わたしの心の四季
すこしあたたかくて
すこしさむくて
ほっこりとしている。
落ち着いていられるとき。
秋。
わたしの心の四季は、
秋からはじまる。
ちょっぴりわくわくすると、
葉が赤やオレンジに染まるのと同じように、
わたしの心も染まってゆく。
そして、ちょっぴり悲しいと、
葉のあいだを冷たい風が通りぬけるように、
わたしの心もさっと揺れる。
でも、この風は優しいんだ。
さっと吹いて、さっと心を救ってくれる。
そして、撫でてくれるんだ。そっと。
そんな優しさに包まれて、
ほっこり過ごしていると、
突然、寒さに凍りつくこともある。
冬。
スッッて、なーんにも心からなくなるとき。
まっしろ。まったいら。
この白さは、爽快でもあり、虚しさでもある。
無。一度原点に戻ってみるようなとき。
なーんにもなくて、心細くなるけど、
それに耐えないといけないときもある。
でも、きっと夜空で煌めく星も、
そんな私をそっと見守ってる。
そして、それを耐えて、挑戦してこそ、
春がくる。
まっしろじゃない。
薄いピンク。黄色。オレンジ。
なんだなんだ?
目の前がカラフルになっていく。
るんるんする。
わくわくする。
あたたかい風が背中を押して、
時には頭を撫でてくれる。
それでいいんだよ。がんばれって。
足取りが軽くなる。うきうきする。
それが春。
その足取りも、長くは続かない。
だって、暑くなっちゃうんだもん。
夏。
エネルギーが続かない。
せっかくがんばれてたのに、
なんだか疲れちゃうときもある。
でもね、そうやって、
たまにはだらだら過ごす時間も、
きっと大切なの。必要なの。
夏は、なんだか外が明るくて、
キラキラ、ギラギラしてて、
周りは輝かしいんだけど、
わたしは、ちょっと休みたい。
そんなふうに思っちゃうんだ。
そして、
そんな自分がまた嫌いになって、
やんなきゃだめじゃんって、
普通のわたしに戻れるとき。
それが、また、秋。
✳︎
心って、
こんなふうに循環してる。
高田三郎さんが、
「心の四季」っていう、素晴らしい合唱曲を作ってる。
人それぞれ、
心には四季があるよね。
わたしの心は、いまなんの季節だろう。
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