見出し画像

行動しなければゼロのまま

今日はこれまで割と耳に馴染んでいたつもりの
SDGsの理解を深めようと思って、
「SDGs×LEGO vol.52:レゴブロックで考える、私たちのミライ」
というワークショップに行ってみた。

まずは、LEGOを使わずにカードゲームで
SDGsの仕組みを体感する。

画像1

一つのプロジェクトカードを実行するには、
「時間」や「お金」が必要になる。
そして、それが無事に実行できれば、
「意思(やりがい)」や「お金」が自分に返ってくると共に、
「経済」「環境」「社会」
3つのポイントが左右される仕組みだ。

前半戦。
それぞれがゴールの紙を渡されて、
それを達成するために、プロジェクトカードを
進めるのである。

が、
まさに、タスクに書いてあった、
お金と報酬の数値に囚われた結果となった。

画像2

「こわっ」

2023年。経済のみが進む。
こんななるんだ。
なっちゃうんだ。

あんぐりした。

そして、後半戦。
今度は2030年を目指す。
さすがにやばさに気づいた参加者たちは、
周りに声をかけあったり、
自分のプロジェクトカードが終われば、
他に必要そうなところを助けに行ったり、
どうにかして、「環境」と「社会」に
目を向けようとした。

その結果、
なんとか成長はした。

画像3

けれど、プロジェクトを達成できない人もいたり、
「環境」と「社会」は、結局、
目標点数までは近づけずに終わってしまった。

✳︎
ここまでのカードゲームを振り返ってみて、
なんであんなにひどい状態の2023年を
作り上げてしまったのか、
一番の原因を表現しよう、
というところで、
LEGOが登場する。

私は正直、始めは
なぜSDGsとLEGOが関係するのか
さっぱりわからなかった。

けれど、
やってみて、すごく難しい反面、
言葉にはできない表現もできる魅力に気づかされた。

私にとっては、
「目の前のタスク、達成したい数値目標しか見えてないという一方向の視点」が一番の原因だと思い、
その自分の後ろでは、見えてなかったものがどんどん壊れかけていくような図を表した。

画像4

一方、
同じテーブルの方々は、
こんな図を表現していた。

画像5

自分の周りに壁を置いて、
一方向しか見えてないけど、
なんだかわくわくしている明るさがある。

けれど、目の前には作り途中のモノたちがあって、
見ようとすれば見える穴から覗くと、
本当のゴールが存在している。

とか、
自分なんだけど、あくまでゲームの時の自分で、
現実とは違うから首がなかったり、
見えそうで見えない不透明の窓だったり、

画像6


自分の目の前にあるゴールと、
本当に目指すべきゴールが2つ対立
していて、
自分の周りには、カラフルな身につけた知識が集まっていることで、その壁に囲まれてしまい、
本当のゴールが見えてない。
こちらはちなみに高校3年生の作品。

画像7


この説明は、
作った本人がした説明だけだけれども、
もっと時間があれば、
「なんでこの色にしたのか」
「なんでこの形なのか」
など、いろんな視点から問いかけができる。

一番納得したのは、主催の井澤さんの言葉、

「普通、ワークショップの中だったら、『壁』というひとことだけでも、同じワードだからってすぐグルーピングしちゃうよね。でも、それって、ほんとに共感して同じ意味なのかな?ほんとは個々で思ってるいろんな『壁』の形があるはずだよね。」

たしかに、
今まで比較的ワークショップには触れてきたけど、
付箋を使って、何かを言葉を書いていくワークショップでは、すぐグルーピングしがちだよなぁと。もちろん、グルーピングによってたくさんのアイデアを集約してわかりやすく視覚化できるメリットもあるけど。

✳︎

私が活動しているプロジェクトでは、
音楽やアートを通したワークショップが多いから、
それこそ付箋に言葉を書くだけでは表現しきれないことをやっている。

まさに、個々が感じたことを、
色彩や形で直感的に表現しようとするLEGOと、
身体表現や歌で表現しようとする音楽系ワークショップに、すごく似たものを感じた。

LEGOで作った作品たちは、
たぶん本人から説明がなかったら、
何を表しているのか、細かくは想像できない。

「これはいったい何を表してるんだ?」

そう周りが感じたら、本人に問いかける。
それでコミュニケーションが生まれる。

言葉にできないものの良さを、
あらためて体感できた気がする。

✳︎

SDGs。
まだまだ知らないこともあるし、
今日は、今までより、
やっと少しは近づけたくらい
のスタンス。

けれど、もう一つ印象に残った井澤さんの言葉、

「知識×気づき×行動。行動がゼロのままだったら、いつまでたってもゼロのまま。」

よく、物事は掛け算だって聞くけど、
そっか、ゼロのままなのか!って、
なんだかすごくしっくりきた。
胸が痛くなったに近い。


だから、今日はひとまず、
SDGsには直接結びつかないにしても、
学んで気づいたことを書くという
行動をしてみた。

LEGOって、
小さい頃、たくさん遊んだおもちゃだったけど、
今触ると、どこにどう当てはめようとか
こんな原色だけだっけとかどんな高さにしようとか
余計にいろいろ考えてしまう。

けど、
こうやって、
言葉にできないものを表せる
アートなおもちゃ
だったのかと
LEGOの魅力にも気づかされた。

おもちゃってすごいな。
たまに自分と向き合ったり、
思考を具現化する、
手助けをしてくれるのかもしれないな。

✳︎

話が逸れてしまったけれど、
今日は、まずこうして書いてみた日。
これからは、
自分が何をできるのか。
2030年って何してるんだろう。
とか、考えてみる日も作っていきたい。
そして、行動していける大人になりたい。


この記事が参加している募集

イベントレポ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?