山本えみりの物語

インナーチャイルドカウンセラーの山本えみりが書く物語です。書くことは癒すことだから私にとっては。出来事を文字にすることで全ての人と感情とか気持ちを共有できることが、誰かと近くなれるって思っていて、そういう感じで描いた短編小説です。https://emiyama.com/rink/

山本えみりの物語

インナーチャイルドカウンセラーの山本えみりが書く物語です。書くことは癒すことだから私にとっては。出来事を文字にすることで全ての人と感情とか気持ちを共有できることが、誰かと近くなれるって思っていて、そういう感じで描いた短編小説です。https://emiyama.com/rink/

最近の記事

死を迎えた家族は電話に出る必要はない

昨日の夜友達が死んだ 私の同僚でもあった。 アンドレアは私と同い年で 若すぎる死になる。 私が今の夫と同棲を始めて フィレンツェの屋根裏部屋に住んでいたときに 彼も近くに部屋を借りて住んでいた。 アンドレアと私はキャリアを探している時で 若い時の当たり前で お金もなかった。 だから分かち合えた。 たまにうちに来て一緒に食事をしてた。 若い時は自分の街以外から人が来ると みんなどんな小さなアパートでも ソファーに泊まっていってもらってた ホテルに泊まるお金がない時

    • めんどり

      僕は数年前、フランスにある禅寺にいた。 人生にはそういう時があるものだ。本当に、人生ににっちもさっちもいかなくなっていた。長いこと一緒に暮らしてきた、妻とも別れなくっちゃいけないことになっていて、これは今になっても、とても残念なことだけど、別れなくてもよければ、こんな悲しい選択をしなくてもよかったんだけど、そういうわけにはいかない、いくつもの、複雑で、歪曲した理由が二人にはあって、離婚という選択をすることにした。 もちろん彼女にも悪いとこはいっぱいあったけど、僕のほうが一

      • 秋 私に起こる全てのことに捧げる・四季

        私は一人で何もつけずに、彼の脇に横たわる。 愛した後のけだるさをたずさえ、目は冴えわたる。 フォロ・インペリアルを望む、ゴージャスなベットルームで、そのとってつけたような美しい景色に、私はうんざりする。 旅行雑誌に出てくるような、ローマの数々の遺跡は月に照らされ、ベネチア広場が背景に見える、お決まりでわざとらしいくらいの情景。 数分前までは、美しいと愛でていられたのに。今となっては趣味の悪い、吐き気をもよおす風景。 数百年前16世紀に、ローマのいたずら好きな侯爵が建て

        • もしそれができるのなら、そばにいて欲しい

          F : 長いことあなたと暮らしてきたけど、 レスのことどう思ってるの?満足したセックスなんてしたことないの。 わかってもらえるわけないけど? もう一緒に暮らしていく必要がないのじゃなのって思ってるんだけど? M : ほかに男ができたのか? F : かもしれないし、そうじゃないかもしれないでしょ。 M : 誰だよ。 F : 。。。。。。。。。。。。。。 M : 黙ってるってことは、僕の知ってる男か? F : だから、そんな人いないかもしれないでしょ。 M : じゃ

          真夏のジャズの夢・四季

          私が学生の頃付き合っていた彼はジャズが好きだった。 二人でよくジャズバーに行ったり、なけなしのお金をはたいては、東京のブルーノートへ通っていた。 若かったからジャズ雑誌も隅から隅まで読んで、ジャズの本も読んで、ジャズの起源とか、有名なミュージシャンの演奏を片っ端から聞きまくった。 誰が誰の影響を受けていて、誰を支持していて、どの流派でどの先生について、どこのジャズバーでキャリアを積んでとか、そういうことも、い間彼と一緒にいるだけで、おのずと学んでいった。 彼のことが好

          インナーチャイルドの悲しみが全て愛となる時

          今回は私が書いたお話について書きます。 ↓それはこれです。 この物語はお友達から話を聞いてそこからインスピレーションを得て書いたものです。 私の仕事はカウンセリングで、なおかつインナーチャイルド(子供の時に受けた傷や未解消の感情)を癒すカウンセリングのために、多くの方から過去の苦しさや辛い経験を聞くことをしています。 そんな中で思うことというか私にとっていつもとっても魅力なのは、その経験が何よりものその人の大切な核の部分を作っていくのではないか、という問いがいつも出て

          家族の秘密

          僕の母は16歳のときに亡くなった。その時から僕は何かが変わったんだ。 それは何かはわからない。 でもあるものをなくして、それは帰ってくることはなかった。 母は素晴らしい人だった。敬虔なカソリック信者で、町の人からも信頼をえていた。どこに行っても人のために生きてる人だった。この町で生まれ育った母は街の人をみんな知っていた。その頃のこの街の人口は1万人ちょっとだったから。そして町の人を愛していた。 母は中学校の教師を病に倒れるまでしていた。街のほとんどの人を知っている母は、