1%のアップデートをし続ける
最近、cafeglobeで、『感動力の教科書』についての書評を書いた。
書評自体は、ビジネスにポイントを置いた形で書いたが、他にもいろいろと気になる箇所があった。
101%でツナガル日々、1%アップデートを重ねていくこと。それが信頼を生みだす最高の技術となり、後の大きな変化につながる。
とんでもない所へ行くただ一つの道は、小さなことを積み重ねるだけ。
150%の気まぐれよりも、101%の継続した一貫性が、信頼と感動を生み出だす。
世の中は感動したい人が多数でありながら、感動を生み出す人は少数であると著者はいう。
感動を与えるスピーチ、接客、営業、マネジメント、商品……。
たしかに、人の心を動かすということは、テクニックだけではどうにもならないこともある。
他にもいろいろと書かれているが、この101%、というところに私自身、感じるものがあった。
最近、あるテレビ番組で、朝の情報番組を持つ人気アナウンサーが、「毎朝のオープニングトークでは、視聴者のプラス1の明るさで話している」、といっていた。
2でも3でもなく、プラス1であることがポイントだと。
たしかに朝の寝ぼけた状況、そして多少の憂鬱も抱えている時間帯に、画面の向こうの桁外れの明るさはありがた迷惑だ。
かといって、朝から陰気なスタイルは、それはそれで心地よくない。
そこで、視聴者の感覚のプラス1、という設定になる。
それにしても、雨の日も風の日も、体調の良き日も悪き日も、こういうことを毎日毎日心がけているということは、大変なことだろうなと感じる。仕事だからあたりまえ、とはいえ、だからこその高い人気なのであろう。
あるとき、突然の150%を発揮するのではなく、1%を常にアップデートし続ける一貫性ある積み重ね。
こういう情報が、立て続けに自分の耳に目に入るということは、そういう仕事をしていかなくてはいけないときなのだと、自戒をこめて。
■Instagramで毎日1~2冊の本紹介と、不定期で写真一行詩の創作をしています。
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