族(小学校入学前の子ども2人)で行こうとしていますが、保育園を探したり、家族向けのアパートメントを探して契約するのはリモートで、かつ言葉が違うので簡単ではありません。

プログラムに参加することで、Vialto Partnersという移住のための専門家からそれぞれの参加者のニーズに応じたサービスを受けることができます。私の場合は、すでに夏の間に通うことになる家から近い保育園を探していただいています。期間限定であるため、入学金を免除してもらう交渉や、2人とも同じ保育園に入れるようなところを探してくれたりと、助かっています。

このほかに、家族で住むアパートやおすすめのエリアなどについて教えてくれます。私の場合、フィンランドに住んでいたのでエリアやアパートの種類などについてはある程度知っていますが、初めてフィンランドに行く人にとってはありがたいサポートだと思います。

また、そのままフィンランドに移住したいと考える人も例年いるようです。例えば、昨年は3−5割近い人がそのままフィンランドのビザを申請することになったという話を聞いています。その際、起業家やフリーランスのビザの申請についても支援いただけるとのことです。

ビジネスの支援

2つめは、90日間の間に達成したいこと、経験したいことをビジネス面からも支援いただける点です。

先ほどご紹介したヘルシンキ・パートナーの専門家から、一人専属の伴走者についてもらい、90日間で経験したいことを踏まえて、色んな人を紹介してくれたりしています。

例えば、私の場合は、スマートシティ、ウェルビーイング、イノベーション、デザインなどのキーワードを切り口に、現地のスタートアップや重要な役割を担っている方々との関係を結んでいただいて、直接お会いして話をしたり今後の活動につながるような関係性をサポートいただきます。

プログラムの参加者は、起業家やインフルエンサー、サステナビリティ領域の専門家など、フィンランドの事例を調査したり、一緒にビジネスを行ったり、マーケットを広げたり、それぞれが何らかの意図を持っています。

その意図が達成されるよう一人一人に伴走してくれるというのがメリットだと思います。

世界的なネットワーク

アメリカ、イギリス、インド、ナイジェリア、日本など、多様な国々から、各国の専門家や起業家などが集まってきます。

滞在中は、Maria 01というスタートアップや投資家などが集まるコワーキングスペースを利用することができたり、様々なネットワークイベントが開催されます。

Maria 01 - 病院がリノベーションされ生まれ変わったスタートアップハブ

ここでお互いを知ったり、アイディアを交換したりすることで、自分自身の事業アイディアを深めたり、今後につながるようなネットワークを拡大する可能性があるのと思っています。

また、1週間から2週間に1回のペースで、各領域の専門家を呼んだキーノート・スピーチや家族向けのイベントなども企画されています。

=====
今回は簡単に90 day Finlandの概要や参加するメリットについてご紹介してきました。参加することに全く費用はかかりませんし、リモートワークをしている人や起業家、今後フィンランドの移住を考えている人にとってはまたとないチャンスになるのではないでしょうか。

2024年も募集があると思いますし、今年の内容は引き続きレポートしていきたいと思っています。

最後に1つ、もしフィンランドに行っている間に何か調査してほしいことや一緒に何かできることがあればぜひご連絡お待ちしております。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

フォローやシェアいただけると嬉しいです。