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インナーチャイルドの悲しみが全て愛となる時

今回は私が書いたお話について書きます。

↓それはこれです。

この物語はお友達から話を聞いてそこからインスピレーションを得て書いたものです。

私の仕事はカウンセリングで、なおかつインナーチャイルド(子供の時に受けた傷や未解消の感情)を癒すカウンセリングのために、多くの方から過去の苦しさや辛い経験を聞くことをしています。

そんな中で思うことというか私にとっていつもとっても魅力なのは、その経験が何よりものその人の大切な核の部分を作っていくのではないか、という問いがいつも出てくるわけです。

もちろん過去の辛い経験ってしないほうがいいに決まっているんです。

だって悲しいことだから。


大切なものを失ったときの未消化な感情


今回描いた物語の主人公の男の子、そして大人になっている彼も、お母さんという大事なものを失っていきます。

つまりインナーチャイルドがいる状況であり、そしてその時の悲しさや辛さを誰とも分かち合うことなく、感情は受け入れられることなく、未消化な感情を持ち続ける、苦しさを持ち続けることになるのです。

家族というものがその部分を受け入れてくれるはずが、全ての家族、お父さんやお姉さんがそういったことをできるわけではなく、家族全員がその未消化な感情を持ち続ける。

そしてその苦しさが秘密となっていく、めっちゃインナーチャイルドの定番中の定番!

だからその秘密がやばいんだって!というお話の作り方にはなっています。


秘密というものがドラマになる!


この家族の秘密というものは死です。

とても重い物でもあり、そして仕方がないものです。

素晴らしい人生と人格を持つ女性が最後に裏切られるかのような死を迎えること、それは屈辱感と恥というものをもたらします。

そしてそれを見ないようにして生きていくことは人との隔たりを強くしていきます。

ここでは家族や町の人から離れていく姿を描いていますが、それは言語化できないことにおいてますます深まっていってしまうのです。


感情を感じられなくなる!


インナーチャイルドの定番としてある、感情を感じられなくなる主人公を描きました。

泣きたい時に泣けない、まるで自分のことのように感じられない、これは大きな傷を受けた人が持つものです。

寂しい、悲しいという気持ちを誰からも受け止めてもら得ない場合、そういった感情は全て、見せるべきものではないもの、恥ずかしいものとなります。秘密も伴ってですが。

そういった場合に、悲しい気持ちを感じないようにするために、心を閉ざします。

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実はそれは脳科学でも証明されていて、脳にあるをニューロン弁を閉めることとなっています。感情脳(大脳辺縁系)と思考脳(新皮質)の間にあるのがニューロン弁です

その脳にあるニューロン弁を閉めることによって、嬉しさや喜びなども感じられなくなり、生きている意味を感じられなくなったり、全てのことに充実感が感じられなくなるわけです。

https://emiyama.com/brain-inner-chile/

大切なものを失うことが怖い!依存


もう一つの特徴として大切なものを失うことが何より怖くなります。

そして大切な人やものはいつか自分から離れていくという思い込みが抜けることがないので、愛=自由ではなくなり、束縛、義務、我慢というものが愛だと勘違いするのです。

愛する人と離れることや別れることが自分の死を意味するようになり、愛というものを楽しめなくなる、人を好きになっても自由な関係を保てなくなるのです。

主人公の男の子はある女性を母親と見出すことにおいて、父を許すことができると同時に、失う怖さを味わいます。


悲しみの普遍性


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このストーリーを描いたときに、人の悲しさを理解することはとても難しいことだと感じたのです。
偽善的にならず、軽薄にならずに書くにはと思いました。

でも言葉にすることによって、悲しみという人間の根源の部分を人と共有できるんじゃないかっていう、希望みたいのもみえたんです。

この拙い文章をGoogleを使ってイタリア語に翻訳しインスピレーションをくれた方にも読んでもらいました。

彼は人とちょっと近くなれる気がするということを言ってもらいました。
もちろん全ての話は彼の話ではないのですが、そのことについては何も言いませんでした。

悲しみは人を断絶すると同時に言葉にすることによって、その悲しみを理解することができるようになる。自分が経験してないことだとしても、そのような悲しみを自分の経験から引き出すことはできる、そこには友情や繋がりを感じることができるものなんだなと。今回の経験で思いました。

近づくことはできると。


インナーチャイルドの悲しみを語る!ことの意味


私がカウンセリングをしていくにあたって、悲しみを言語化するグリーフワークというものがあります。

過去の自分の見つめられていなかった気持ちや感情を拾い出す作業です。

実はとっても地道で人によっては辛い作業かもしれません。

でも、自分の気持ちを金魚すくいの金魚のように、ゆっくりとすくい出し癒していく作業は驚くほど変化をもたらすものですし、新しい視点や愛というものを感じることができるのです。

全ての秘密は愛からできている。大切な人を守るために

全ての嘘は大切な人を傷つけないためにしている

周りの人に幸せになってもらいたいから、他人軸でいる。

心配することや干渉することが愛の表現であることもある。


全ての人はドラマを持ちそしてそこには愛があるのです。






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