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梅の日の思い出

梅の花がきれいな季節になりました。
冬の寒々しい景色の中に、赤や白の花がぽっぽっと現れはじめると、心も色づき気持ちも弾んできます。

私が今の家に住んでよかったなと思うのがまさにこの季節。
我が家のある住宅地エリアから、コンビニや小学校が並ぶ大通りに出るまでの間に、梅畑、桃畑、桜の木のある公園が順に並んでいて、季節が進むごとに梅・桃・桜の花を楽しむことができるからです。

まず2月中旬になると梅の花の開花を喜び、少したつと次は桃の花、そして春本番になると桜の花を愛でることができます。それぞれが自分の番になるまでじっと待ち、見せ場が来ると堂々と咲き誇る。自然の大舞台を見られるこの道がとても好きです。

梅の花がほぼ満開です。
少し先を行くと、桃畑があります。まだ開花したばかりという感じでしょうか。
公園の桜のつぼみはまだ固そうです。


梅の花を見ると毎年思い出すことがあります。娘がまだもっと小さかったころ、二人でこの梅畑の前をよく散歩しました。「梅がきれいだね~」と私が言うと、娘は「あれは“ウメ”じゃないし、“ウメ”はきれいじゃない。しょっぱいよ! たべるものだよ!」と主張してきたことがありました。

娘にとって“ウメ”は、食卓の上でしか見たことがなかったからなんですね。そんな娘も、梅の花を「きれい~」と言いながら一緒に撮影につきあってくれるようになりました。



きっと毎年この季節になると思い出すことでしょう。


(おしまい)


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